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丸紅食料・アグリ部門に2025年7月本稼働! 双日テックイノベーション「GRANDIT」

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記事ポイント

  • 丸紅の食料・アグリ部門に国産ERP「GRANDIT」が2025年7月に本稼働しました
  • 約40年運用されたスクラッチシステムを刷新し、保守・運用担当者の手作業がほぼ不要になりました
  • 承認業務のワークフロー化により、スマートフォン・タブレットからも案件ステータスの確認が可能になりました

 

総合商社 丸紅の食料・アグリ部門に、双日テックイノベーションが手がける国産ERPシステム「GRANDIT」が2025年7月に本稼働しました。

「SAPの2027年問題」への対応と、約40年にわたり運用されてきた旧スクラッチシステムの刷新を同時に実現するプロジェクトです。

 

双日テックイノベーション「GRANDIT」

 
丸紅株式会社 食料・アグリ戦略企画部 担当者

 

  • 提供企業:双日テックイノベーション株式会社(略称:STech I)
  • 導入先:丸紅株式会社 食料・アグリ部門
  • 本稼働:2025年7月
  • 対象システム:国産ERP「GRANDIT」

双日テックイノベーション(STech I)が提供する国産ERP「GRANDIT」は、農業資材・穀物・畜水産などの川上分野から食品原料・製品流通の川下分野に至るサプライチェーンを担う丸紅の食料・アグリ部門に導入され、2025年7月に本稼働を開始しました。

2023年10月に旧化学品本部向けのGRANDITが先行稼働した実績を土台に、そのノウハウをテンプレート化した「丸紅版GRANDIT」をベースとして、食料・アグリ部門固有の機能を追加する形で開発が進められました。

丸紅では「SAPの2027年問題」への対応も含め、丸紅本体の10営業本部と国内グループ会社20社を対象にGRANDITの全社展開を推進しています。

今回の食料・アグリ部門への導入はその一環であり、全社共通の基盤を活用しながら部門固有の業務要件に対応しています。

 

導入の背景:「SAPの2027年問題」と旧システムの老朽化

 

主要ERP「SAP ERP 6.0」の標準サポートは2027年末に終了する予定で、終了後はセキュリティ更新や法改正への対応が停止するリスクが生じます。

各社でこの「SAPの2027年問題」への対応が進む中、丸紅でもシステム基盤の全社的な見直しが進行しています。

食料・アグリ部門の旧システムは、約40年にわたり利用されてきたスクラッチ開発の営業システムです。

長年のカスタマイズとアドオンの蓄積によってシステムが複雑化し、保守・運用の負担が増加しています。

全体像を把握できる人材も限られており、将来のビジネス変化に柔軟に対応できる基盤の見直しが課題となっています。

 

テンプレートを活用した効率的な開発プロセス

 

先行導入されたエネルギー・化学品部門(旧化学品本部)向けGRANDITのノウハウをテンプレート化した「丸紅版GRANDIT」には、全社共通機能が事前に搭載されています。

このテンプレートを基盤とすることで、食料・アグリ部門固有の機能開発に集中できる体制が整い、開発期間の短縮とコスト抑制が実現しています。

STech Iは化学品GRANDIT導入プロジェクトで蓄積した知見を共有し、課題の早期解決やトラブルの未然防止に貢献します。

商社特有の業務や貿易実務に精通したスタッフが、要件整理からテスト・移行まで一貫して対応しています。

 

本稼働後に実現した主な効果

 

「丸紅版GRANDIT」をベースに構築したことで、ゼロから開発する場合と比較して開発費用が大幅に削減されています。

テンプレート化された共通機能の活用により、トラブルリスクの低減と工数の削減も同時に達成しています。

旧システムでは、バッチ処理の結果を紙のチェックリストに記録するなどの手作業が保守・運用担当者に求められています。

「GRANDIT」への移行後は厳格な管理下での人による運用がほぼ不要になり、エラー発生時も検知システムで容易に確認できるようになっています。

 
STech I ブランドシンボル

 

承認業務のワークフロー化により、PCだけでなくスマートフォン・タブレットからも回付中案件のステータス確認が可能になりました。

従来の紙ベース運用と比較して業務の停滞が緩和され、意思決定のスピードが向上しています。

また、国産ERP「GRANDIT」が持つ商社特有の業務への高い適合性により、食料・アグリ部門全体の業務効率が向上しています。

 

約40年使い続けたスクラッチシステムから「GRANDIT」への移行により、バッチ処理の紙チェックリスト記録などの手作業がほぼ不要になるとともに、スマートフォンからの承認業務も実現しています。

2023年の旧化学品本部への先行導入で得たノウハウをテンプレートとして活用することで、開発コストの削減とシステム品質の確保が同時に達成されています。

双日テックイノベーション「GRANDIT」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「SAPの2027年問題」とはどのような問題ですか?

 

A. 多くの企業が利用する「SAP ERP 6.0」の標準サポートが2027年末に終了することで、終了後はセキュリティ更新や法改正への対応が停止するリスクを指します。

このリスクへの対応として、代替ERPへの移行を進める企業が増えています。

 

Q. 「丸紅版GRANDIT」は一般に販売されている製品ですか?

 

A. 「丸紅版GRANDIT」は、丸紅単体と国内事業会社向けに開発されたシステムの通称であり、製品名ではありません。

全社共通機能をテンプレートとして搭載し、各部門固有の機能を追加する形で活用されているシステムです。

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