記事ポイント
- 2026年8月5日に7時間の競技、116名(41チーム)が参加
- 全チームの平均正答率は58%で、昨年は38%
- オープンとフレッシュマンの2部門で開催
セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(SEA/J)は、アカデミー認定校の学生を対象にしたCTF競技大会「SEA/J CTF for Students」の第四回大会を、2026年8月5日に開催しました。
116名(41チーム)が7時間の競技に挑み、全チームの平均正答率は昨年の38%から58%へ上がりました。
競技の様子や問題別の傾向、参加者アンケートの結果を紹介します。
SEA/J CTF for Students 2026 第四回大会

- 開催日:2026年8月5日(水)
- 競技時間:10時〜17時(7時間)
- 対象:アカデミー認定校の学生
- 参加者:116名(41チーム)
- オープンクラス部門:すべてのチームが対象
- フレッシュマンクラス部門:1年生だけのメンバーで構成されたチームが対象
SEA/Jは、アカデミー認定校への支援策として、学生を対象にCTF競技大会の第四回大会を2026年8月5日に開催しました。
CTFは座学中心になりがちなセキュリティ学習に実践的なチャレンジを取り入れられる学習方法で、セキュリティへの関心を深めるきっかけにもなります。
SEA/Jは学生の学習意欲向上とスキルアップを目指し、2023年度からこの大会を実施しています。
朝10時から夕方5時までの7時間にわたる本格的な競技大会で、41チームが腕を競いました。
オープンクラス部門に加え、学習を始めて間もない1年生にも優勝のチャンスが生まれるよう、1年生だけのチームが対象のフレッシュマンクラス部門を設けています。
競技結果

- オープンクラス部門 優勝:IPFactory(学校法人岩崎学園 情報科学専門学校)
- オープンクラス部門 準優勝:Wait4us(学校法人岩崎学園 情報科学専門学校)
- オープンクラス部門 3位:げんまい茶(学校法人河合塾学園 トライデントコンピュータ専門学校)
- フレッシュマンクラス部門 優勝:げんまい茶(学校法人河合塾学園 トライデントコンピュータ専門学校)
- フレッシュマンクラス部門 準優勝:NITIC_1nensei(独立行政法人国立高等専門学校機構 茨城工業高等専門学校)
- フレッシュマンクラス部門 3位:ビギナーズラック(学校法人岩崎学園 情報科学専門学校)
第四回大会は、これまで以上にハイレベルな戦いとなりました。
競技序盤から2チームが抜け出し、その後も激しい首位争いが続きました。
最終的には3チームが全問正解を達成し、クリアタイムの差で順位が決まる接戦でした。
10位以内に入ったチームはすべて5,000点を超えるハイスコアを記録しています。
終盤まで順位が大きく入れ替わる展開でした。
優勝チームのインタビュー記事は近日公開予定とされています。
正答率が昨年の38%から58%へ上昇
- 全チームの平均正答率:58%(昨年は38%)
上位入賞チーム以外も健闘し、多くのチームが昨年と比べて約2倍のペースで正解を積み重ねました。
問題の難易度は昨年と同程度に設定していたため、主催者にとってはうれしい誤算だったといいます。
要因の一つとして挙げられたのが、CTFという競技が徐々に定着してきたことです。
昨年や一昨年の大会にも参加していたメンバーを含むチームは、比較的上位に入賞しました。
競技の進め方や問題へのアプローチ、事前準備といったノウハウの蓄積が、好成績につながったと考えられています。
AIの活用も無視できない要素です。
SEA/J CTFではAIを含む各種ツールや手法の利用を制限しておらず、参加者は自由に活用できます。
支援ツールの性能向上も、競技レベル全体の底上げに影響していると考えられています。
AIの進化と普及は当初の想定を上回る速さで進んでいるため、来年度以降のAI活用の位置付けやルール整備については、早期に議論を進める予定です。
問題カテゴリー別の正答率

- 2026年のカテゴリー別正答率:フォレンジック69%、ネットワーク59%、Web51%、バイナリ71%、暗号29%、その他61%
出題は昨年と同じバランスになるようにセットされています。

昨年(2025年度)の結果は、フォレンジック40%、ネットワーク48%、Web35%、バイナリ22%、暗号29%、その他45%でした。
今年は昨年と比べてフォレンジックとバイナリの正答率が高くなりました。
セキュリティ技術として重要な分野を、参加者が準備してきたものと想定されています。
難易度別の正答率

- 2026年の難易度別正答率:A(易しい)83%、B 57%、C 42%、D(難しい)33%
- 2025年の難易度別正答率:A 63%、B 35%、C 18%、D 7%
今年の特徴は、難易度の高い問題で正答率が大きく上がったことです。
問題内容は昨年と異なるものの、解くためのアプローチや考え方には共通する部分が多くあります。
Webなどで一般公開されているCTF競技や問題チャレンジで力を磨いた参加者もいたかもしれない、と分析されています。
大会結果は、学生の理解度や学習進度の参考になるよう、参加チームの先生方に詳細情報として共有されています。
学校別・チーム別・参加者個人別の順位や正解率、問題ごとの正誤解答情報などがあり、先生方に好評だといいます。
参加者アンケート

- CTF参加経験(2026年):今回が初めて59%、過去に参加した経験がある41%
- CTF参加経験(2025年):今回が初めて67%、過去に参加した経験がある33%
- CTF参加経験(2024年):今回が初めて70%、過去に参加した経験がある30%
過去に参加経験のある人が、徐々に増えています。
今回も1年生の参加が多く、セキュリティに興味を持つことで今後の学習意欲の向上が期待されています。
例年と同じく、セキュリティに関係する学科以外からの参加も多く、CTFがIT系全般の学生に浸透している傾向がうかがえます。

問題全体の難易度は、2026年は「とても難しかった」36%、「難しかった」54%、「普通」8%、「簡単だった」2%でした。
2025年は「とても難しかった」39%、「難しかった」51%、「普通」10%です。
全体の正答率は昨年より高かったものの、参加者が感じた難易度は昨年とほぼ同じでした。
高難易度の問題に挑戦したチームが多かったことは、とても好ましい傾向とされています。

大会の感想は、2026年は「とても楽しかった」50%、「楽しかった」46%、「普通」4%でした。
2025年は「とても楽しかった」61%、「楽しかった」37%、「普通」2%です。
多くの参加者が「難しい」と感じながらも、大会を楽しんだ結果になりました。
主催者は、難しいから楽しいということが今年も示されたとしています。

スキルアップへの影響は、2026年は「とても役に立った」49%、「役に立った」47%、「普通」4%でした。
2025年は「とても役に立った」46%、「役に立った」51%、「普通」3%です。
悩み、調査し、試行錯誤し、チームメンバーと議論する積み重ねが、スキルアップにつながると主催者は述べています。
全チームの平均正答率は昨年の38%から58%へ上がり、難問の正答率も大きく伸びました。
AIの活用を含む来年度以降のルールは、早期に議論が進められる予定です。
よくある質問
Q. SEA/J CTFでAIの利用は認められていますか?
A. SEA/J CTFではAIを含む各種ツールや手法の利用を制限しておらず、参加者は自由に活用できます。来年度以降のAI活用の位置付けやルール整備については、早期に議論を進める予定です。
Q. 2つの部門はどう違いますか?
A. オープンクラス部門はすべてのチームが対象で、フレッシュマンクラス部門は1年生だけのメンバーで構成されたチームが対象です。








