国産生糸0.13%の現実に挑む! ISILK「秩父シルク一元化構想」

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記事ポイント

  • ISILKが独自技術「SilKnit」で国産生糸を横編みニット市場へ展開
  • 埼玉県産業振興公社の補助金採択を機に秩父発の循環型シルク産業が始動
  • 養蚕から製品回収・再利用まで一貫したサプライチェーン再構築を目指す

 

ISILKは、埼玉県産業振興公社「サーキュラーデザイン転換支援補助金」に採択されたリズムの共同事業者として、国産シルクと草木由来の天然資源を活用した循環型シルクプロジェクトを推進します。

本プロジェクトは「秩父シルク一元化構想」の第一歩として、将来的に養蚕を起点とした埼玉県内のシルクサプライチェーンの再構築を目指す取り組みです。

 

ISILK「秩父シルク一元化構想」

 

  • 採択補助金:埼玉県産業振興公社「サーキュラーデザイン転換支援補助金」
  • 採択日:2026年6月30日
  • 共同事業者:リズム(草木染め・循環型ものづくり担当)
  • 展開製品:ストール、靴下、レッグウォーマー、Tシャツ、ニット帽、腹巻き、OEM製品など

 

秩父は明治期から養蚕・製糸・織物業が盛んで、国内屈指のシルク産地として歩んできた地域です。

ISILKはこの地域資源を活かし、国産生糸の新たな市場を創出するプロジェクトを秩父から発信します。

 

なぜ今、このプロジェクトなのか

 

国産生糸シェアの推移

 

日本の製糸技術は世界でも高い品質を誇りますが、国内の絹需要に占める国産生糸のシェアは1990年の33.8%から2024年にはわずか0.13%まで低下しています(大日本蚕糸会調べ)。

現在、ニット製品に使用されるシルク糸の多くは短繊維を紡績した絹紡糸が主流で、日本国内で製糸された生糸(長繊維)は主に織物用途で利用され、横編みニットなどへの活用は限られています。

高品質な国産生糸であっても新たな用途の拡大が進まないことで、市場の広がりが課題となっています。

ISILKは「守る」のではなく「市場をつくる」という方針のもと、国産生糸の新しい用途と需要を生み出すことに取り組んでいます。

 

独自技術「SilKnit」とは

 

桑・繭・製糸・絹布の工程写真

 

「SilKnit(シルニット)」は、国産生糸を横編みに適したシルク糸へと進化させるISILK独自の技術です。

生糸(長繊維)本来の美しさや風合いを活かしながら、これまで織物用途が中心だった国産生糸を横編みニットという新たな市場へ展開できます。

ニットウェア、レッグウォーマー、腹巻き、ニット帽、OEM製品など多様な製品への応用が可能で、市場が広がるほど国産生糸の需要も広がり、養蚕・製糸・加工といった日本に残るシルク産業全体の持続可能性にもつながります。

SilKnitは単なる加工技術にとどまらず、国産生糸に新しい市場を生み出すための技術ブランドとして位置づけられています。

 

サーキュラーデザインで実現する循環モデル

 

リズムとISILKがそれぞれの専門性を活かし、シルクの新たな循環モデルを構築します。

ISILKは「SilKnit」を通じてストール、靴下、レッグウォーマー、Tシャツなどの製品開発・販売を進めるとともに、販売後の製品を回収して再染色・再利用・再製品化までを見据えた循環型システムの構築に取り組みます。

リズムは、シルク糸染め・製品染めの技術確立と品質基準の整備、再染色技術の開発を担います。

また、埼玉県内で発生する植物由来資源を活用した天然染料の開発も進め、循環型ものづくりを支える技術基盤を整えます。

両社は素材開発・染色・製品開発・販売・回収・再利用までを一つの循環として設計し、地域資源を活かした持続可能なシルク産業モデルの実現を目指します。

 

秩父シルク一元化構想の全工程

 

「秩父シルク一元化構想」は、桑畑から製品までを地域でつなぐシルク産業の再構築を目指すプロジェクトです。

桑を育て、蚕を育て、繭をつくり、製糸し、「SilKnit」で横編み用シルク糸へ展開し、草木染めを経て製品化し、お客様へ届けるという各工程を埼玉県内でつないでいきます。

単一の事業者が一工程を担うのではなく、地域内の技術と資源を連結させることで、衰退した産業を外部依存なしに再生させる新たなシルク産業モデルを秩父から発信します。

 

0.13%まで落ち込んだ国産生糸のシェアに、秩父から新たな需要を生み出す取り組みが始まりました☆

横編みニットという新市場で国産生糸の可能性を広げ、養蚕から製品回収・再利用まで地域でつなぐ循環型シルク産業は、衣類の選び方に新しい視点をもたらします。

ISILK「秩父シルク一元化構想」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「SilKnit」はどのような製品に使われますか?

 

A. ストール、靴下、レッグウォーマー、Tシャツ、ニット帽、腹巻き、OEM製品など、横編みニットを使った幅広い製品への展開が進められています。

 

Q. このプロジェクトはどのような補助事業として採択されましたか?

 

A. 埼玉県産業振興公社が運営する「サーキュラーデザイン転換支援補助金」に2026年6月30日付けで採択されており、リズムの共同事業者としてISILKが参画しています。

 

Q. 国産生糸のシェアはどれほど低下しているのですか?

 

A. 大日本蚕糸会の調べによると、国内の絹需要に占める国産生糸のシェアは1990年の33.8%から2024年にはわずか0.13%まで低下しています。

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