記事ポイント
- FPP摂取1か月で81.0%のドライバーに有効視野の改善が確認
- 酸化ストレス指標(8-OHdG)が21名中13名(61.9%)で低下
- 職業ドライバーの健康管理と運転寿命延伸への活用が示唆
大里研究所は、パパイヤ発酵食品「FPP(Fermented Papaya Preparation)」による職業ドライバーの疲労回復・有効視野改善に関する共同研究成果を、米国の査読付き学術誌「Journal of the American Nutrition Association」に掲載しました。
共同研究者は名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所(GREMO)で、掲載日は2026年6月2日です。
大里研究所「FPP(パパイヤ発酵食品)」の職業ドライバー研究が国際学術誌に掲載

- 対象:伊豆箱根バス現役バスドライバー23名(22〜61歳)、解析対象21名
- 摂取量:FPP 9g/日
- 摂取期間:1か月
- 掲載誌:Journal of the American Nutrition Association
- 掲載日:2026年6月2日
- DOI:https://doi.org/10.1080/27697061.2026.2677194
大里研究所は岐阜県揖斐郡に本拠を置く研究機関で、非遺伝子組み換えのパパイヤ果実を酵母発酵させた顆粒状の発酵食品FPPの研究・普及を専門としています。
FPPはパパイヤ果実を酵母発酵させた顆粒状の食品素材で、抗酸化系の増強・免疫調節・抗炎症作用が研究されており、「Immun'Âge(イミュナージュ)」のブランド名で欧米日に展開されています。
今回の研究は、これまでプロレーシングドライバー向けに行われてきたFPP研究の知見を、一般社会の職業ドライバーへと展開した世界初の試みです。
研究の背景と目的
日本をはじめ世界各国で、職業ドライバーの高齢化と人材不足が深刻な課題となっています。
加齢に伴う身体機能や運転技能の低下、慢性炎症や老化に関与する酸化ストレスの増加については多くの報告がありますが、これらの変化を身体の内側から緩やかにし、安全に末永く運転を続けるための予防策は十分に確立されていませんでした。
これまでの運転関連研究は認知機能や運転能力の変化を評価するものが中心で、身体の内側から機能を維持・改善することを目的とした予防的介入の検証は行われていませんでした。
大里研究所は2007年にル・マン24時間レースへ参戦した英国アストンマーティンレーシングのプロレーシングドライバーを対象に研究を行い、FPPが過酷なレース環境で蓄積する酸化ストレスを軽減することを明らかにしており、今回はその知見を職業ドライバーへ広げた形です。
研究内容:81.0%のドライバーで有効視野の改善を確認

伊豆箱根バスの現役バスドライバー23名から同意を得て21名を解析した結果(途中離脱2名)、FPPを1か月間(9g/日)継続摂取した後、主観的な症状に関するアンケートでは日中の眠気・疲労感・集中力低下・イライラ感・倦怠感などの精神的・身体的疲労の改善が認められました。
睡眠の質・朝の目覚め・頭痛・肩こり・腰痛などの身体的不調についても改善が確認されており、健康関連QOLを評価するSF-12では「全体的健康感」「活力」「心の健康」の項目において有意な改善が示されました。
生化学的評価では、慢性炎症や老化との関連が知られるDNA酸化損傷マーカーである尿中8-OHdGの有意な低下が21名中13名(61.9%)に認められました。
有効視野(UFOV:Useful Field of View)検査では、21名中17名(81.0%)に改善が認められ、内訳は中心視野のみ3名、周辺視野のみ4名、中心・周辺視野の両方で10名でした。
有効視野は、運転中に前方を注視しながら周囲の情報をどれだけ効率よく処理できるかを示す指標で、特に周辺視野は標識認識や危険察知、ブレーキ操作のタイミングなど安全運転に直結する役割を担っています。
有効視野が改善した17名中11名(64.7%)では尿中8-OHdGの低下も同時に認められており、体内の酸化ストレスの軽減が認知機能や有効視野の維持・改善に関与する可能性が示されています。
45歳以上のドライバー(15名)では酸化ストレスの改善がより顕著であったことから、FPPは加齢に伴う生体ストレスの軽減に寄与する可能性も示されました。
ドライバーの健康管理と運転寿命延伸への示唆

運転は、目で見て脳で判断し身体を動かす一連の機能が正常に働いて初めて成立する行為です。
加齢とともに睡眠の質・疲労からの回復力・注意力・視野・認知機能に変化が現れますが、これらの変化を緩やかにする予防的手段として、FPPの有用性が今回の研究で示されました。
FPPによる疲労回復・酸化ストレスの軽減・有効視野の維持・改善は、ベテランドライバーの健康維持と運転寿命の延伸に寄与し、安全運転支援や交通事故予防の観点からも補完的介入手段となる可能性が示されています。
職業ドライバーの人材不足が深刻化する中で、FPPは現役ドライバーが長く安全に働き続けるための選択肢の一つとなりえます。
加齢によって変化する視野・疲労回復・酸化ストレスに対して、FPPの1か月継続摂取がドライバーの身体の内側から改善をもたらすことが実証されました。
職業ドライバーの健康管理と運転寿命延伸に向けた予防的アプローチとして、FPP(パパイヤ発酵食品)の紹介でした。
よくある質問
Q. 今回の研究でFPPをどのくらいの量・期間摂取しましたか?
A. 伊豆箱根バスの現役バスドライバー21名を対象に、FPPを1日9g、1か月間継続摂取して検証しました。
Q. 有効視野(UFOV)の改善はどの程度確認されましたか?
A. 解析対象21名中17名(81.0%)に有効視野の改善が認められました。
内訳は中心視野のみの改善が3名、周辺視野のみが4名、中心・周辺視野の両方で改善が10名でした。
Q. この研究成果はどの学術誌に掲載されましたか?
A. 米国の査読付き学術誌「Journal of the American Nutrition Association」に2026年6月2日付で掲載されました(DOI:https://doi.org/10.1080/27697061.2026.2677194)。
Q. 45歳以上のドライバーへの効果は若年層と異なりますか?
A. 45歳以上のドライバー15名では、酸化ストレス(尿中8-OHdG)の改善が若年層と比較してより顕著であったことが確認されています。
ソース本文はFPPが加齢に伴う生体ストレスの軽減に寄与する可能性を示すものとしています。