高知県アンテナショップ「まるごと高知」は、11月1日の「紅茶の日」にちなみ、2023年11月1日(水)~11月8日(水)の期間限定で『紅茶の日記念「tsunagari紅茶」2種セット(ゆずピール付き)』をECサイトで販売します。
まるごと高知『紅茶の日記念「tsunagari紅茶」2種セット(ゆずピール付き)』
Tsunagari紅茶
【商品概要】
商品名 : 紅茶の日記念「tsunagari紅茶」2種セット(ゆずピール付き)
発売日 : 2023年11月1日(水)~11月8日(水)
価格 : 1,400円(税込)
内容 : ・tsunagari紅茶 ストレートでおいしい和紅茶ブレンド×1
・tsunagari紅茶 お菓子を引き立てる和紅茶ブレンド×1
・紅茶にあうゆずピール
販売場所: 高知県アンテナショップまるごと高知ECサイト のみ
URL :
https://kochi.shopselect.net/items/79815131
高知県と紅茶の関わり
実は、今から約50年前まで高知県は「紅茶」の一大産地でした。
日本一の森林率である高知県は、県のほとんどが山です。
山の斜面を利用して室町時代から茶の生産が盛んに行われてきました。
明治時代には国の重要輸出品目となった紅茶の生産・製造が盛んで、1877年(明治10年)に紅茶試製場で日本初のインド式紅茶を製造。
1880年代には国内2位の生産量を誇り、豪州や東南アジア、南米などに輸出していました。
終戦直後は土佐清水産のアッサム紅茶が特産品となり、1951年(昭和26年)の製茶品評会で農林大臣賞を受賞。
昭和30年代には県内の18工場(組合)が稼働する一大産地となりました。
今でも、清流・四万十川や仁淀川などの上流域では、良質の茶葉を生産しています。
温暖多雨で寒暖差が大きい環境下で養分を蓄えた茶葉は良質。
15年ほど前に四万十町十和地域の広井茶生産組合が立ち上がり「純しまんと産の和紅茶」を復活させて製造しています。
また、仁淀川流域の佐川町では、かつて紅茶を生産していた当時の希少な紅茶品種「はつもみじ」「べにほまれ」の茶園が存続するなど、今も「日本一の紅茶産地」のプライドを感じさせる商品が生まれているのです。
佐川町と森永紅茶復活プロジェクト
そんな高知県佐川町には、かつて紅茶製造をしていた森永製菓の工場がありました。
今では菓子製造で知られる森永製菓ですが、1934年(昭和9年)に国産紅茶の販売を開始しました。
当初は台湾の工場で製造していましたが、1947年(昭和22年)に三重県亀山市辺法寺で茶の樹の栽培を開始。
1955年(昭和30年)には高知県の丘陵地区に苗木を移植しました。
しばらく好調でしたが、1971年(昭和46年)の紅茶関税自由化に伴い、栽培・生産を緑茶に切り替えるか、中止する生産者が増え、市場も外国産に志向が傾いたため、森永製菓も紅茶事業からの撤退を余儀なくされました。
ところが、2000年代に入って紅茶の需要が拡大。
森永紅茶の復活を願うファンの声も高まりました。
森永製菓の研究所シニアエキスパートで、チョコレートソムリエの小野隆氏が紅茶生産の歴史と現状を調査したところ、国産紅茶を栽培していた当時の茶の樹が農家の自発的な努力によって高知県佐川町、奈良県山添村、三重県亀山市に現存していることが分かったのです。
小野氏は和紅茶復活に取り組む茶農家の思いに感動し「森永紅茶復活プロジェクト」を発案。
有限会社村田園芸をはじめとする生産者、食の作り手と消費者の共創事業を展開する株式会社SEE THE SUN、鎌倉 佐助の紅茶専門店SASUKE DROPが協働し、商品開発を皮切りにプロジェクトが立ち上がったのです。
そして、3つの産地を繋いだ商品「tsunagari(つながり)紅茶」が2023年の春に販売されました。
各地の茶葉をブレンドした、味わいの違う2種類です。
紅茶の日にちなんで、2023年11月1日から1週間、ECサイトで販売されます。