記事ポイント
- 明和土木興業の「極地ハウス・リフト」が2026優良製品・技術標章を受賞
- 南極観測隊の経験を生かした木質ボックス構法で高断熱・軽量を実現
- 吊りフック標準装備でクレーンによる迅速な設置・移設が可能
明和土木興業「極地ハウス・リフト」が住宅局長賞を受賞
明和土木興業株式会社は、「極地ハウス・リフト 省エネルギー型EPS断熱構造システム」が2026優良製品・技術標章において「国土交通省住宅局長賞」を受賞したことを発表しました。
受賞日は2026年7月2日です。

近年、建設現場では猛暑による熱中症対策や脱炭素への対応、人手不足による施工効率の向上など、さまざまな課題への対応が求められています。
「極地ハウス・リフト」は、南極地域観測で培われた高断熱建築技術を日本の建設現場へ応用して開発された、省エネルギー型の高断熱休憩施設です。
「極構造」による木質ボックス構法
本製品は、EPS(発泡スチロール)と構造用合板を一体化した独自の「極構造」による木質ボックス構法を採用しています。
構造部には釘や金物を極力使用せず、断熱欠損を抑えた高断熱構造を実現するとともに、軽量で高い構造性能を兼ね備えています。
これにより、冷暖房負荷の低減、省エネルギー化、施工性の向上を同時に実現しました。
クレーンで迅速に設置・移設できる仕様

建設現場での使いやすさにも配慮し、吊りフックを標準装備することでクレーンによる迅速な設置・移設を可能としています。
差し込みコンセント方式を採用し、電気工事を行うことなく電源を確保できるため、現場への導入が容易です。
外装には高耐久防水仕上げを採用し、防水性・耐久性・メンテナンス性にも優れています。
正方形比率のシンプルなボックス形状

デザインは幅と高さを正方形比率としたシンプルなボックス形状を採用し、安定した構造性能と視認性を両立しました。
建設現場だけでなく、イベント会場、防災拠点、学校、農業施設など、多様な用途への展開が可能です。
南極地域観測隊での経験が開発の出発点
開発者の櫻井由国氏は、第66次南極地域観測隊に参加し、南極・ドームふじ基地において標高約3,800メートル、最低気温マイナス80℃にも達する極限環境で建設・設営に従事しました。
その経験から生まれた「軽い・強い・高断熱」という建築思想を、日本の建設現場で働く人々の安全と快適性の向上に生かしたいとの思いが、「極地ハウス・リフト」開発の出発点となりました。
受賞では新規性・機能性・実用性を総合評価
今回の受賞では、独自の木質ボックス構法による新規性・独創性、高い断熱性能と施工性を両立した機能性、安全性、多用途に活用できる実用性に加え、省エネルギー性能による脱炭素社会への貢献、建設現場をはじめとする幅広い分野での社会実装性が総合的に評価されました。
「極地ハウス・リフト」は、建設現場の休憩施設としてはもちろん、災害時の応急施設、防災拠点、イベント施設、教育施設など、多様なニーズに対応できる高断熱建築システムです。
南極で培われた技術を礎に、建設現場の安全性向上や省エネルギー、防災に貢献する製品として、今後も現場への導入が広がります。
「軽い・強い・高断熱」南極生まれの『極地ハウス・リフト』の紹介でした。
よくある質問
Q. 「極地ハウス・リフト」はどんな現場で使えますか?
A. 建設現場の休憩施設のほか、災害時の応急施設、防災拠点、イベント施設、教育施設など多様な用途に対応できます。
Q. 電気工事は必要ですか?
A. 差し込みコンセント方式を採用しているため、電気工事を行うことなく現場で電源を確保できます。
Q. 設置や移設はどのように行いますか?
A. 吊りフックを標準装備しており、クレーンを使って迅速に設置・移設することができます。
Q. どんな技術思想から開発されましたか?
A. 開発者が南極地域観測隊で培った「軽い・強い・高断熱」という建築思想をもとに、独自の「極構造」を開発しました。

