JMDCは、2021年11月より提供する薬局データベースにて、データ集積元の薬局数が6,000店舗を超過し、全国に存在する薬局の10%を占める国内最大級の規模となりました。
JMDC 薬局データベース
1. 概要
JMDCが提供する薬局データベースは、データ集積元の薬局に持参された処方せんに基づき「患者の属性(年齢/性別など)」、「処方せんの内容(処方元の医療機関/処方薬/後発変更にかかる指示など)」、「薬局の調剤内容(各種報酬項目/調剤薬など)」を標準化したものです。
製薬企業の、特にコマーシャル部門が市場を把握するシーンに役立つソースとして展開しています。
2. データの特徴
他社が提供する既存商用の薬局由来データと比較して、規模・速報性・全国代表性の観点で優位性を有しています。
また、JMDCが有する保険者由来・医療機関由来データと比しても「処方実態を素早く(週次更新レベル)確認できること」が秀でた価値であり、同じような速報性を持つ他社の卸伝票由来データ(売上)と比しても「患者単位で実態把握できること」という別視点の価値を有します。
また今回、6,000軒を超えたことで、日本全国の薬局の10%を捕捉しましたが、患者の分布・薬局の属性などについて、日本全国の縮図とおよそ等しい代表性が維持出来ています。
3. 製薬企業におけるユースケース
データそのものをJMDCが集計・レポート化するか、JMDC独自のWebツールを介して分析いただくか、提供形態をご選択いただけます。
2021年11月の提供開始以降、多くの製薬企業から「足元の営業プロモ―ション活動にて薬剤選択のダイナミクスがどう変わったか?」「上市まもない薬剤の立ち上がりはどのような状況か?」といった、マーケティング視点でのタイムリーな現状把握ニーズに応え、多数の実績を積み重ねることで急速に売上が立ち上がっています。
4. 今後の展開
今般の薬局データベース規模拡大は、従前よりJMDCが取り組んできた、ヘルスデータの圧倒的ポジション確立に向けた取り組みの一つであります。
今後も引き続き、データを活用した様々なサービスを継続的に生み出し、一定の成長投資期間を経て留め処なく事業化を進めるとともに、「社会課題に対しデータとICTの力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現」というJMDCの描く未来の実現に資する取り組みを推進していきます。