アズパートナーズは、既存ソフトウェアをカスタマイズすることによって、介護データをリアルタイムで可視化するBIダッシュボードツールを開発しました。
アズパートナーズ EGAO link(R)
アズパートナーズは、既存ソフトウェアをカスタマイズすることによって、介護データをリアルタイムで可視化するBIダッシュボードツールを開発しました。
同社が首都圏で運営する介護付きホーム「アズハイム」シリーズにおいて、このツールの利用により、ケアマネジャーがケアプランを作成・見直すプロセスである「アセスメント」や「モニタリング」に要する時間が大幅に削減されます。
具体的には、1件当たり、アセスメントの所要時間が120分から30分へと90分の削減、モニタリングの時間が60分から15分へと45分の削減を達成し、合計で135分の時間削減が実現します。
この取り組みにより、自立支援介護の質が向上し、入居者のQOLおよびADLの効率的かつ効果的な改善が期待されます。
さらに、開発された生成系AIを活用したケアプランとの連携を強化し、介護分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指しています。
※1:2023年11月30日プレスリリース
生成系AIでケアプラン作成時間が60分から1分へ短縮
~介護データを活用したケアプラン自動作成、特許出願~
https://www.as-partners.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/information231130.pdf
BIで介護データをリアルタイムに可視化
同社が開発したBIツールは、介護データのリアルタイムでの可視化を可能にし、これまで同社が「EGAO link(R)」システムで蓄積してきた介護データをさらに有効活用します。
このツールは、個人レベル、事業所レベル、法人レベルの3つの層から構成されており、各層でのデータ可視化により、直感的な現状把握、迅速な問題解決とプロセスの継続的な見直しが可能になります。
このツールにより、ご入居者に必要なサービスの提供判断、事業所メンバー間のスキルや知識の即時共有、将来の人材配置など、様々なシーンでの情報収集と意思決定をリアルタイムでサポートすることができます。
IoT/ICTの活用・科学的介護の取り組み
同社は、介護付きホーム27棟において、包括的介護業務支援システム『EGAO link(R)』を活用し、科学的介護に取り組んでいます。
このシステム導入により、1棟あたり平均70名の定員で、生産性が528時間(3人工分)向上し、夜勤配置を33:1と効率化。
さらに、入居者一人当たり約200項目の介護データを収集し、そのデータを基に「夢を叶えるプロジェクト」を実施しています。
このプロジェクトでは、多職種連携を通じて入居者の夢の実現をサポートしています。
また、医療面では、ポリファーマシー対策により厚生労働省のガイドラインで目標数値とされている薬剤数平均6剤から5.4剤に減少させ、入院率を4%台から1.7%に低減。
リハビリ面では、生活リハビリを導入し、日常生活動作(ADL)の改善率を35%に向上させました。
これらの取り組みにより、職員のモチベーションも向上しています。
EGAO link(R) 紹介
「EGAO link(R)」は、スマートフォン1台で各種記録の入力、コール対応、見守りが可能な業界初のシステムです。
メーカー4社との共同開発により2017年に導入され実現しました。
同社の介護付きホーム『アズハイム』シリーズ全てのホームに導入されるとともに、同社以外の介護施設でも利用されています。