「隠岐プラザホテル」は、島前三島の一つ中ノ島にある、ジオパーク拠点宿泊施設「Entô(エントウ)」と、「異なる島だからこそできる価値創造」を掲げ連携協定を締結しました。
隠岐プラザホテル/エントウ「異なる島だからこそできる価値創造」連携協定締結
「隠岐プラザホテル」は、島前三島の一つ中ノ島にある、ジオパーク拠点宿泊施設「Entô(エントウ)」と、「異なる島だからこそできる価値創造」を掲げ連携協定を締結。
隠岐諸島を代表する2つの宿泊施設が、島の垣根を越えた画期的な連携をスタート。
隠岐諸島全体の観光革新に向けて動き出します。
■地域に根ざした、新しい観光の形
ポストコロナの状況下、隠岐諸島の観光産業は停滞した状況が続いてます。
少子高齢化や若者の島外流出などにより、生産年齢人口が著しく減少し、地域経済の負のスパイラルが進む中、持続可能な地域社会の構築(島づくり)が課題となっています。
こうした背景の中、今回両施設で締結した連携協定は、異なる島の2つの宿泊施設が分断された島間、行政間の垣根を越え連携することで、隠岐諸島全体の観光産業の立て直しを図る軸になるべく協働していきます。
さらに単なるホテル間の協業を超え、島前・島後の旅行者及び住民同士を繋ぐプラットフォームとしての役割を担うことを目指しています。
両施設は、それぞれの地域特性を活かしながら、隠岐諸島全体の魅力を引き出す取り組みをこれから展開していきます。
隠岐プラザホテルは「動」をコンセプトに、隠岐空港を有す【隠岐の島の玄関口】として、また風待ち港としての町の歴史や古くから伝わる祭祀風習を活かした、島の日常と非日常を能動的に体感していくエモーショナルでアクティブな体験を提供します。
一方、Entôは「静」をコンセプトに、「ないものはない」をスローガンに掲げる海士町を中心に、カルデラ湾を囲む島前諸島の個性豊かな自然を目の前に「地球にぽつん」と、肩書きも何もないの自分に戻ることのできる、癒しと自省の時間を創出します。
■世界に類を見ない、ジオパーク活用モデル
この連携協定における独自性は、隠岐ユネスコ世界ジオパークを舞台に、各島の未来を担う2つのホテルが協働して地域の価値を高めていく点にあります。
隠岐のジオパークは自然地形の珍しさもさることながら、それぞれの島が独自の人間関係や、システムを構築しながら活用する取り組みのユニークさが評価されており、今協定でつぎの新しい地域振興モデルを示すことができればと考えています。
■島を超えた連携がもたらす新たな可能性
本連携は、両施設の資源を有効に活用した協働により、隠岐諸島において観光産業の底上げ及び地域の価値向上に資することを目的とします。
【観光体験の質的向上】
これまで個別に完結していた島での体験が、島をまたいだ広がりを持つことで、より豊かな観光体験が実現します。
また、緊急時の相互支援体制により、天候による予定変更も柔軟に対応できるようになり、より安心して島旅を楽しめます。
【地域社会の活性化】
本連携は、観光産業の枠を超えた地域活性化の起爆剤となることを目指しています。
冬季における観光プログラムの充実は、これまでのオフシーズンに新たな観光需要を創出し、年間を通じた雇用の安定化につながります。
また、両施設のスタッフ交流を通じて、若手人材の育成と定着を促進。
島前・島後の住民が互いの島の魅力を再発見する機会を創出します。
両施設を交流の拠点として、文化や生活様式への理解を深め、新たな地域の絆を育みます。
この取り組みは、より魅力的な観光コンテンツの創造にもつながります。
【安全・安心の地域づくり】
この連携は、両施設間の緊急時協定において、荒天時の欠航や災害時における相互支援体制を築き、観光客の安全確保にとどまらず、地域全体の防災力向上にも貢献します。
また両地域間の防災協力体制が強化されることで、より強靭な地域社会の構築が期待されます。
■革新的な島間連携の具体策
1. 旅における共通ターゲット層を意識した企画の実施
豊かな自然の中での日常から離れた特別な体験や、その土地ならではの食、文化に触れることを求める旅行者に向けて、両施設の異なる特徴を活かした独自の価値を提供します。
