桜をモチーフにした日本美術の名品!東京国立博物館「博物館でお花見を」

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東京国立博物館(台東区上野公園)は、「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を、2024年3月12日(火)~4月7日(日)に実施します。

 

東京国立博物館「博物館でお花見を」

 

 

■「博物館でお花見を」 来館案内

会期    : 2024年3月12日(火)~4月7日(日)

会場    : 東京国立博物館

〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

開館時間  : 9時30分~17時 ※金曜・土曜日は19時まで

※入館は閉館の30分前まで

休館日   : 月曜日 ※ただし、3月25日(月)は開館

観覧料   : 一般1,000円、大学生500円

※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。

入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。

※障がい者とその介護者1名は無料。

入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。

※有料イベント等は別途料金が必要です。

交通    : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分

東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分

お問合せ  : 050-5541-8600(ハローダイヤル)

ウェブサイト:
https://www.tnm.jp/

 

本館の各展示室では、絵画、陶磁器、きもの、工芸など、桜をモチーフにした日本美術の名品を見ることができます。

また、本館北側に広がる庭園では、開花時期の異なる約10種類の桜を堪能できます。

その他にもさまざまなイベントも開催します。

展示室で美術品、庭で本物の桜の両方を楽しめる当館ならではの、特別なお花見を楽しめます。

 

本館で桜めぐり

主に日本美術を展示する本館の各展示室では、「犬追物図屏風」など春の風景を描いた絵画や、「金龍山桜花見」など花見を楽しむ人々を描く浮世絵、また桜をモチーフにした陶磁器や染織など、さまざまな工芸作品を見ることができます。

該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜を堪能できます。

 

 

【主な展示作品】 ※作品はすべて東京国立博物館蔵

1. 桜蒔絵十種香箱(さくらまきえじっしゅこうばこ)

江戸時代・19世紀 吉田富子氏寄贈

3月12日(火)~6月2日(日) 本館12室にて展示

香道の遊びに使う道具を二段重ねの箱に収めています。

全体は黒漆塗で、桜の花と花弁の文様を金・銀・朱の蒔絵に金貝(かなかい)を交えて描き、様々な花の形と豊富な色使いであでやかです。

 

桜蒔絵十種香箱

 

2. 犬追物図屏風(いぬおうものずびょうぶ)

筆者不詳 江戸時代・17世紀

2月20日(火)~4月7日(日) 本館7室にて展示

犬追物とは弓術の作法をみがく伝統競技です。

見物をしている老若男女が桜の下で思い思いに楽しんでおり、たいへんな賑わいを見せています。

 

犬追物図屏風(右隻)

 

3. 金龍山桜花見(きんりゅうざんさくらはなみ)

鳥文斎栄之筆 江戸時代・18世紀

3月12日(火)~4月14日(日) 本館10室にて展示

桜の名所である浅草で、花見をする女性たちを描いた浮世絵です。

遠景には浅草寺の本堂と五重塔がみえます。

 

金龍山桜花見

 

4. 振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様(ふりそで そめわけちりめんじしだれざくらきくたんざくもよう)

江戸時代・18世紀

3月5日(火)~4月21日(日) 本館10室にて展示

枝垂桜が肩にかかる模様を友禅染で表します。

上下にわけるスタイルは江戸時代中期に流行しました。

 

振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様

 

5. 桜下婦女図(おうかふじょず)

川又常行(かわまたつねゆき)筆 江戸時代・18世紀

3月12日(火)~4月14日(日) 本館10室にて展示

ひらひらと舞い散る桜の花びらをながめる女性。

肉筆画を専門とした浮世絵師・川又常行らしい繊細な一図です。

 

桜下婦女図

 

6. 色絵枝垂桜図皿(いろえしだれざくらずさら)

鍋島 江戸時代・18世紀 米田實氏・千惠子氏寄贈

3月12日(火)~6月2日(日) 本館13室にて展示

枝垂桜を描いた鍋島焼の組皿で夜桜が表現されています。

高度で洗練されたデザインが追究された盛期鍋島の優品です。

 

色絵枝垂桜図皿

 

7. 袱紗 紫地鶏桜火焔太鼓模様綴織(ふくさ むらさきじにわとりさくらかえんだいこもようつづれおり)

江戸時代・19世紀

3月5日(火)~4月21日(日) 本館10室にて展示

江戸時代、長寿のお祝いや結婚、出産といったおめでたい日に、贈答の品に覆い被せて贈られました。

表地には、諫鼓鳥(かんこどり)が織り表されています。

 

袱紗 紫地鶏桜火焔太鼓模様綴織

 

8. 瓢形酒入(ひさごがたさけいれ)

船田一琴作 江戸時代・天保14年(1843)

2月6日(火)~4月21日(日) 本館8室にて展示

素銅(すあか)と銀・銅の合金を継ぎ合わせてつくられたお酒の容器です。

上部には雲間にのぞく月を銀象嵌(ぎんぞうがん)し、下部に鍍金の桜花が嵌めこまれています。

 

瓢形酒入

 

■桜イベント *すべて事前申込不要、参加無料(ただし、当日の入館料が必要)

◆ボランティアによるガイドツアー・スライドトーク

ボランティアによるガイドツアーは、「博物館でお花見を」の期間中、桜に関するお話を加えたスペシャルバージョンになります。

構内の樹木を紹介する「樹木ツアー」では、桜や桜にまつわるエピソードを、桜を見ながらお話しします。

当館の建築を見る「たてもの散歩ツアー」、建物や展示室の概要を英語で紹介する「英語ガイド」、法隆寺献納宝物の魅力をお伝えする「法隆寺宝物館ガイド」でも、構内の桜についてお話しします。

スライドトークでは、ボランティアがスライドを使って作品の魅力を伝えられます。

「博物館でお花見を」の期間中、一部のスライドトークでは、桜や花に関わる作品も紹介する予定です。

ボランティアによるガイドツアーやスライドトークなどの日時、詳細は当館ウェブサイトで確認してください。

*天候等により、内容は変更になることがあります。

 

◆「春らんまん 桜ぬりえ」

桜をテーマにした当館所蔵作品のオリジナルぬりえを楽しめます。

展示室にある作品の色づかいや表現にも注目してみてください。

日時:3月22日(金)、23日(土)、24日(日) 11:00~15:00(受付終了14:30)

会場:本館19室 *会場にて随時受付。

1名につき1枚配布。

なくなり次第終了

 

◆お花見ヨガ in 法隆寺宝物館

どなたでもお気軽に参加できる「お花見ヨガ」を実施予定です。

詳細は当館ウェブサイトを確認してください。

 

◆東博句会「花見で一句」

「博物館でお花見を」の期間中、桜をテーマにした俳句を募集します。

桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか?応募方法等、詳細は当館ウェブサイトで確認してください。

 

■庭園散策について

庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類の桜が次々と開花します。

池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと景色を楽しむこともできます。

散策のベストシーズンであるこの季節、展示室で見る桜の作品とあわせて、庭園で咲く桜も楽しめます。

 

開放時間:9:30~17:00

※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります。

※茶室内には入れません。

 

庭園風景

 

※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。

詳しくは、ウェブサイト等で確認してください。

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