エスアンドエフのベトナム現地法人のS&F Vietnamは、ベトナムでの水泳普及を進めていく一貫として、2023年9月17日にベトナム・ダナン市で公益財団法人日本水泳連盟公認の泳力検定会を開催し、100名以上のベトナム人が受験をしました。
また、この検定会は日越外交関係樹立50周年記念事業( https://japanvietnam50.org/ )の認定事業の一環として開催されました。
エスアンドエフ「日越外交関係樹立50周年記念事業」泳力検定会
今回の泳力検定会では109名(内日本人2名)135種目の受験数となり、このうち84名95種目が合格しました。
前回5月14日にダナン市で開催した泳力検定会の受験者43名から、二倍以上の参加者となりました。
これはベトナム国内で水泳のニーズが高まっており、同時に多くのベトナム人が「水泳を習う目標」を必要としていることの現れと捉えています。
ベトナム人水泳指導者の声
ダナン市で水泳の指導をしている参加者は今回の検定会について次のように語っています。
「ベトナムの水泳大会では、数回練習をして、十分な水泳技術を習得していなくても認定証を取得できてしまうことがあります。
このような認定証は形だけであり、水泳技術を習得したことにはなりません。
今回の検定会では明確な合格基準が設定されているので、正しい水泳技術の証明になります。
不合格になったとしても、次回の検定会で合格するために努力することに役立つので、非常に良いと思います。」
S&F Vietnam 社長の鮎澤 貴孝コメント
今回の泳力検定会の公認検定員でもあるS&F Vietnam 社長の鮎澤 貴孝は検定会の意義を次のように語りました。
「ベトナムは水難事故が多いため、自分の身を守るために水泳を習うという意識は高く、多くの人が水泳技術の習得の必要性を感じています。
しかし、「身近な目標」がほとんどないため、十分な水泳技術を習得する前に辞めてしまう人が多いのが実状。
ただ、近頃は徐々に水泳を趣味として楽しむ人たちが増えてきており、各地で水泳大会やオープンウォータースイミングの大会が開催されるようにはなってきています。
将来的にこうした大会に出ることを最終目標にするのは素晴らしいことですが、そこに至る段階をしっかりと作ってあげないと継続ができません。
日本の水泳検定会の仕組みはその点が考慮されており、多くのベトナム人スイマーに有益なものとなると同時に、身近な問題である水難事故防止に一役買えるものと期待しています。」
今後もベトナムの水泳普及による水難事故の減少を目指し、水難事故防止につながる十分な水泳技術の習得をする目標となるような、全国規模の統一された水泳能力の検定制度を広められるように努めてまいります。