ハーバー研究所は、20代~70代の方を対象に、メイクやスキンケアへの関心、行動の変化について独自にインターネット調査を実施しました。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行後、コロナ禍と比較してマスクの着用義務が緩和され、外出する機会も増えた今、メイクやスキンケアに求められるニーズはどの様に変化したのでしょうか。
また、最後に、ハーバー研究所 美容部の増田 相子より、メイク悩みをカバーしながら、旬な春顔を楽しむ、おすすめ春メイクを紹介します。
ハーバー研究所「新型コロナウイルス感染症5類移行後のメイクやスキンケアに関する調査」
【調査概要】 「新型コロナウイルス感染症5類移行後のメイクやスキンケアに関する調査」
調査期間 :2024年2月13日~2月18日
調査対象者:20代~70代の女性 計2,239名(有効回答数)
調査地域 :全国
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :ハーバーのECサイト会員を母集団とする
(1)最近1年以内に感じた、肌悩みのトップは50代以上が「シワ・たるみ」、40代は「シミ・くすみ」、30代は「毛穴の開き・黒ずみ」に
「乾燥」は世代を超えて3大悩みの一つに。
最近1年以内に感じた、50代以上の肌悩みのトップ3は第1位「シワ・たるみ」24%、第2位「シミ・くすみ」22%、第3位「乾燥」15%。
40代は第1位と2位が入れ代わり、第1位「シミ・くすみ」19%、第2位「シワ・たるみ」16%、第3位「乾燥」15%。
30代は「毛穴の開き・黒ずみ」16%、第2位「乾燥」15%、第3位「シミ・くすみ」14%となり、「乾燥」悩みはどの世代も3大悩みの一つになっている。
(2)新型コロナウイルス感染症の5類移行後、メイクやスキンケアへの関心が高まり、行動にも変化が見られた
コロナ禍と比較してマスクの着用義務が緩和され、外出する機会も増えた今、美容に関する意識や行動にも変化が見られた。
メイクに関する変化は66%、スキンケアに関する変化は52%。
メイクをする頻度も「ほぼ毎日メイクをする方」が約67%(1週間毎日する36%、5~6日31%)、「全くしない方」は僅か5%でした。
メイクの行動変化のトップ3は、第1位「リップをするようになった」、第2位「ファンデーションをきちんと塗るようになった」、第3位「メイクの頻度が増えた」。
スキンケアでは、第1位「化粧水の量が増えた」、「美容液の量が増えた」が並び、第3位「今まで使用したことのない、新しいスキンケア商品を買った」が続き美容への積極的な意欲が感じられた。
(3)メイクをする目的のトップは「身だしなみ、マナー」26%、次いで「肌悩みのカバー、肌をきれいに見せたい」16%、「印象を良くしたい」16%で、好印象UPの手段として用いられている
上記に次いで、「気持ちの切替え」11%や「気分が上がる、楽しいから」9%など、メイクをすることで前向きな気持ちになることも分かった。
(4)メイクに関する悩みについて、ベースメイク悩みのトップは「シミやクマが上手く隠せない」で、肌悩みとの関連性が強い
ポイントメイク悩みのトップは「眉が上手に描けない」で、メイクテクニックとの関連性が強い。
ベースメイクの第1位が「シミやクマが上手く隠せない」18%、第2位「メイク崩れ」12%、第3位「シワが目立つ」11%でした。
ポイントメイクでは第1位「眉が上手く描けない」19%、第2位「メイクがマンネリ化している」17%、第3位「リップがすぐ落ちる」11%、「アイラインが上手く引けない」11%の悩みが上位。
(5)ベースメイクを選ぶポイントのトップは「つけ心地の良さ」、次いで「使いやすさ」、「肌への負担感が『少ない』または『ない』」
使用感とともに、メイクにも肌へのやさしさを求める傾向が見られる。
ベースメイクを選ぶポイントのトップは「つけ心地の良さ」13%、次いで「使いやすさ」11%、「肌への負担感が『少ない』または『ない』」10%、「カバー力」9%、「スキンケア効果」「崩れにくさ」8%でした。
ポイントメイクを選ぶポイントの上位は「使いやすさ」15%、次いで「発色の良さ」12%、「つけ心地の良さ」11%でした。
「崩れにくさ、にじみにくさ」10%、「肌やパーツへの負担感が『少ない』または『ない』」も9%と、使用感や使いやすさとともに、メイクにも肌へのやさしさを求める傾向が見られました。
アンケート回答者の属性
~メイク悩みを解消してエイジレスにビューティアップ~How To 大人のおすすめ今どき春メイク
ハーバー研究所美容部マネージャー 増田 相子
今春メイクは「抜け感」を出すのがポイントです。
ベースはミュートメイクでナチュラルな素肌感を。
ポイントメイクには“ニュアンスカラー”や“くすみカラー”を取り入れ、自然なやさしさとリラックス感のある印象に仕上げるのが旬な春メイクです。
春はいろいろなカラーにチャレンジしたい季節。
メイク全体の印象を左右するアイメイクに少しアレンジを足し、メイクを楽しむことでマンネリメイクの解消につながります。
アレンジしやすいアイメイクのポイントは、アイカラーの色を「ベージュ色」+「α」で使用すること。
肌なじみが良い「ベージュ色」をベースに「+α」の色は「ピンク色」や「オレンジ色」「ライラック色」などポップな色を重ねることで、自然に印象変化を楽しめます。
