アズパートナーズは、運営する介護付きホーム26棟に「自立支援介護」を本格的に導入することを決定しました。
アズパートナーズ「自立支援介護」導入
アズパートナーズは、運営する介護付きホーム26棟に「自立支援介護」を本格的に導入することを決定しました。
この取り組みにより、人材不足の課題を背景に、介護DXを活用した独自の科学的介護のケアメソッドを更に進化させます。
運営する介護付きホームの入居者のADL(生活動作)の改善を目指し、人材不足が顕著な介護業界の変革に貢献していくとのことです。
背景コメント
当社は、これまで包括的介護業務支援システム「EGAO link(R)」を介護付きホーム26棟に導入、平均定員70名で528時間(3人工分)の生産性向上、33:1の夜勤配置を実現してきました。
また、ご入居者を対象に「夢を叶えるプロジェクト」を企画し、あきらめてしまったことを実現すべく、業務の負担軽減により創出された時間を利用し多職種で連携してご入居者の「夢を叶える」ことを実現しています。
医療面では、ポリファーマシー(多剤服用)の問題に取り組み、薬剤数を平均6剤から5.4剤に減少させ、入院率を1.7%に低減しました。
リハビリ面では、生活リハビリを実施し、日常生活動作(ADL)の改善率を35%(566/1,640名)に引き上げました。
これらの取り組みの成果として、採用にも大きな効果が見られています。
お客様と直接かかわる時間が増え、職員のモチベーション向上につながっており、2023年4月の新卒採用は178名と10年で7倍に増加しています。
今回の取り組みについてのコメント
すべての入居者の夢、特に寝たきりの方々が再び歩けるようになる夢を実現するため、私たちは「自立支援介護」のケアメソッドを全ホームに導入します。
この取り組みは、介護DXを活用した独自の科学的介護のケアメソッド(再現性のあるケア)を、より一層、総合的に進化させるものです。
今回、「自立支援介護」の専門家である齊藤 貴也氏をアドバイザーとして迎え入れ、齊藤氏が特養において在宅復帰率65%を達成した実績のあるケアメソッドを取り入れることにより、より質の高いサービスを提供する予定です。
この先進的なケアメソッドを、民間企業のみならず、社会福祉法人や医療法人の関係者にも紹介するため、全ホームでの体験型見学会を実施予定です。
齊藤 貴也氏紹介
一般社団法人日本自立支援介護学会・パワーリハ学会 認定講師
(主な受賞実績 他)
2016年11月10日 未来投資会議(第2回)「自立支援介護の実践」を当時安部首相へ説明
2020年2月18日 高齢者住宅経営者連絡協議会主催リビング・オブ・ザ・イヤー2019 大賞受賞
2021年1月8日 週刊ポスト「親のケアを任せられる老人ホームBEST40」特別養護老人ホーム部門に掲載
厚生労働省 老人保健健康増進等事業への協力や世界各国からの見学者受入れ、自立支援介護に関する登壇多数
(齊藤 貴也氏 コメント)
これまで「自立支援介護」のケアメソッドで、平均介護度4の事業所でも便失禁0、常食80%等を実践してきました。
今回、アズパートナーズで、データ活用しながら複数の事業所に同時に展開することでのケアメソッドの進化に、私自身大変ワクワクしています。
さらには、国や東京都等が掲げるアウトカム、報奨金制度等の政策にも沿った重要な取り組みとして、育成者も合わせて養成され、他の法人に対してもお手本となるような展開を期待しています。
自立支援介護とは
今回本格導入する「自立支援介護」は、水分、食事、運動、排泄から成る「4つの基本ケア」に基づき、身体介護(水分、歩行、排便、排尿)、認知症ケア、そして常食化ケアの順に取り組むことで、日常生活動作(ADL)等の改善を目指すケアメソッドです。