記事ポイント
- α世代のAI利用率は60.5%に到達
- AIは恋愛相談で友達と同率1位に
- 思考力低下への不安はZ世代の約2倍
東急エージェンシーは、α世代デザインファーム「αFind」が実施した「AI利用に関する意識調査」を発表しました。
小学校高学年を中心とする10-12歳男女を対象に、AIの利用実態やAIとの関わり方を明らかにしています。
調査では、α世代のAI利用率が60.5%に達し、AIが主要SNSと同等以上の接触メディアになりつつある実態が示されています。
東急エージェンシー αFind「AI利用に関する意識調査」

- 調査タイトル:「α世代のAI利用実態について」
- 調査方法:インターネット調査、一部オンラインインタビュー調査
- 調査対象者:10-12歳男女、16-29歳男女
- サンプル数:4,237サンプル
- 調査期間:2026年3月20日~2026年3月22日
- 発表日:2026年6月30日
αFindは、次世代の消費を担うα世代関連のマーケティング活動を支援するα世代デザインファームです。
今回の調査は、Z世代に続く新世代として注目されるα世代に対して、AIの利用実態を明らかにしています。
AIの利用率はα世代計で60.5%となり、AIはα世代の中で主要なツールになりつつあります。
AIが主要な接触メディアに

- AI利用率:60.5%
- 1日の平均AI利用時間:31分
- Instagram:28分
- X:24分
AIの1日当たりの平均利用時間は31分となり、InstagramやXを上回っています。
年齢制限等のハードルがある主要SNSの代わりに、AIが日常の主要な接触メディアとして台頭しています。
α世代のAI利用は、検索や学習だけでなく、毎日の接触先として広がっています。
AIは気を使わずに話せる友達

- 気を使わずに話せる友達:42.9%
- 便利な道具:21.6%
AIがどのような存在かという設問では、α世代の42.9%が「気を使わずに話せる友達」と回答しています。
「便利な道具」の21.6%を上回り、AIは単なるツールではなく対話の相手として受け止められています。
α世代にとってAIは、情緒的な繋がりを求める相手として日常の中に入り込んでいます。
恋愛相談ではAIと友達が同率1位

- AI:21.6%
- 友達:21.6%
- 親:10.8%
恋愛に関する悩み相談で最も信頼できる相手は、α世代で「AI」と「友達」が同率1位になっています。
友達には少し話しづらい繊細な恋の悩みも、心理的ハードルの低いAIへ打ち明けられる関係が始まっています。
AIは、親以上、友達と同等の相談相手としてα世代の悩みに向き合っています。
納得できない回答には何度も指示を変える

- α世代:72.9%
- Z世代:62.2%
AIから納得のいかない回答が返ってきた際、α世代の72.9%が「指示(プロンプト)を変えて何度でもやり直させる」と回答しています。
Z世代全体の62.2%を上回り、α世代はAIとの対話を重ねて答えをブラッシュアップしています。
AIは時間や労力を削減する道具だけではなく、会話をしながら答えを見つけるパートナーとして使われています。
AIは道具より友達やパートナーに近い存在

- 友達やパートナーに近い:56.7%
α世代では、AIを「一緒に考えたりおしゃべりしたりする『友達やパートナー』に近い」と捉える割合が56.7%にのぼります。
命令をそのまま実行させる部下や道具としてではなく、対話を重ねる相手としてAIに接しています。
双方向のやり取りそのものが、α世代のAI利用の中心になっています。
思考力低下への強い不安

- α世代:43.2%
- Z世代:22.6%
- 不安理由:AIにたよりすぎて、自分で考える力がなくなること
「AIを使うことによる懸念」では、α世代の43.2%が「AIにたよりすぎて、自分で考える力がなくなること」に「とても不安である」と回答しています。
Z世代の22.6%と比較しても高く、α世代は便利さを享受しながらも自分で考える力への葛藤を抱えています。
AIを頼りにするときも身近な人の助言を忘れない姿勢が、α世代のAIとの距離感に表れています。
小学6年生女子の不安の声

将来AIを使うことによる不安な理由には、思考力や友人関係への不安が示されています。
グラフだけでは伝わりにくい子ども本人の不安が、AIとの距離感を考える材料になっています。
α世代はAIを身近に使いながら、自分の考える力や人との関係も意識しています。
αFindメンバー 山田晶子氏による解説

αFindメンバーの山田晶子氏は、今回の調査結果について、α世代がAIを単に便利なテクノロジーとしてではなく、精神的なパートナーとして極めて高度な関係性を築いている実態を浮き彫りにしたと解説しています。
最も象徴的な点として、年齢制限のある主要SNSの代わりに、AIが日常の第一接触メディアとなり、その存在が「親以上、友達と同等」の相談相手になっていることを挙げています。
AIそのものが対話の相手となる「オルタナティブフレンズ」として機能し始めたことが、α世代の新しいAIとの関わり方を示しています。
αFindが見るα世代とAIの関係

αFindは、α世代の価値観や消費行動を調査し、クライアント向けマーケティング支援につなげる取り組みです。
今回の調査では、AIがα世代の日常接触メディア、相談相手、思考のパートナーとして使われている様子が示されています。
α世代のAI利用は、便利さと不安の両方を抱えながら、対話を通じて答えを探す行動へ広がっています。
AIを友達やパートナーのように受け止めるα世代の姿から、テクノロジーとの新しい距離感が見えてきます。
便利さだけでなく、思考力への不安や身近な人の助言も含めて、AIとの向き合い方を考えられます。
α世代のAI利用実態調査の紹介でした。
よくある質問
Q. 「AI利用に関する意識調査」は誰を対象にしていますか?
A. 調査対象者は10-12歳男女と16-29歳男女で、α世代とZ世代のAI利用実態を比較できる内容になっています。
Q. α世代のAI利用率はどのくらいですか?
A. α世代のAI利用率は60.5%で、1日の平均AI利用時間は31分となり、InstagramやXを上回っています。
Q. α世代はAIをどのような存在と捉えていますか?
A. α世代の42.9%がAIを「気を使わずに話せる友達」と回答し、便利な道具としてだけでなく対話の相手として受け止めています。
Q. α世代がAIに感じている不安は何ですか?
A. α世代の43.2%が「AIにたよりすぎて、自分で考える力がなくなること」に強い不安を抱えています。