また、両館での共通ロイヤリティの導入や食のコラボレーションなど、連携することで生まれる新しい宿泊プログラムの造成、隠岐プラザホテルの「動」と、Entôの「静」という対照的な魅力を組み合わせることで、より深い隠岐体験を実現します。
2. シームレスな島巡り観光の実現
従来であれば、離島がゆえ島が離れていることによる旅の利便性の低さやリスクを解消、さらに旅への付加価値を付けるため両施設を起点とした新しい観光スタイルを確立します。
どちらの施設でも可能となるチェックイン・チェックアウトの柔軟化やチャーター船によるサンセットクルージングをしながら島前・島後間を移動するアイランドホッピングなど、より快適でシームレス、自由度の高い隠岐滞在が可能になります。
3. 観光客の安心を支える緊急時支援体制の構築
荒天による欠航や災害時における相互支援体制を確立します。
両施設が持つ客室や食事提供能力を活かし、観光客の安全で快適な滞在をサポートします。
「隣の島に姉妹ホテルがある」という安心感を、隠岐を訪れる方々にお届けします。
4. 未来を担う観光人材の育成
両施設のスタッフが相互に学び合う研修制度を創設。
それぞれの島が持つ観光資源や文化的特徴を深く理解し、より豊かな観光案内ができる人材を育成します。
この取り組みは、隠岐全体の観光サービス品質の向上につながります。
■春の訪れと共に始まる新たな観光体験
<2025年3月1~2日連携開催:勝手に!「島びらき」>
冬の静寂から目覚める隠岐の春を祝う特別企画です。
フェリーや飛行機も通常運行に戻る3月、隠岐諸島の島びらきをおこないます。
訪れるみなさまや地元の方とともに、春の訪れを島後と島前で連携してお祝いします。
【コラボレーション内容】
隠岐酒造の日本酒と岩牡蠣春香など、隠岐を代表する味覚で春を迎える隠岐を祝い、春の躍動を島後で、春の静けさを島前で体験できます。
<2025年3月1日「隠岐諸島の初物で!島びらきを祝う会」>
島後「プラザホテル」にて隠岐酒造「隠岐誉」での鏡開きや磯焼きなどを行う「島びらき」会。
地元の方と一緒に春の訪れを祝うイベントで隠岐に活気と喜びをもたらします。
<2025年3月2日「食とお酒で島びらき地産地消ペアリングディナー」>
島前「Entô」にて地産地消の食材を使用したコース料理に、お酒やソフトドリンクのペアリングを楽しめる夕食を用意。
ゆったりとカルデラ湾を眺めながら、春と向き合う時間を過ごせます。
■予約はこちら
公式Webサイト 隠岐プラザホテル
お申し込み: https://okiplaza.com/?tripla_booking_widget_open=search
公式Webサイト Entô
お申し込み: https://d-reserve.jp/GSEA002F01400/GSEA002A01?hotelCode=0000001085&pl=PL00036634
勝手に!島びらき専用受付フォーム 両館を巡る2泊3日ツアー
上記のほか、島民自身が隠岐ジオパークの魅力を再発見する『隠岐再発見ツアー』の実施や、島後では歴史文化、島前では地質・自然体験を通じ、隠岐の真髄に触れるオールインクルーシブで楽しむプライベートアイランドホッピングなどの企画を両館が連携し実施する予定です。
■隠岐観光の要となる2つの個性
【Entô:世界が注目する“泊まれるジオパーク”】
海士町に2021年オープンした世界初の「ジオホテル」。
ユネスコ世界ジオパークの地層や地形を、建築自体で体感できる革新的な設計を特徴とします。
自然に溶け込むような広々とした空間で、大地の物語を肌で感じる特別な宿泊体験を提供します。
(Photo by Kentauros Yasunaga)
【隠岐プラザホテル:50年の実績が紡ぐ“観光の水先案内人”】
隠岐諸島の「西郷港」「隠岐空港」に近接する隠岐の島町に位置し、長年にわたり島の玄関口として機能してきた隠岐プラザホテル。
漁村に佇む宿の羽衣荘の運営や地域との共存を目指すHito-Nakaブランド・IROIROブランドの立ち上げなど、多様なニーズに応える実績を持ちます。
「ゲートウェイ」として、訪れる方々の隠岐での冒険を導く、水先案内人の役割を担います。