三井化学は、2025年4月7日(月)~2025年4月13日(日)の間、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベント「MILAN DESIGN WEEK 2025(Brera Design District)」*に出展するMagnaRectaに協賛をし、三井化学グループの組織横断的社員有志活動であるMOLp(モル、素材の魅力ラボ)が初めて出展します。
MILAN DESIGN WEEK 2025
日時:2025年4月8日(火)~13日(日)
会場:Brera Design District, Via Solferino 24
(MagnaRecta「130(ワンサーティ)」展示会場内)
三井化学は、2025年4月7日(月)~2025年4月13日(日)の間、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベント「MILAN DESIGN WEEK 2025(Brera Design District)」*に出展するMagnaRectaに協賛をし、三井化学グループの組織横断的社員有志活動であるMOLp(モル、素材の魅力ラボ)が初めて出展。
毎年サローネ期間に様々なイベントが行われるブレラ美術館からも近い、ブレラ地区Solferino通り沿いのMagnaRecta展示会場内にて、素材が本来持つ魅力を、新たな技術で新たな価値を引き出した表現を提案します。
*MILAN DESIGN WEEKは、イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビジョンです。
家具、インテリア、ファッションブランドだけではなく、自動車、家電メーカー、素材メーカーなどが、独自の世界観や未来の可能性を示します。
ミラノ市内、1,000か所以上のさまざまな場所で繰り広げられるイベントです。
■MOLp(R)(モル、そざいの魅力ラボ)とは…
2015年から活動を行っている組織横断的社員有志活動で、素材や技術を機能的価値だけではなく、感性的魅力を織り交ぜ、専門用語を使わず、感覚的に理解・体感できるコミュニケーションを創造するオープンラボラトリー活動です。
活動の中で生み出されたアイデアやヒントをこれからの社会・世の中のために共有しています。
活動開始以来、MTDO inc.(エムテド)の田子 學氏をクリエイティブパートナーに迎え、設立のコンセプトである「感性からカガクを考える=Fusion of Intuition and Science=」をテーマに、社会・ヒトと素材の新しい関係性について議論しています。
今回の展示では2024年秋に東京・青山で開催したMOLpCafe2024で発表した作品の一部を展示します。
【出展作品紹介】
2024年10月~11月に東京・南青山で開催したMOLp単独展「MOLpCafe2024」~MATSURIAL~(MATSURI×MATERIAL)において発表したものから4作品を出展します。
素材が本来持つ魅力を新たな技術を用いて、新たな価値を引き出した作品を発表します。
■GoTouch (R) THE ZEN(TM)
GoTouch (R)(ゴトウチ)Compoundは、各地で生まれる特徴的な未活用資源を樹脂に配合した革新的なマテリアルです。
未活用資源の発生は地域だけではなく、企業や産業からも発生しています。
今回、家具製造工程で発生する木粉やアパレル業界で発生する廃棄衣料をポリプロピレンに配合し、射出成形することで、ヴィンテージ感のある独特の風合いを一発で生み出す技術を独自開発しました。
THE ZEN(TM)はこの技術の魅力を表現したシェルチェアとオットマンです。
未活用資源を樹脂に混ぜることで、マテリアルリサイクルが可能なバイオフィラーとして機能させ、それを成形することで愛着を持てるプロダクトに仕上げました。
これにより、未利用資源由来のCO2の固定化ができるだけでなく、ロングライフな製品になることを目指しています。
■KODAMA TAMANE
TAMANE
スマートフォンのレンズ材料などに用いられる透明材料のAPEL(TM)は、樹脂でありながらも金属・ガラスのような澄んだ音を響かせる特長を持ちます。
この作品は、三井化学が保有する音響技術と3Dプリンティング技術を融合させたプロダクトで、目的の音色の周波数を逆計算して風鈴の形状を算出し、3Dプリンターで出力しています。
高い透明性と3Dプリンティングによるゆらぎのある造形により、江戸風鈴のように美しい表情を持つ1点もののアイテムを、現代の技術を用いて実現しました。
■OLIOK
OLIOK
晴れた日に外で冷えたワインを飲むひととき、ワインクーラーはかさばるため気軽に持ち歩けません。
そこで人の体温付近の温度で柔らかくなり、冷やすと硬くなるHUMOFIT(TM)の特長に着目し、収納時は1枚のシートでありながら、使用時は折り紙を折る要領で立体にし、氷水を入れることでカタチを保持するといった新しい発想のワインクーラーを作りました。
表面には日本伝統技術の和紙を貼り合わせたことで、独特の質感としなやかさがあります。
和紙の透け感が、屋外での佇まいをより一層引き立たせます。
■STABiO(TM) SLOW VASE TECH
STABiO(TM) SLOW VASE TECH
身近にある本来の自然をライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」を提唱する株式会社グリーン・ワイズ。
2019年当時、代表であった田丸 雄一氏が考案した「茎道」は、花の美しさとともに「茎(Stem)」の美しさに着目するというコンセプトを掲げたデザイン手法です。
このコンセプトを表現するため、植物を原料とするバイオプラスチックのSTABiO(TM)を用い、水が浮遊するかのような透明なフラワーベースに茎を生けるアイデアを形にしました。
透明なフラワーベースはあたかも茎が水の上に自立しているかのようです。
MILAN DESIGN WEEK2019への出展に合わせて製作されたフラワーベースは6年たった今も変色・劣化することなく、花を美しく際立たせ続けています。
イタリア・ミラノでは6年ぶりの凱旋展示になります。