上海市・江蘇省・広東省の3地域に集中!リスクモンスターチャイナ「中国日系企業の地域分布ランキング」

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リスクモンスターチャイナは、利墨リスモン調べ「中国日系企業の地域分布ランキング」を発表しました。

 

リスクモンスターチャイナ「中国日系企業の地域分布ランキング」

 

 

“利墨リスモン調べ”は、リスクモンスターチャイナが収集した中国日系企業データベースや中国の業界情報を基に、独自に調査・分析を行ったレポートです。

中国日系企業データベースは、中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業及びそのグループ企業と、日本の親会社情報を紐づけた企業情報で構成されています。

なお、調査に利用している中国法人登記情報は、2023年3月時点で開示されている情報であるため、企業の申告状況などにより最新の情報と異なる場合があります。

 

今回の「中国日系企業の地域分布ランキング」では、1位が上海市(社数8,107社、全体比率29.2%)、2位が江蘇省(同3,898社、14.0%)、3位が広東省(同3,628社、13.1%)という結果になりました。

上海市・江蘇省・広東省の上位3地域は、日系企業全体の約半数を占めており、日系企業が多い地域であることが分かりました。

特に上海では日系メーカーの中国本部や販売拠点、中国の金融センターとして日系の金融機関が多く進出しています。

江蘇省は、上海からのアクセスが良く織物製造業やプラスチック製品業をはじめとする製造業が盛んな地域です。

広東省は経済特区に指定された深センが属する省で、電子部品製造業および自動車製造業が特に発展しています。

 

また、中国北部にも日系企業が集中しており、ランキングの4位から6位は、遼寧省1,958社(7.1%)、山東省1,901社(6.9%)、北京市1,712社(6.2%)の順となっています。

北京市は中国の首都で、政治の中心地としての役割があるため、日系企業が中国本部を置く場所としても人気があります。

 

ランキング7位から10位は、浙江省1,624社(5.9%)、天津市999社(3.6%)、四川省750社(2.7%)、湖北省592社(2.1%)の順となっています。

内陸部では、四川省と湖北省が日系企業の重要な拠点となっており、特に湖北省は、自動車製造業を中心に多くの日系企業が存在し、地域特有の産業構造が形成されています。

 

このように、中国の地域ごとに産業の特色があり、進出する日系企業にも特徴があります。

地域によって異なる経済特性や進出のしやすさを理解することで、日系企業はより効果的な投資戦略を立てることが可能になります。

また日系企業が多い地域に拠点を設立すると、商流がスムーズになる利点もあるため、中国で新規投資や投資拡大を検討している日系企業にとって、日系企業の地域分布を考慮することが重要なポイントです。

 

[調査結果] 一部抜粋

中国は、その広大な市場と堅実な製造基盤から、多くの日系企業にとって魅力的な投資先です。

国土が広く、中国で新規投資あるいは投資拡大をする際に、どの地域に注目すべきかが常に大きな課題となります。

地域によって異なる経済の特性や、進出のしやすさを理解することで、日系企業はより効果的な投資戦略を立てることが可能になります。

また、中国でも日系企業同士の取引が多く発生するため、日系企業が多い地域に拠点を設立すると商流がスムーズになる利点などもあります。

今回の調査では、中国における日系企業の地域分布をランキング形式で調査しました。

 

図1・表1を参照すると、上海市で登録されている日系企業は8,107社(29.2%)と圧倒的なシェアで1位となっています。

この数字は、上海がいかに日本企業にとって重要な拠点であるかを如実に示しています。

上海は、国際的なビジネス環境と先進的なインフラが整っていることで知られおり、多くの日系企業が中国本部を置く場所として選んでいます。

 

続いて、製造業の集積地として知られる江蘇省と広東省がそれぞれ3,898社(14.0%)と3,628社(13.1%)で2位と3位にランクインしています。

上位3地域だけで、日系企業全体のほぼ半数が集まっており、幅広い業種の日系企業にとって投資のホットスポットであることが見受けられます。

 

また、中国北部も注目に値する地域です。

ランキングの4位から6位は、遼寧省1,958社(7.1%)、山東省1,901社(6.9%)、北京市1,712社(6.2%)の順となっています。

北京市は中国の首都であり、政治の中心地としての役割があり、日系企業が中国本部を置く場所としても人気があります。

 

最後に、浙江省が1,624社(5.9%)で7位、天津市が999社(3.6%)で8位、四川省と湖北省がそれぞれ750社(2.7%)で9位、592社(2.1%)で10位となっています。

内陸部では、四川省と湖北省が日系企業の重要な拠点であり、特に湖北省は、自動車製造業を中心に多くの日系企業が存在し、地域特有の産業構造が形成されています。

図1 中国日系企業の地域分布地図(単位:社)

 

表1 中国に進出した日系企業の地域分布ランキング 1位~10位

 

上海市、江蘇省、広東省の上位3地域は他の地域と比較して、日系企業数が明らかに多いことが分かります。

上海は多くの日系メーカーが中国本部や販売拠点を置く場所として知られ、また、中国の金融センターとしての役割を担い、多くの日本の銀行や金融機関が進出しています。

江蘇省は、織物製造業やプラスチック製品業をはじめとする製造業が盛んな地域です。

広東省では、電子部品製造業および自動車製造業が特に発展しています。

 

それでは、この3地域には実際にどのような日系企業が進出しているのでしょうか。

資本金額が多い企業をピックアップして紹介します。

(表2~4)

表2 上海市 資本金上位の日系企業

 

表3 江蘇省 資本金上位の日系企業

 

表4 広東省 資本金上位の日系企業

 

また図2では、直近10年における中国日系企業の地域分布の年次推移を示しています。

2012年の日系企業数と比較すると、上海市、江蘇省、遼寧省、天津市のシェアが減少傾向である一方で、広東省と山東省は増加しています。

図3にある通り、2020年からは卸売業・小売業の日系企業が増加しており、進出企業の業種の変化が地域分布のトレンドに影響を与えていることがうかがえます。

2022年の広東省と山東省の人口はそれぞれ1億人を超え、中国国内で1位、2位と最も人口が多い地域です。

市場が大きいことに加え、2022年のGDPは広東省が1位、山東省が3位であり、近年の中国経済の中心になっていると考えられます。

図2 中国に進出した日系企業の地域分布ランキング1位~10位の年次推移

 

図3 中国に進出した日系企業の上位5業種の年次推移

 

今回の調査を通じて、中国各地に進出している日系企業の分布状況をランキング形式で紹介しました。

このデータから、各地域には特有の特性と優位性があり、特定の産業が集積している傾向が読み取れます。

これらの情報は、業種に適した戦略的な拠点選びや、効果的な投資計画策定を進めるのに役立つかと思われます。

日系企業が中国へ進出する際には、市場環境を正確に把握し、そのポテンシャルに応じた投資戦略を形成することが期待されます。

 

 

[実施概要]

・調査名称   :中国日系企業の地域分布ランキング

・調査方法   :中国における日系企業の法人登記情報に基づく調査

・調査対象媒体 :2023年3月時点で開示されていた法人登記情報

・調査対象企業 :中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業及び

そのグループ企業(株式保有率50%以上の会社及びその会社が

支配している会社(50%以上)をグループ会社とする)

・調査対象企業数:27,968社

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