15年の共同研究で芭蕉の連句を読み解く!和洋女子大学・佐藤勝明教授「令和8年度文部科学大臣賞」受賞

式典で表彰を受ける佐藤勝明教授

記事ポイント

  • 和洋女子大学の佐藤勝明教授が、共著『深川六歌仙評釈』で文部科学大臣賞を受賞しました。
  • 小林孔教授との15年にわたる共同研究で、歌仙作品を詳しく読み解いた一冊です。
  • 連続する二句の付合を分析し、俳諧の理解を深めます。

 

和洋女子大学人文学部日本文学文化学科の佐藤勝明教授が、共著『深川六歌仙評釈』で令和8年度文部科学大臣賞を受賞しました。

大阪総合保育大学短期大学部の小林孔教授と15年にわたり積み重ねてきた、俳諧の研究成果が評価されました。

 

目次

和洋女子大学・佐藤勝明教授「令和8年度文部科学大臣賞」受賞

 

式典で表彰を受ける佐藤勝明教授

 

  • 受賞:令和8年度文部科学大臣賞
  • 受賞対象著書:『深川六歌仙評釈』(ひつじ書房)
  • 授与式:2026年10月12日・第80回芭蕉祭式典(三重県伊賀市)

 

和洋女子大学・佐藤勝明教授「令和8年度文部科学大臣賞」受賞

 

佐藤勝明教授は、和洋女子大学人文学部日本文学文化学科に所属し、連続する二句の関係である「付合」の分析を通して俳諧の研究に取り組んでいます。

受賞対象の『深川六歌仙評釈』は、俳諧撰集『深川』に収められた歌仙作品を対象に、付合の分析手法を用いて詳細な評釈を行った研究著書です。

 

共著者の小林孔教授(左)と佐藤勝明教授(右)

 

共著者は大阪総合保育大学短期大学部の小林孔教授と佐藤勝明教授で、東京と大阪の間で原稿を往復させながら分析と考察を重ね、15年にわたる共同研究を一冊にまとめました。

文部科学大臣賞は、伊賀市と芭蕉翁顕彰会が主催する芭蕉祭で、松尾芭蕉の顕彰事業の一環として授与される賞です。

連歌や俳諧、俳句など俳文学分野の優れた研究著書を対象とし、昭和29年度の第8回芭蕉祭から70年以上にわたり授与されています。

 

第80回芭蕉祭式典が行われた俳聖殿

 

第80回芭蕉祭式典は三重県伊賀市の俳聖殿で行われ、佐藤教授が表彰されました。

佐藤勝明教授は、受賞に寄せて次のようにコメントしています。

「松尾芭蕉が関わった俳諧という文芸は俳諧連歌を略した言い方で、現在は連句と言います。芭蕉の真価を知るためには、発句(俳句)だけでなく連句を読まなければならないと考え、付合(連続する二句)の分析手法を案出し、細々と評釈を続けてきました。今回、小林孔氏との共著が文部科学大臣賞に選ばれ、その試みに少し光を当ててもらえたように思います。これを力に、さらに近世全般の付合史を明らかにすべく、努力する所存です。」

佐藤教授が所属する和洋女子大学人文学部日本文学文化学科の日本文学専攻では、上代から現代までの文学作品を通して各時代の日本人の思想や感性を学び、講読や演習で作品の本質を読み解く力を養っています。

 

『深川六歌仙評釈』は、一句だけでなく、連なる二句の関係に目を向けて俳諧を読むための一冊です。

歌仙作品への詳細な評釈を通して、句と句のつながりを読み解く面白さに触れられます。

 

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