記事ポイント
- 株式会社ミツバがKGモーターズ株式会社へ出資し、1人乗り小型EV「mibot」の駆動システム開発を強化
- 全長2,485mm・航続距離約100kmの原付ミニカー規格モビリティが、初期顧客への納車と法人実証運用へ移行
- ミツバのインナーローター式駆動モーター「MA01」が、小型・軽量・低コストという制約の中で走行性能を実現
日常の移動を一人乗りの小型EVで再定義しようという試みが、新たな資本連携によって加速しています。
群馬県桐生市を拠点とする自動車部品メーカーのミツバは2026年5月11日、広島県東広島市のKGモーターズへ出資すると発表します。
両社はすでに小型モビリティ「mibot(ミボット)」の開発初期段階から協業しており、今回の出資を機にモーター駆動システムの技術連携をさらに深めます。
ミツバ「mibot」

- 車両名:mibot(ミボット)
- 規格:原付ミニカー規格準拠
- 全長:2,485mm/全幅:1,140mm/全高:1,470mm
- 車両重量:約470kg
- 航続距離:約100km(メーカー公表値)
- 装備:冷暖房搭載
- 乗車定員:1名
mibotは、KGモーターズが「クルマは大きすぎる」という課題意識から開発した1人乗りの小型電動ミニカーです。
イエローのボディに丸形ヘッドライト2灯、黒いルーフ、白いホイールを組み合わせたコンパクトな4輪ボディは、買い物や駅までの往復といった日常の"ワンマイル"移動を想定した設計です。
すでに初期顧客への納車と法人での実証運用(PoC)の段階へ移行しています。
航続距離は約100km(メーカー公表値)で、冷暖房も備えています。
原付ミニカー規格に準拠しながら走行性能と快適性を両立しており、短距離移動の選択肢として実用段階にある乗り物です。
ミツバ製駆動モーター「MA01」の役割

アルミ製フィン付きハウジングに出力シャフトとコネクタ付きハーネスを備えたミツバの「駆動モーター MA01」は、小型二輪車および小型モビリティ向けのインナーローター式駆動モーターです。
用途に応じて出力の異なる3タイプが設定されており、mibotの走行条件に合わせた選択が可能です。
自然空冷を前提とした設計のため冷却用補機を必要とせず、車両構成の簡素化に寄与します。
高効率な動力変換が航続距離の延長に貢献しており、小型・軽量という制約の中で登坂性能・加速性能・最高速のバランスを取るために、ミツバはKGモーターズとモーターの設計・評価・試験を開発初期から共同で進めてきています。
出資の背景と技術連携の深化

白背景にネイビーブルーの太字英字で「MITSUBA」と表記されたコーポレートロゴを持つミツバは、モーター技術を軸に自動車部品を手がけるメーカーです。
mibotの試作段階から実車への実装・検証まで一貫して関与しており、今回の出資はその協業関係を資本面でも裏付けるものです。

KGモーターズ代表取締役CEOの楠 一成氏は、「量産・実運用を共に磨き上げていくパートナーとして、引き続き連携できることに大きな意義を感じている」とコメントしています。
出資を契機に、量産・実運用段階で得られる走行データを活用しながら、モーターの性能をさらに磨き込む取り組みを両社で続けます。
原付ミニカー規格では出力に制限がある中で登坂性能・加速性能・最高速といった走行性能を成立させる必要があり、既存のEVとは異なる独自の最適化が求められます。
ミツバのモーター設計・制御の知見がmibotのプロダクト成立を支える核となっています。
全長2,485mm・重量約470kgという小型軽量ボディに航続距離約100kmと冷暖房を組み合わせたmibotは、地域の日常移動を電動化する選択肢として実証段階から実用段階へ歩みを進めています。
ミツバの出資により技術開発の連携がより強固になり、実データに基づく継続的な改善がユーザーの乗り心地に直接反映される体制が整います。
ミツバ「mibot」の紹介でした。
よくある質問
Q. mibotの運転に必要な免許は何ですか。
A. mibotは原付ミニカー規格に準拠しているため、普通自動車免許(AT限定を含む)で運転できます。
詳細な運転資格条件はKGモーターズ公式サイトに掲載されます。
Q. mibotの購入・導入はどのような方法で受け付けていますか。
A. 現時点では初期顧客への納車と法人での実証運用(PoC)が進行中です。
個人向け購入や法人導入の窓口についてはKGモーターズから案内されます。
Q. 駆動モーター MA01 の3タイプは出力でどう違いますか。
A. 用途に応じて出力の異なる3タイプが設定されていますが、各タイプの具体的な出力数値はミツバの製品情報として公式サイトに掲載されます。