記事ポイント
- 1970年創設から半世紀以上、年2回開催される日本最大規模の皮革展示会
- 革は食肉副産物を活用したサステナブル素材で、使い続けることが環境負荷の低減につながる
- 革靴JISサイズ改訂調査への参加や革コン2025入賞作品展示も見どころ
日本最大規模の皮革展示会「第111回東京レザーフェア」が、2026年5月21日(木)・22日(金)に東京・台東区の都立産業貿易センター台東館で開催されます。
日本全国の皮革関連企業で構成する協同組合資材連が主催し、最新の革素材と関連資材が集結する2日間です。
入場は事前登録制で、当日は印刷した参加票の持参が条件となっています。
協同組合資材連「第111回東京レザーフェア」

- 日時:2026年5月21日(木)9:00〜17:00 / 5月22日(金)9:00〜16:00
- 会場:都立産業貿易センター台東館4F〜7F(東京都台東区花川戸2-6-5)
- 入場受付:7F(事前登録制・参加票の当日持参が必須)
- 事前登録:申込フォーム(
東京レザーフェア(TLF)は、皮革製品の需要拡大と業界発展を目的に1970年に初開催され、以来半世紀以上にわたって年2回の開催を重ねてきた日本最大規模の皮革展示会です。
今回の第111回は都立産業貿易センター台東館の4F〜7Fを舞台に、国内外の皮革メーカーや関連資材企業が出展します。
モノクロ調のメインビジュアルにオレンジ色の革素材を持つ男性を配したポスターが、素材の質感と色彩の豊かさを全面に打ち出す場であることを示しています。
今季のレザートレンドの体感、革のサステナビリティの理解、JIS規格改訂調査への参加という3つの柱を据えた今回の展示は、バイヤーや業界関係者からデザイン志望の学生まで幅広い来場者を想定した構成となっています。
皮革需要の拡大と業界情報の発信を担う場として、111回を積み重ねてきた実績が展示の厚みを支えています。
会場の様子

会場内では、赤・青・茶・黒など多彩な革素材サンプルがハンガーラックに整然と吊るされ、バイヤーとメーカー担当者が直接対面で商談を行います。
各フロアにはなめしの技術から新素材の開発動向まで幅広い出展が並び、実際に手に触れながら素材の質感や柔らかさを確認できます。
革靴サンプルが陳列台に整列するコーナーでは、仕上げや素材の違いを比較しながら今季のシューズトレンドを把握できます。
革のサステナビリティ
革製品は、食肉や乳製品用の動物を処理する際に生まれる皮を加工した素材です。
革のためだけに動物の命が使われるわけではなく、食用で消費される動物の皮を余すことなく活用した製品として位置づけられています。
国連食糧農業機関のデータによれば、世界の一人当たりの肉の消費量は年々緩やかに増加しており、副産物としての皮の発生量も増え続けています。
2021年の世界の牛の処理頭数は約3億2000万頭で、そのうち革として活用されているのは約55%にとどまります(出典:World Leather Vol.33, No.6, 2021)。
残りの約1億4400万頭分の牛皮は廃棄され、産業廃棄物として埋め立てや焼却処理が行われています。
原皮を廃棄する処理は革製品を作るよりも環境負荷が高く、革を別素材に置き換えることはさらなるCO₂排出につながります。
革を利用し続けることは、副産物の廃棄量を減らし地球への環境負荷を実質的に低減させる行為でもあります。
革靴JIS改訂プロジェクト

会場5Fでは、全日本革靴工業協同組合連合会が皮革産業連合会の委託を受けて推進する「革靴JIS改訂プロジェクト」が実施されます。
「靴のサイズJIS S 5037」の規格に基づいて判定された足のサイズと、実際に最もフィットすると感じる基準靴のサイズが一致しているかを確認する大規模調査で、アンケート・足形計測・基準靴フィッティングの3種が用意されています。
消費者が安心して靴を選べる購買環境の整備と、EC販売における返品率の低減が目的です。
来場プレゼント

来場者へのプレゼントとして「1デシコースター」が数量限定で用意されています。
「1デシ」とは革の量を表す業界単位で、10cm×10cmの面積に相当します。
皮革業界ならではの単位をそのままかたちにした、この展示会ならではのプレゼントです。
第16回革のデザインコンテスト2026
今回で16回目を迎える「革のデザインコンテスト2026」は、ファッション・インテリア・生活雑貨など革の新しい価値を生み出すアイデアを対象に、プロダクト部門(製作部門)とクリエイティブ部門(デザイン画部門)の2部門で作品を募集します。
クリエイティブ部門には高校生以下を対象とした「ユース・クリエイターズ賞」も設けられており、学生世代の革デザインへの参入を後押しする仕組みとなっています。
プロダクト部門の最優秀・優秀作品は、イタリアで開催される国際見本市「リネアペッレ」での展示が予定されています。
クリエイティブ部門の最優秀・優秀作品は、モデリストによる実物製作が行われます。
第111回TLF会場内では前回「革コン2025」の入賞作品も展示されます。
応募期間はクリエイティブ部門が2026年6月1日〜9月10日(必着)、プロダクト部門が2026年6月1日〜6月30日(当日消印有効)です。
皮革業界の最前線を体感できる「第111回東京レザーフェア」は、バイヤーや業界関係者に加え、革コン2025の入賞作品を鑑賞したいデザイン愛好家も対象とした幅広い展示構成となっています。
皮革産業のトレンドとサステナビリティの現状を一望できる2日間として、業界内外の注目を集めています。
第111回東京レザーフェアの紹介でした。
よくある質問
Q. 東京レザーフェアへの入場に必要なものは何ですか
A. 入場には事前登録後に発行される参加票が必須で、参加票のない方は入場できません。
受付は当日の7Fで行われ、印刷した参加票の持参が条件として求められています。
Q. 革のデザインコンテスト2026の応募対象はどのような人ですか
A. プロダクト部門・クリエイティブ部門ともに一般向けの公募で、クリエイティブ部門には高校生以下を対象とした「ユース・クリエイターズ賞」が設けられています。
Q. 革靴JIS改訂プロジェクトではどのような調査が行われますか
A. JIS規格に基づく足のサイズと実際にフィットする靴のサイズの一致度を確認する大規模調査で、アンケート・足形計測・基準靴フィッティングの3種が会場5Fで実施されます。