マーベル・シネマティック・ユニバース、通称MCUの数ある作品の中でも高い人気を誇る『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
『アベンジャーズ』の戦いから2年後を描く本作は、現在のMCUを牽引し続けるルッソ兄弟のMCUデビュー作でもあります。
第9作目にしてMCU人気を決定づけた超ヒット作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を徹底紹介していきます。
マーベル映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』作品紹介
タイトル:キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(Captain America: The Winter Soldier)
製作:2014年/アメリカ
上映時間:136分
新たなヒーローが登場し、これまでのヒーローがより掘り下げられるMCUフェイズ2の3作目となる『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
『キャプテン・アメリカ』シリーズ第2弾にあたる本作は、『アベンジャーズ』シリーズに大きく影響を与える意味深いストーリーが話題となりました。
アベンジャーズ抹殺計画という驚きの展開が繰り広げられる大ヒット作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を紹介します。
ストーリー/あらすじ
アベンジャーズが結成され、ニューヨークで熾烈な戦いが繰り広げられた危機から2年。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは依然として70年の間に変わった生活に馴染めず苦心していました。
ある日、S.H.I.E.L.D.からの任務を果たして帰還したスティーブに、長官ニック・フューリーから人工衛星を使って敵を一掃する防衛システム、インサイト計画が進められていることを知らされます。
スティーブは攻撃前の敵を殲滅するというこの計画を「恐怖による支配」と断じ、反意を示します。
ニックもまた、インサイト計画への一抹の不安を覚えていたため、秘密裏にブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフに指令を与え、計画についてのデータを収集していたのでした。
長官であるニックにも確認することのできない厳重なロックがかかったデータに、さらなる調査の必要を感じたニックでしたが、突然思いも寄らない襲撃にあってしまいます。
謎の覆面男ウィンター・ソルジャーによる爆撃に見舞われたニックは必死に追っ手を逃れ、スティーブにデータと「誰も信じるな」という忠告を残したところで追ってきたウィンター・ソルジャーの狙撃によって被弾。
ウィンター・ソルジャーを追ったスティーブはヴィブラニウム製の最強シールドで狙いますが、ウィンター・ソルジャーはそれをやすやすとキャッチし、シールドによる反撃を受けたスティーブは彼を逃してしまいます。
重傷を負ったニックは治療虚しく息を引き取り、悲嘆に暮れるスティーブに、ニックの上司アレクサンダー・ピアースから招集が。
ピアースはニックのデータを渡すよう迫りますが、スティーブはこれを拒否して逃亡し、指名手配されてしまうのでした。
インサイト計画の全容を明らかにするため、スティーブはナターシャとともにニックから託されたデータを解析するためS.H.I.E.L.D.の過去の拠点へと侵入。
そこで2人はコンピューターに移されて保管されていた第二次世界大戦中に倒したはずのヒドラの科学者、アーニム・ゾラ博士の意識を目の当たりにします。
米軍に捕らえられたゾラは、その後S.H.I.E.L.Dで研究を続け、ゾラはその中でヒドラとして組織の立て直しをはかっており、インサイト計画とは、ゾラによって開発されたアベンジャーズ含むヒドラ敵対勢力の一斉殲滅プログラムだったのです。
ゾラによるヒドラのS.H.I.E.L.D浸潤は幹部まで及び、ピアースをはじめ、これまでともに任務にあたってきたチームまでもがヒドラに忠誠を誓っていたことが判明するのでした。
そしてインサイト計画の正体を知ることとなったスティーブたちを狙ってS.H.I.E.L.Dからミサイルが打ち込まれ、間一髪回避した2人でしたが、S.H.I.E.L.Dではウィンター・ソルジャーにキャプテン・アメリカ抹殺の指令が下されます。
辛うじて逃げた2人は傷を負った身体を抱え、スティーブの友人サム・ウィルソンのもとへ。