※ミュートメイクとは、肌に近い色味を重ね、顔全体をワントーンでつくるメイク
シミ・クマ、シワ感のない、美アップベースメイク
<スキンケアの方法から仕上げまでのアドバイス>
肌のお悩み「シミ、クマ、シワ」に共通して大切にすべきスキンケアのポイントは「肌を十分にうるおす」ことです。
うるおいのある肌は、肌の角質層が水分で満たされ、肌がふっくらなめらかで凹凸がなく、キメが均一に整っているため、光をきれいに反射し、肌悩みが目立ちにくく見えます。
うるおすことでつや感も高まり“透明感”や“輝き”がアップ。
内側からイキイキとした美肌を演出します。
“たっぷりの水分”と“適度な油分”で肌の土台づくりを。
“化粧水は3回~5回の重ねづけ”、“油分はオイルを1滴”でうるおいに満ちた美肌へ整えましょう。
<カンタン!シミ・クマカバーテクニック>
シミやクマを簡単にカバーするポイントは「カバーしたい部分(範囲)よりもひとまわり小さめにコンシーラーを使用する」ことです。
ひとまわり小さめにつけたら、肌との境目を放射線上に指でポンポンとなじませるとコントラストが目立たず、自然にカバーすることができます。
<シワ改善メイク>
目尻の小ジワやほうれい線などを目立ちにくくするポイントは「ファンデーションなどベースメイクのつける量を少量にする」ことです。
表情の変化で動きやすいところは、キメの凹凸にファンデーション粒子などが入りやすく、時間の経過とともにヨレてたまり、目立ちやすくなります。
シワができやすい部分を少量のファンデーションで仕上げることで、凹凸に入り込むことを防ぎます。
また凹凸は影ができやすいため、部分的に「肌よりも少し明るめのファンデーションやコンシーラー」を使用して、影を作らないようにすることもポイントです。
メイクの仕上げに、パールが入ったハイライトをふんわりつけると、光のヴェールでカバー力を高めます。
いつでもメイクくずれなし!快適美肌メイク
<メイク崩れの予防と対策>
メイク崩れ予防の大切なポイントは「メイクをする前のスキンケア。
肌の水分と油分のバランスを整える」ことです。
水分や油分のバランスが乱れると肌が乾燥したりベタついたりして、ファンデーションの密着性が低下し、ヨレや崩れの原因となります。
メイクの持続性を高めるには、まずは自分の肌に合ったスキンケアで水分・油分を整え、土台となる肌づくりを行うことが大切です。
<メイク崩れ防止テクニック>
メイク崩れ防止には「メイクアップベース(化粧下地)選び」が大切です。
スキンケア後の最初に使用するアイテムだからこそ、日々変化する肌のコンディションを確認し、その日の肌状態に合わせた下地を使用することでメイクの持続性がアップします。
また、乾燥しやすい目もとや口もと、皮脂が出やすい鼻まわりなど、部分用の下地を併せて使用することも効果的です。
<即攻!お直しテクニック>
(1)Tゾーンを中心に軽くティッシュオフして、汗や皮脂を押さえます。
(2)何もついていないスポンジを使用して、ファンデーションのヨレを拭い広げながら整えます。
(3)部分的にリタッチしたい場合、(2)のスポンジに日やけ止めをつけてリタッチしたい部分を拭います。
(4)パウダーファンデーションやルースパウダーを肌につけます。
(5)スポンジやパフでもお直しできますが、フェイスブラシでつけると簡単にふんわりキレイに仕上がります。
<パウダーファンデーションのお直し時のつけ方>
パウダーファンデーションのお直し時のつけ方図
今どき×自分に合う眉メイク
<眉メイクのトレンドと自分に合う眉メイク>
2023年の眉メイクトレンドは「平行アーチ眉」です。
眉頭~眉山までは平行に描き、眉山~眉尻はアーチ(曲線)で描きます。
眉1本1本の線も少し丸みを帯びた線で描くことで、やわらかい印象の眉に。
筆圧もやさしくふんわり描くことで「抜け感」がプラスされ、今どきのトレンド眉に仕上がります。
太眉ブームだった頃より少し細めに描くのもポイントです。
<眉の描き方>
(1)スクリューブラシで眉毛をブラッシングして、毛の流れを整えます。
(2)アイブロウペンシルを使用して、下記3か所に印をつけます。
【1】 眉頭…小鼻のつけ根の延長線上
【2】 眉山…黒目の外側と目尻の延長線上の中間(真ん中)
【3】 眉尻…小鼻★と目尻★を通る延長線と眉頭から平行に引いた線がクロスする場所
(3)眉山を始点に眉尻まで描きます。
(【2】~【3】をつないで描く)
(4)眉頭から眉山に向かって描き(3)とつなげます。
(【1】~【2】をつないで描く)
※【1】の印から3ミリほど眉山にずれたところから描くと、より自然な印象に。
(5)スクリューブラシで眉頭を自然にぼかします。
自分のパーツに印をして描くため、左右のバランスも揃い、自分のパーツバランスにあった眉メイクが描けます。
今どきアイラインで印象&目ヂカラUP<印象を変えるアイラインの入れ方>
アイラインの効果は、目の大きさを強調してインパクトを与えたり、目の形を修正して印象を変化させる効果があります。
ここでも今どきアイラインのポイントは「抜け感」を取り入れること。
目まわりのキワ全体に入れるのではなく、目尻、瞳の上、下まぶたなど、ポイントで入れることで、目もとの印象はアップしながら、どこか「抜け感」を感じられるアイメイクに。
またアイライナーの代わりにアイカラーを使用してやわらかいラインを入れたり、色を楽しんだりするのも今どき。
なかでも2023年トレンドの“下瞼メイク”にはアイライナーの活躍、間違いなしです。