取手市では、東京大学EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)の支援により、各分野の最先端で活躍する方々の講義を「市民大学東京大学EMP特別講座」として実施しています。
12月15日(金曜日)には、村山 斉 氏(カリフォルニア大学バークレー校 マックアダムス冠教授 東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構教授)を講師に招き、取手市立市民会館ホールで講座が行われます。
取手市「市民大学東京大学EMP特別講座」
ここ数年、科学技術・情報技術の革新的な発展に伴い、社会で必要とされる素養や能力も急速に変化し、どの分野でも高い専門性が求められるようになってきています。
取手市では2013年より、東京大学EMPの協力を得て、最先端の知識を学ぶことのできる場が市民に提供されてきました。
また「市民大学東京大学EMP特別講座」では、過去にノーベル賞受賞者の講座も開催。
世界に冠たる研究者たちの先進的な知識をわかりやすく学べる「市民大学東京大学EMP特別講座」は、多くの方に受講いただき好評を博しています。
これまでも、2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田 隆章 氏の講座や東京大学第 28 代総長 小宮山 宏 氏の講座を市民向けに開催するなど、話題性の高い講座が実施されてきました。
※東京大学EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)とは東京大学の持つ最先端の知識と思考を身につけ、教養や洞察力、柔軟性などの高い総合力を備えた人材を育成するためのプログラムです
過去の常識を覆し、宇宙の謎に迫る!「宇宙の暗黒面-最新の観測に基づく宇宙の運命に迫る-」
日程:令和5年12月15日(金)午後6時~8時(開場午後5時)
会場:取手市立市民会館ホール
講座名:宇宙の暗黒面-最新の観測に基づく宇宙の運命に迫る!
講師:村山 斉氏(カリフォルニア大学バークレー校 マックアダムス冠教授、東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構教授)
募集期間:令和5年11月30日(木)まで
申し込み方法:往復はがき、専用申し込みフォームで申込。
市では、村山 斉氏を講師に招き「宇宙の暗黒面-最新の観測に基づく宇宙の運命に迫る-」を開催します。
「万物は原子で出来ている」というのは、すでに過去の常識。
宇宙のより多くの部分を占めるのは、原子ではなく、現在の銀河・星・惑星を生みだした未知の「暗黒物質(ダークマター)」
宇宙の暗黒面や観測に基づく現代宇宙論を紹介し、宇宙の始まりと終わりに迫ります。
受講費は無料で、市外の方も申し込みできます。
講座内容
過去十年間に宇宙の理解は革命的に進歩した。
「万物は原子で出来ている」のは全くのウソとわかり、原子は宇宙全体の5%にも満たない。
銀河、星が出来て私たちの存在に必要な惑星が生まれたのは未知の物質、暗黒物質のおかげであり、宇宙の23%を占める。
また宇宙が膨張するに伴ってわき出すエネルギー、暗黒エネルギーが宇宙を引き裂き、宇宙に終わりをもたらすかもしれない。
宇宙の暗黒面、観測に基づく現代宇宙論を紹介し、宇宙の始まりと終わりに迫ってみる。
令和5年度中に実施予定の市民大学東京大学EMP特別講座
取手市では、上記以外にも、市民大学東京大学EMP特別講座を開催予定です。
受講料は無料で、会場はすべて取手ウェルネスプラザ多目的ホールで交通アクセスも良好です。
市外の方も申し込みできます。
令和5年度 第4回市民大学東京大学EMP特別講座
日程:令和6年1月17日(水)午後1時~3時(開場正午)
講座名:化石の記録から解き明かす人類の進化と現在
講師:諏訪 元 氏(東京大学特別教授 東京大学総合研究博物館特任教授)
募集期間:令和5年12月22日(金)まで
ヒトは800万年前ごろに類人猿と分岐したと思われ、その後、独自の進化を遂げてきた。
その長期にわたる進化史は、徐々に明らかにされてきている。
共通祖先の類人猿から、ゴリラ、チンパンジーとヒトの系統がそれぞれに分化し、特殊化していった。
人類の系統は、初期のころから攻撃性が比較的低く、食物分配などの協力行動が特徴的であった可能性が指摘されている。
その後、より開けた環境に生息域を広げ、社会性が強化され、動物資源を比較的多く取り入れる生存様式が生じ、ホモ属へと進化していった。
ホモ属では、道具使用行動と脳の増大が急速に進み、我々ホモ・サピエンスに至る。
この長期にわたる進化史を概観し、ヒトの特徴を改めて認識し、現在を考えてみたい。
令和5年度 第5回市民大学東京大学EMP特別講座
日程:令和6年2月6日(火)午後1時~3時(開場正午)
講座名:気候変動と健康~プラネタリーヘルスの視点から~
講師:橋爪 真弘 氏(東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策学教授)
募集期間:令和6年2月2日(金)まで
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告によると、世界の平均地上気温は産業革命前から約1.1℃上昇した。
温暖化の進行に伴い、地域により熱波や大雨、干ばつなどの異常気象の頻度または強度が増すと予測されている。
暑さによる直接的健康影響(熱中症や熱ストレスによる死亡等)の他に節足動物媒介性感染症(マラリア、デング熱等)や水系(水媒介性)および食物媒介性などの感染症による健康影響が生じる可能性がある。
今後温室効果ガスの排出削減に努めても、その効果が現れるためには一定程度時間がかかる。
よって、排出削減対策により温暖化の緩和を図ると同時に、進みゆく温暖化に対して地域社会がいかに適応するかが重要となる。
本講義では、世界と日本における健康影響を俯瞰したのち、行政、地域、個人レベルで可能な適応策について議論し、温暖化時代の社会のあり方について考えたい。
令和5年度 第6回市民大学東京大学EMP特別講座
第6回市民大学東京大学EMP特別講座は、令和6年2月に開催予定です。
概要などは、決定次第、取手市ホームページなどで発表されます。