記事ポイント
- セルフ受付端末「薬師丸撫子」で処方箋スキャン・情報入力を患者が完結
- 「Pas-IS」連携で遠隔・他店舗による処方箋入力の分担が可能
- 受付・入力の省人化で薬剤師が服薬指導に集中できる環境を実現
NeoXとOZは、2026年6月11日より、次世代薬局システム「スマート薬局」と遠隔処方箋入力サービス「Pas-IS」を連携させた協業を開始しました。
受付から処方箋入力、帳票出力までの一連の流れを再設計し、各店舗での省人化オペレーションを可能にするモデルです。
少子高齢化に伴う調剤事務員の採用難や2026年度調剤報酬改定への対応を背景に、薬局現場の人員体制を前提としない運営モデルが求められていました。
「スマート薬局 × Pas-IS」

- 協業開始日:2026年6月11日
- 提供企業:NeoX(次世代薬局システム「スマート薬局」)、OZ(遠隔処方箋入力サービス「Pas-IS」)
- 対象:チェーン薬局・保険薬局
「スマート薬局」は、処方箋読み取りAI-OCR「薬師丸賢太」をはじめとする複数の薬局業務支援ソリューションを統合した次世代薬局プラットフォームです。
NeoXが2017年から開発を続けており、受付から処方箋入力までの業務を一本化することで薬局現場の人的負担を減らすことを目指しています。
「Pas-IS」はチェーン薬局向けに法人内の人材リソースを最適化し、入力業務の集約・平準化を支援してきたサービスです。
今回の連携により、両サービスの役割が受付フローの中でシームレスにつながります。
これまでの薬局運営では、受付や処方箋入力を各店舗内で完結させるのが一般的でした。
来局数が増加したり、スタッフが欠員となったりした場合、特定の店舗やスタッフへ業務負荷が集中しやすい構造上の課題がありました。
受付から入力までの運用フロー
患者が来局すると、まずセルフ受付端末「薬師丸撫子」を自分で操作します。
処方箋のスキャン、後発医薬品の希望有無、お薬手帳の持参有無など、受付時に必要な情報をその場で入力する仕組みです。
入力が完了すると、処方箋画像と入力内容が「Pas-IS」へ自動的に連携されます。
連携後は、入力センターや他店舗などの遠隔地からリモート接続ソフトを使ってレセコン入力を行う流れです。
従来は店舗内の事務スタッフが担っていた受付後の確認・入力業務を、遠隔地のリソースと分担できます。
店舗に常駐するスタッフが少ない状況でも、安定した運営が実現可能です。
省人化・業務平準化による4つの導入効果
- 店舗業務の省人化:セルフ受付と遠隔入力の組み合わせで、店舗内の受付・入力業務の負担を軽減
- 法人内の業務平準化:処方箋入力を入力センターや他店舗で対応し、店舗ごとの業務負荷の偏りを緩和
- 処方箋入力品質の向上:センターでの集約入力により業務が標準化され、ヒューマンエラーの低減が期待できます
- 対人業務への集中:受付・入力業務の省力化により、薬剤師が服薬指導など本来の対人業務に時間を使いやすくなります
チェーン薬局全体で人材リソースを活用できる体制となり、店舗規模や運営体制に応じた柔軟な業務分担が可能になります。
特定の店舗にスタッフが不足している場合でも、法人内の他拠点から入力業務をカバーできる点が、従来モデルとの大きな違いです。
2026年度の調剤報酬改定では対人業務へのシフトと生産性向上が求められており、受付・入力業務を遠隔リソースに移すことで、薬剤師が患者対応や服薬指導に充てられる時間が増えます。
センターでの集約入力は業務手順の標準化にもつながり、入力精度の向上とヒューマンエラーの低減も期待されています。
NeoXとOZは本連携を通じ、店舗ごとの個別対応から仕組みによる全体最適へと薬局運営のモデルを転換させることを目指しています。
「スマート薬局 × Pas-IS」の紹介でした。
よくある質問
Q. セルフ受付端末「薬師丸撫子」ではどのような情報を入力できますか?
A. 処方箋のスキャン、後発医薬品の希望有無、お薬手帳の持参有無など、受付時に必要な情報を患者自身が端末で入力できます。
入力内容と処方箋画像は「Pas-IS」へ自動的に連携されます。
Q. 遠隔地からのレセコン入力はどのように行われますか?
A. リモート接続ソフトを使用して、入力センターや他店舗などの遠隔地から操作します。
店舗内に常駐する事務スタッフが不要な場面を増やし、限られた人員での店舗運営を支援する仕組みです。
Q. この連携はどのような薬局を対象としていますか?
A. チェーン薬局・保険薬局が対象です。
法人内の複数店舗間で処方箋入力業務を融通できるため、特に複数店舗を運営する法人での業務平準化に活用できます。