サムは過去に自身に下されていた任務がヒドラからの指令だったことを知り、2人とともにインサイト計画阻止のため前線へ戻ることを決意します。
しかし、行動を開始して間も無くウィンター・ソルジャーの襲撃を受け、その正体が第二次世界大戦中に消息を絶ったスティーブのかつての戦友バッキー・バーンズであったことが明らかに。
バッキーは血清注入を受けて強化人間となり、ヒドラの洗脳によって暗殺者として暗躍していたのでした。
ヒドラ軍勢に捕らえられてしまうスティーブたちでしたが、潜んでいたニックの後任マリア・ヒルの援護を得て脱出、マリアの手引きで隠れ家へと逃れます。
そこでスティーブらを待っていたのは、絶命したはずのニックでした。
ニックは薬品を使って心拍数を操作し、自身の墓まで誂える用意周到さをもって死を偽装していたのです。
すでにインサイト計画が動き出していることを突き止めていたスティーブたちは、計画の要となるヘリキャリアの破壊に賭けて始動。
ウィンター・ソルジャーは過去の親友スティーブと再会したことで思考に不安定をきたしていましたが、ヒドラからキャプテン・アメリカ抹殺を暗示するさらなる洗脳を施されてしまいます。
スティーブはコスチュームをまとい、キャプテン・アメリカとしてS.H.I.E.L.Dに潜入すると、全職員に向けてヒドラにS.H.I.E.L.Dの指揮系統がのっとられていることを暴露し、ヘリキャリア破壊に向かうのでした。
混乱に陥るS.H.I.E.L.D本部。
職員はヒドラ側であるブラック・ラムロウのヘリキャリア発進命令に造反しますが、ラムロウは自ら発進プログラムを発動させます。
その頃キャプテン・アメリカと、陸軍から持ち出していた飛行ユニットを装備し、ファルコンとなったサムは、ヘリキャリア内部へと飛来し、コントロールチップの入れ替えを敢行。
ところがそこへウィンター・ソルジャーが襲いかかり、ファルコンは飛行ユニットを破壊され本部へと不時着してしまいます。
ついにヒドラとしての本性を表したピアーズは世界安全保障理事会をも掌握しようと試みますが、理事の1人に扮して警戒していたブラック・ウィドウがそれを阻止。
さらに身を潜めていたニックがヒドラの暗躍をインターネットを使って世界中に発信、ブラック・ウィドウとの連携で理事たちの命を盾に取ろうとするピアーズの息の根を止めることに成功します。
ヘリキャリアではキャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーが対峙。
インサイト計画阻止の要となるコントロールチップの入れ替えには成功したものの、親友バッキーであるウィンター・ソルジャーに致命傷を与える攻撃ができないキャプテン・アメリカは墜落するヘリキャリアもろともポトマック川へと水没してしまいます。
親友が葛藤する姿にわずかに正気を取り戻し、キャプテン・アメリカを川から救い出すウィンター・ソルジャー。
彼はキャプテン・アメリカを救助するとその場を立ち去ってしまいます。
一方、S.H.I.E.L.D本部は3機のヘリキャリアのうち一機が墜落してきたことで壊滅状態となり、逃げ遅れたラムロウは下敷きに。
内部が正常に機能していなかったことが判明したS.H.I.E.L.Dは存続の危機を迎え、ニックは表世界から姿を隠したままヒドラ残党との戦いに決着をつけることを決意します。
スティーブはまたも姿を消してしまったバッキーを探し旅立つのでした。
キャスト&スタッフ
キャスト:
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ:クリス・エヴァンス /中村悠一
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ:スカーレット・ヨハンソン /米倉涼子
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー:セバスチャン・スタン /白石充
サム・ウィルソン/ファルコン:アンソニー・マッキー/溝端淳平
マリア・ヒル:コビー・スマルダーズ/本田貴子
ブラック・ラムロウ:フランク・グリロ/水内清光
エージェント13:エミリー・ヴァンキャンプ/御沓優子
ペギー・カーター:ヘイリー・アトウェル/園崎未恵
アレクサンダー・ピアース:ロバート・レッドフォード/田中秀幸
ニック・フューリー:サミュエル・L・ジャクソン/竹中直人
スタッフ:
監督:アンソニー&ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
製作:ケヴィン・ファイギ(p.g.a.)
