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心のバリアフリーについて考える小学生向けまんが教材!東京都理学療法士協会『わけがあってこちら側に止まっています』

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公益社団法人東京都理学療法士協会は、2023年6月9日(金)より、小学生向けまんが教材「わけがあってこちら側に止まっています~心のバリアフリー~」の無料提供を開始。

学校等での道徳授業、人権教育、インクルーシブ教育などに活用できるまんが教材を紹介します☆

 

東京都理学療法士協会『わけがあってこちら側に止まっています』

 

 

価格:無料

提供開始日:2023年6月9日(金)

 

東京都理学療法士協会エスカレーターマナーアップ推進委員会では、エスカレーターの利用場面を切り口とした障がい理解の活動やインクルーシブな社会に向けた活動を2015年より取り組んでいます。

この活動のきっかけとなったのは、「エスカレーターの右側に止まって乗りたい。」という、障がいを抱える1人の患者の方の声でした。

「障がいがある」という理由で、できることや選べる道が少なくなってしまう。

もしそんなことがあるとしたら、それは私たちの心がバリアを作っているのかもしれません。

心の中にある、目に見えないバリアを無くすためには、心のバリアフリーについて考え、学ぶ機会が必要です。

それは大人になってから学べば良いものではなく、子どもの頃から自然な形で学べる環境が必要です。

こういった経緯から、2022年にプロジェクトチームが立ち上げられ、心のバリアフリーを学ぶまんが教材の作成に取り組むことになりました。

 

 

まんが教材「わけがあってこちら側に止まっています~心のバリアフリー~」作成プロジェクトでは、単にエスカレーターに止まる・止まらないという答えを示すのではなく、どうしたら特徴の違う他者同士が気持ちよく社会の中で暮らせるかを考える想像力や共感力を育くむことを教材作りの主眼に置いています。

また、エスカレーターを歩きたいと考える人の気持ちを一方的に排除するのではなくて、互いが気持ちよく納得できる考え方や着地点を子供のうちから考えるプロセスを大切にしています。

 

 

本教材は、障がいを抱える方、その両親、この教材を手に取ってもらいたい小学生の子どもたち、学校の先生、理学療法士、デザイナー、漫画家、その他各分野の有識者など、多くの方の参画のもとに誕生している点も、特徴の1つです。

人権教育の指導方法等に関する調査研究会議は、『人権教育の指導方法等の在り方について(第三次とりまとめ)』の中で、力や技能を各学校での教育活動全体を通じて培い、児童生徒の人権感覚を健全に育んでいくことを掲げています。

  • 他の人の立場に立ってその人に必要なことやその人の考えや気持ちなどがわかるような想像力、共感的に理解する力
  • 考えや気持ちを適切かつ豊かに表現し、また、的確に理解することができるような、伝え合い、わかり合うためのコミュニケーションの能力やそのための技能
  • 自分の要求を一方的に主張するのではなく建設的な手法により他の人との人間関係を調整する能力及び自他の要求を共に満たせる解決方法を見いだしてそれを実現させる能力やそのための技能

今回作成した教材は教育関係者の監修の元、人権教育の指針に沿って作成。

学校現場において広く・安心して活用できる内容となっています。

 

2023年6月9日(金)より提供開始されている、東京都理学療法士協会「わけがあってこちら側に止まっています~心のバリアフリー~」の紹介でした☆

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