科学からアートまで3部門の受賞者決定! 稲盛財団「第41回(2026)京都賞」

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記事ポイント

  • 先端技術部門:ペロブスカイト太陽電池を創成した宮坂力氏が受賞
  • 基礎科学部門:海洋の微生物ループを解明したファルーク・アザム氏が受賞
  • 思想・芸術部門:電子メディアを駆使するローリー・アンダーソン氏が受賞

 

稲盛財団が第41回(2026)京都賞の受賞者3名を発表しました。

先端技術・基礎科学・思想・芸術の3部門で、それぞれ時代を切り拓く業績を持つ研究者とアーティストが選出されています。

授賞式は2026年11月10日、国立京都国際会館で行われます。

 

稲盛財団「第41回(2026)京都賞」

 

第41回(2026)京都賞受賞者の3名

 

  • 授賞式:2026年11月10日
  • 会場:国立京都国際会館
  • 賞金:各受賞者に1億円
  • 副賞:ディプロマ、京都賞メダル
  • 主催:稲盛財団

京都賞は、稲盛和夫が1984年に設立した稲盛財団が主催する国際賞で、1985年から毎年顕彰が行われています。

科学・文明の発展および人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した人物を称えることを目的とし、先端技術・基礎科学・思想・芸術の3部門で毎年受賞者が選ばれます。

ノーベル賞を補完する賞として国際的に高い評価を受けている国際賞です。

受賞者にはディプロマ・京都賞メダル・賞金が贈られ、授賞式は毎年11月に京都で開催されます。

第41回となる2026年は、3部門でそれぞれ際立った業績を持つ3名が選出されました。

先端技術部門では次世代太陽光発電の研究者、基礎科学部門では海洋炭素循環の解明者、思想・芸術部門では電子メディアを横断するマルチメディア・アーティストが名を連ねています。

 

宮坂 力(先端技術部門・エレクトロニクス)

 

宮坂 力

 

  • 部門:先端技術部門(授賞対象分野:エレクトロニクス)
  • 所属:桐蔭横浜大学 大学院工学研究科 特任教授/早稲田大学 特命教授
  • 職種:化学者

宮坂力氏は、次世代太陽光発電技術「ペロブスカイト太陽電池」を世界に先駆けて提唱した化学者です。

従来の太陽電池は剛性が高く重量もあるのに対し、ペロブスカイト太陽電池は軽量かつ柔軟という特性を持ちます。

これまでの太陽光発電の常識を覆す次世代電源のあり方を提示し、これまで設置が難しかった曲面や柔軟素材への応用も視野に入る新しい電源の可能性を示しています。

鉛の含有による環境負荷の軽減や動作寿命の改善などの課題解決への取り組みも主導しており、今後の世界のエネルギー問題の解決に向けて大きな影響を与え続けています。

 

ファルーク・アザム(基礎科学部門・生物科学)

 

ファルーク・アザム

 

  • 部門:基礎科学部門(授賞対象分野:生物科学・進化・行動・生態・環境)
  • 所属:カリフォルニア大学サンディエゴ校 スクリップス海洋研究所 名誉教授
  • 職種:海洋微生物学者

ファルーク・アザム氏は、海洋生態系の炭素循環における「微生物ループ」の役割を解明した海洋微生物学者です。

海洋の食物網において従来失われるとされてきた溶存有機炭素が、細菌や原生生物を介して食物網へ回帰することを示し、「微生物ループ」という概念を提唱しました。

この発見は、海洋の食物網がどのように機能しているかを根本から問い直すものです。

さらに微生物が炭素などの地球規模の物質循環に果たす役割を解明し、海洋生態学および生物地球化学に決定的な変革をもたらしました。

 

ローリー・アンダーソン(思想・芸術部門・音楽)

 

ローリー・アンダーソン

 

  • 部門:思想・芸術部門(授賞対象分野:音楽)
  • 分類:マルチメディア・アーティスト

ローリー・アンダーソン氏は、電子メディアを駆使し、実験的でポップなサウンドと声・身体を融合した独自のアートを追求するマルチメディア・アーティストです。

斬新なアイデアとユーモアをもってテクノロジーを活用しながら、音楽・美術・映像などの領域を横断する活動を展開してきました。

語る声・身体・電子メディアが一体となって提示される独自のパフォーマンス形式は、既存の芸術ジャンルの枠に収まらない表現として展開されています。

実験的かつポップという対比する特性を声・身体・電子メディアで融合し、独自のマルチメディア・パフォーマンス表現を確立したことが今回の受賞対象となっています。

 

次世代エネルギー技術の開拓、海洋炭素循環の解明、電子メディアを横断するマルチメディア表現の確立——それぞれの分野で常識を塗り替えた3名の業績が、第41回京都賞として2026年に顕彰されます。

授賞式は11月10日に国立京都国際会館で行われ、科学からアートまで3つの異なる領域を前進させた受賞者たちの業績がたたえられます。

稲盛財団「第41回(2026)京都賞」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 授賞式はいつ、どこで行われますか?

 

A. 2026年11月10日、国立京都国際会館で行われます。

受賞者にはそれぞれディプロマ、京都賞メダル、賞金1億円が贈られます。

 

Q. 宮坂力氏の受賞業績はどのような内容ですか?

 

A. 次世代太陽光発電技術「ペロブスカイト太陽電池」を世界に先駆けて提唱した業績で、先端技術部門(エレクトロニクス)での受賞です。

軽量・柔軟という従来の常識を覆す次世代電源のあり方を提示し、鉛含有による環境負荷の軽減や動作寿命の改善にも取り組んでいます。

 

Q. ファルーク・アザム氏が提唱した「微生物ループ」とはどのような概念ですか?

 

A. 海洋の食物網において従来失われるとされてきた溶存有機炭素が、細菌や原生生物を介して食物網へ回帰するという概念です。

この発見により、海洋生態学および生物地球化学に決定的な変革をもたらしたとして基礎科学部門(生物科学)での受賞となりました。

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