記事ポイント
- 小林食品田尻工場が2026年6月23日にEU向け輸出水産食品取扱施設として認定
- EU HACCP認定書は2026年8月19日に農林水産省で授与式を実施
- 対象製品はベンゾ[a]ピレン等EU衛生基準に対応した削り節・節類粉砕製品
小林食品は静岡県焼津市の田尻工場が2026年6月23日にEU向け輸出水産食品取扱施設として認定されたことを発表しました。
2026年8月19日には農林水産省でEU HACCP認定書の授与式が行われました。
小林食品「EU HACCP認定書」

- 施設名:小林食品 田尻工場
- 所在地:静岡県焼津市田尻2154-18
- 認定番号:2026105
- 認定日:2026年6月23日(令和8年6月23日)
- 食品衛生法に基づく許可の種類:水産製品製造業
- 対象製品:かつお削り節、かつお削り節(破砕)、かつお削り節(粉砕)
小林食品は、2026年6月23日に田尻工場がEU向け輸出水産食品取扱施設として認定を受けました。
2026年8月19日には農林水産省で認定書授与式が行われ、EU HACCP認定書を受領しました。
今回の認証により、田尻工場の薄削りラインで製造される「削り節」「節類粉砕製品」などの製品がEU市場への輸出に対応できる体制が整いました。

EU HACCP認証取得の背景

近年、世界各国で日本食への関心が高まり、鰹節やだし、うま味も海外で注目されるようになっています。
小林食品は海外市場への展開を進めており、2025年7月にはハラール認証を取得するなど、さまざまな国や地域へ商品を届けるための体制づくりを進めてきました。
EUへ水産食品を輸出するためには、EUが定める衛生要件を満たした施設で製造することが求められるため、自社工場の製造工程だけでなく、原料がどのような経路をたどって供給されているかについても確認を行いました。
使用する鰹について、漁獲に関わる船舶や水揚げされる港、節原料を製造する原料メーカーなどにも確認を行い、原料の段階からEU向け製品として使用できる体制づくりを進めました。
大きな課題の一つとなったのが「ベンゾ[a]ピレン」への対応です。
鰹を鰹節へ加工する際の「焙乾(ばいかん)」という燻煙工程では、多環芳香族炭化水素(PAHs)の一種であるベンゾ[a]ピレンが生成・付着する可能性があります。
現在のEU規則では、Katsuobushi(dried bonito, Katsuwonus pelamis)についてベンゾ[a]ピレン5.0μg/kg、PAH4合計30.0μg/kgが上限として定められています。
そのため小林食品では、EU向け製品の製造にあたりベンゾ[a]ピレンが低く抑えられた節原料を選定するとともに、製造ラインに残留した成分が製品へ影響しないよう通常以上に丁寧な清掃を行ったうえで製造する体制を整えました。
活用シーン

EU HACCP認定の対象となる小林食品の削り節・節類粉砕製品は、和食はもちろん、現地のさまざまな料理にも活用できます。
飲食店では、たこ焼きやお好み焼き、麺料理などのトッピングや、だし取りに使用できます。


食品メーカー向けでは、カップ麺などの具材、パン・菓子・麺類などへの練り込み、シーズニング原料など、商品開発の素材として幅広い用途が考えられます。
薄削りタイプ かつおのふし

- サイズ:500g / 1kg / 5kg
破砕品タイプ かつおのふし

- サイズ:1kg / 5kg
- メッシュサイズ:3mm / 6mm / 10mm / 13mm / 25mm / 40mm
ご希望に応じてサイズは調整可能です。

粉砕品タイプ かつおのふし

- サイズ:1kg / 5kg
- メッシュサイズ:1mm / 2mm / 2.5mm / 3mm / 5mm
ご希望に応じてサイズは調整可能です。
厚削りタイプ かつおのふし

- サイズ:1kg / 10kg
今後の展開
今回のEU HACCP認定取得を機に、小林食品はEU市場への商品提案を本格化します。
削り節を単に「日本食に使用する食材」として提案するだけでなく、トッピング、だし、食品加工原料など、それぞれの国の食文化やニーズに合わせた用途提案にも力を入れていきます。
海外のお客様との商談や展示会への出展を通じて、鰹節や日本の「だし・うま味」の魅力を世界に発信していきます。
小林食品はEU HACCP認定取得を機に、鰹節の香りとうま味を活かした削り節・節類粉砕製品をEU市場へ提案していきます。