製作総指揮:ルイス・デスポジート、アラン・ファイン、ヴィクトリア・アロンソ、マイケル・グリロ、スタン・リー
共同製作:ネイト・ムーア
撮影:トレント・オパロック
美術:ピーター・ウェナム
編集:ジェフリー・フォード(A.C.E.)、マシュー・シュミット
衣裳:ジュディアナ・マコフスキー
視覚効果&アニメーション:インダストリアル・ライト&マジック
視覚効果監修:ダン・デレウ
音楽監修:デイヴ・ジョーダン
音楽:ヘンリー・ジャックマン
キャスティング:サラ・ハリー・フィン(C.S.A.)
ルッソ兄弟のマーベルデビュー作品となる本作は、鮮やかな起承転結をみせるストーリーと、華麗な戦闘シーンが大きな話題となり世界的大ヒットを果たしました。
今後『アベンジャーズ』シリーズはじめ、他MCU作品で活躍をみせる新しいスーパーヒーロー、ファルコン役アンソニー・マッキーとウィンター・ソルジャー役セバスチャン・スタンの雄姿にも注目してみてください。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に登場する重要キャラクターと特殊能力
新たなヒーローの誕生もあった『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
それぞれの過去を抱え、より深みをましたキャラクターたちを特殊戦闘能力とともに一挙に紹介します。
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース
70年の眠りから覚め、世の中の変化になかなか適応できないながらも、悪との戦いを続けるスーパーヒーロー。
アイアンマンことトニー・スタークの父親、ハワード・スタークが開発したヴィブラニウムのシールドを駆使し、防御はもちろん計算され尽くした投擲によって多くの敵を一掃することもできます。
本作ではそのシールドをウィンター・ソルジャーに簡単に受け止められてしまい、ウィンター・ソルジャーの俊敏性と優れた耐久力が明らかに。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で思いを通じ合わせたペギー・カーターとの再会が描かれる本作、70年の齢を重ねて認知症を患うペギーとの邂逅シーンが胸を打ちます。
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ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ
第二次世界大戦で渓谷へと落下し、消息不明となっていたスティーブ・ロジャースの親友バッキー・バーンズがその正体です。
当時瀕死状態でヒドラに捕らえられてしまった彼は、失った腕の代わりにメタルアームを与えられ、暗殺者として蘇りました。
しかし、スティーブとの再会がその洗脳を解き、本来の人格を取り戻した彼はスティーブとともに悪と戦うヒーローの一員となるのです。
ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ
常にキャプテン・アメリカの窮地を救うクールなスーパースパイ、ブラック・ウィドウ。
本作で所属組織S.H.I.E.L.D.の内部がヒドラにのっとられていたことが発覚しますが、それでも自身の信念を揺るがせることのない彼女は変わらず悪との戦いに焦点を定め続けます。
潜入捜査を得意とする彼女はどんな場所へも違和感なく潜り込み、ここぞという場面でその高度な戦闘能力を惜しみなく発揮するのです。
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ファルコン/サム・ウィルソン
本作でスーパーヒーロー、ファルコンとしてのデビュー果たしたサミュエル(サム)・トーマス・ウィルソン。
ハーレムに生まれ育ち、困難な青春時代を送っていた彼は、任務の中でスティーブ・ロジャースと出会い親交を深めます。
アスリート並みの身体能力を活かし、飛行ユニットで自在に空を飛ぶファルコンは空中戦の名手です。
アベンジャーズのリーダーが悪に汚染された巨大組織に立ち向かうスペクタクル・アクション大作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
より魅力を増したヒーローたちの複雑な関係性が描かれ、MCU作品をより面白くする必見のエッセンス的作品です!
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は、Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
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