MS当事者124名の声から生まれた簡単レシピ! バイオジェン・ジャパン「"き"レシピ」

投稿日:2026年6月13日 更新日:

記事ポイント

  • MS当事者124名のアンケートをもとに、ぐっち夫婦・栗原心平・山本ゆり・まるみキッチンの4組がMS当事者向け「"き"レシピ」を開発
  • フライパン不使用・工程簡略化など、手・目・体力への負担を軽減した料理レシピをMSサポートナビで公開中
  • 料理教室での実習・実食の動画もあわせて掲載

 

多発性硬化症(MS)の当事者が日々の料理で感じる困りごとを、有名料理家4組が「"き"レシピ」として解決策に変えます。

バイオジェン・ジャパンが毎年5月30日のWorld MS Dayにあわせて展開する疾患認知向上活動の一環として、2026年5月28日にレシピをウェブサイト「MSサポートナビ」で公開しています。

「き」は「きらく」「きのまま」「きもちよく」など、MS当事者が料理に向き合うための姿勢を込めた言葉で、当事者の実際の声を起点に開発された点がこの企画の核心です。

 

バイオジェン・ジャパン「"き"レシピ」

 

有名料理家4組が提案するきレシピのビジュアル

 

  • 公開日:2026年5月28日
  • 公開先:MSサポートナビ(バイオジェン・ジャパン運営)
  • レシピ開発:ぐっち夫婦、栗原心平、山本ゆり、まるみキッチン
  • アンケート対象:多発性硬化症(MS)当事者124名(有効回答)

「"き"レシピ」は、フライパンや重い調理器具を使わず、工程を簡略化しながら仕上がりの味を損なわない設計になっています。

手や目へのMS症状による負担、加熱によるウートフ徴候(熱でMSの症状が悪化する現象)への配慮も盛り込まれており、当事者が実際に台所で再現できるレシピとして構成されています。

 

MS当事者アンケートで見えた料理の困りごと

 

MS当事者へのアンケート結果グラフ(調理前・下ごしらえの困りごと)

 

2026年3月11日から27日にかけて、MSキャビンの協力のもと、MS当事者124名を対象に匿名アンケートが実施されました。

調理前・下ごしらえ・加熱・疲労の4カテゴリで困りごとが収集されています。

 

MS当事者へのアンケート結果グラフ(加熱・疲労の困りごと)

 

複数工程の同時進行が難しい、包丁や皮むきが手への負担になる、重い鍋やフライパン返しがつらい、立ち続けての調理で疲れるといった声が寄せられます。

調理器具や食器を洗う後片付けへの負担も多く報告されています。

これらのアンケート結果が4組の料理家に提示され、具体的なレシピ開発の出発点となっています。

 

4組の料理家が考案したレシピ

 

ぐっち夫婦が考案したきレシピの料理の仕上がり

 

ぐっち夫婦、栗原心平、山本ゆり、まるみキッチンの4組が、アンケート結果をもとにそれぞれ「"き"レシピ」を考案しています。

フライパン不使用・複雑な調理器具を使わない・工程を簡略化するという共通した設計方針のもと、味のクオリティを維持した料理が揃っています。

 

栗原心平が考案したきレシピの完成皿

 

栗原心平や山本ゆりといった知名度の高い料理家がMS当事者の日常に即したレシピを提案していることで、料理の楽しさを取り戻す入口としても機能しています。

レシピはMSサポートナビで閲覧できます。

 

ぐっち夫婦の料理教室と医療監修

 

ぐっち夫婦のき料理教室でMS患者5名が実習している様子

 

2026年4月末、ぐっち夫婦の協力のもとMS患者5名を招いた料理教室が開催され、考案された料理2品の実習と実食が行われました。

その様子を収めた動画がMSサポートナビに掲載されています。

 

料理教室で参加者が料理を作っている場面

 

医療監修は、地方東京都立病院機構 東京都立荏原病院 脳神経内科部長の野原千洋子先生が担当します。

野原先生は「フライパンも複雑な調理器具も使わず、工程を簡略化しながらも味がすごく良い」と述べており、参加した患者が楽しそうに料理をしていた点が印象的だったとコメントしています。

 

World MS Dayとバイオジェン・ジャパンの疾患啓発活動

 

World MS Day 2026のビジュアルキービジュアル

 

毎年5月30日のWorld MS Dayは、MS世界連合と世界各国のMS協会によって制定された多発性硬化症の認知向上を目的とした国際的な日です。

MSは手足のしびれや感覚・判断力の低下など症状が多様で診断が難しく、最初にMSと思われる症状が現れてから確定診断まで平均3.7年・3つの医療機関の受診を要するというデータが、バイオジェン・ジャパンと全国多発性硬化症友の会が2017年に実施した調査で示されています。

バイオジェン・ジャパンは米国バイオジェンの日本法人として2000年より国内で事業を展開しており、World MS Dayを軸に毎年テーマを変えた疾患啓発活動を継続しています。

2026年は「食」をテーマに、当事者の生活に直結した形で社会へのMS理解を広げる取り組みとして「"き"レシピ」企画が実施されます。

 

MS当事者124名の困りごとから生まれた「"き"レシピ」は、ぐっち夫婦・栗原心平・山本ゆり・まるみキッチンという4組の料理家がそれぞれの視点で具体的な解決策を料理に落とし込んだものです。

フライパン不要・工程簡略化・後片付けの負担軽減を意識した設計で、実習動画とともにMSサポートナビで公開されています。

「"き"レシピ」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「"き"レシピ」はどこで見られますか?

 

A. バイオジェン・ジャパンが運営するウェブサイト「MSサポートナビ」のWorld MS Day 2026特設ページに、2026年5月28日から公開されています。

ぐっち夫婦による料理教室の実習動画も同ページに掲載されています。

 

Q. ウートフ徴候とは何ですか?

 

A. ウートフ徴候とは、体温上昇や熱への暴露によってMSの症状が一時的に悪化する現象です。

「"き"レシピ」は加熱調理での熱負担を減らす工程設計が取り入れられており、MS当事者へのアンケートでもこの症状への対処が課題として挙げられています。

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