静岡大学・東北大学・芝浦工業大学は、テラヘルツ波による素材識別装置の開発を行っています。
2023年8月4日・5日の2日間に、ベイシア社の協力を得て「ベイシア伊勢崎駅前店」にて、テラヘルツ波による透明食品トレイ回収の社会実験・分別実証実験が行われます。
静岡大学・東北大学・芝浦工業大学 テラヘルツ波による透明食品トレイ回収の実証実験
日時:
・2023年8月4日(金)午前10時~午後5時
・2023年8月5日(土)午前10時~午後3時
場所:ベイシア伊勢崎駅前店
参画機関:静岡大学・東北大学・芝浦工業大学・ベイシア
静岡大学大学院光医工学研究科の佐々木哲朗教授、東北大学大学院国際文化研究科の劉庭秀教授、芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科の田邉匡生教授は、テラヘルツ波による素材識別装置の開発を行っています。
近年、漂着プラごみやマイクロプラスチックのような海洋汚染問題、プラスチック廃棄物資源の海外輸出問題、レジ袋やストローなどの使い捨て用品の増加、コロナ禍の影響による容器包装廃棄物の急増など、世界各国で廃プラ問題に注目しています。
特に、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の達成のためには循環経済や脱炭素の実現が重要。
燃やすのではなくモノからモノへ(マテリアルリサイクル)が求められている中、「廃プラスチックの素材」を正確に識別・選別し、再生資源として有効利用することが必要です。
今回、ベイシア社の協力を得て、2023年8月4日・5日の2日間に、利用者が店頭に持参された透明食品トレイ(廃プラスチック)を、開発中のテラヘルツ波による素材識別装置を利用して材質毎に選別する実験を実施。
この社会実証実験を通じて、家庭からどのようなプラスチックが廃棄されるのか、テラヘルツ波でどこまで正確な識別ができるのか、また住民のリサイクル協力行動などを分析し、適切なマテリアルリサイクル手法を構築していくための重要なデータが採集されます。
芝浦工業大学・静岡大学・東北大学は、持続可能な社会を創造するため、多様なアクターと社会連携、新しい研究開発のもと、SDGsの達成に貢献しています。