京都府立堂本印象美術館にて、企画展「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」が、2023年6月17日(土)から11月23日(木・祝)までの期間にて開催されます。
京都府立堂本印象美術館 企画展「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」
会期：2023年6月17日(土)～11月23日(木・祝)
開館時間：9:30～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)
入場料金：一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円
※( )は20名以上の団体料金
※65歳以上の方(要公的証明書)および
障害者手帳を提示の方(介護者1名含む)は無料
主催：京都府、京都府立堂本印象美術館、京都新聞
助成：一般財団法人地域創造
動物、鳥、虫などの動く生きものをいかに表現するかは、多くの画家が取り組んできたテーマでした。
堂本印象(1891-1975)も、京都画壇の伝統的な写生の技を引き継ぎながら、「花鳥画」「動物画」という枠だけではなく、《西遊記》の孫悟空、インドの伝統風習をロマンチックに描いた《乳の願い》の他、「風景画」「歴史画」「戦争画」、さらには工芸品の中にも、生きものたちを登場させています。
今回の展覧会では、印象がどのように動物たちと向き合い、モチーフに取り入れて表現したのかが紹介されています。
リアルを追求した写実的な表現から、ユーモアあふれる動物、そして、かわいらしい猫まで、多彩な印象芸術を心ゆくまで楽しめます。
時代ごとに変化する動物画
堂本印象「乳の願い」1924年 京都府立堂本印象美術館蔵
大正時代、印象はインドに強い憧れを抱いていました。
実際、インドには行っていないのに、こんなリアルに牛を表現しています。
堂本印象「西遊記」(部分)1920年 京都府立堂本印象美術館蔵
印象が描くと、物語もさらに楽しめるように。
躍動感あふれる孫悟空の表現に注目です。
堂本印象「羽風」1929年 京都府立堂本印象美術館蔵
見つめあっているけれど、どんな会話をしているのでしょうか。
堂本印象「兎春野に遊ぶ」1938年 京都府立堂本印象美術館蔵
卯年生まれのパトロン岩崎小彌太のために制作した愛らしい兎たち。
堂本印象「霧」1942年 京都府立堂本印象美術館蔵
戦時中には軍用犬を描いています。
堂本印象「小さな猫」1968年 京都府立堂本印象美術館蔵
晩年にはこんな愛らしい猫も。
作品の中に登場する昆虫
堂本印象「實」1930年 京都府立堂本印象美術館蔵
青い着物の子供が見ているのは、葉に付いたセミの抜け殻。
堂本印象「蜻蛉絵手鉢」1937年 京都府立堂本印象美術館蔵
印象は、自作の器に絵付けもしています。
写実的なスケッチからデザイン的なものまで
堂本印象「海老」1936年 京都府立堂本印象美術館蔵
美味しそうな海老です。
堂本印象「千鳥」1960年 京都府立堂本印象美術館蔵
コラージュしたお洒落な千鳥。
堂本漆軒「印象案双鶴吸物椀」1955年頃 個人蔵
松葉風の鶴の斬新な意匠。
イベント
ギャラリートーク
日時：2023年8月5日(土)14:00～
2023年9月24日(日)14:00～
2023年10月21日(土)14:00～
場所：2階展示室
その他の出品作品
堂本印象「猫」1922年 京都府立堂本印象美術館蔵
堂本印象「蒐猟」1928年 京都府立堂本印象美術館蔵
堂本印象「夏日好在」1940年 京都府立堂本印象美術館蔵
京都府立堂本印象美術館の企画展「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」は、2023年6月17日(土)～11月23日(木・祝)にて開催です☆
