食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディング・カンパニーである、日本テトラパックが、子どもがいる25歳から49歳の働く女性500名を対象に節約に関する意識調査を実施。
86.8%の方がここ1年の間に節約を実践したと回答しました。
日本テトラパック「節約に関する意識調査」結果
期間 :2023年3月13日(月)~3月15日(水)
対象・条件 :首都圏の子どもがいる25~49歳、有職者の女性
回答数 :500人
手法 :インターネット調査
調査会社 :株式会社クロス・マーケティング
調査結果トピックス
1. 9割近くの女性がこの1年の間に節約を実践!
2. 節約実践方法は安く買うこと重視!?
多数回答は「まとめ買い」、「ポイ活」、「食品ロスを出さないように使い切る」
3. 安売り食材の大量購入が要因!?
55%の女性が節約のために行ったことで逆に失敗してしまった経験がある
4. 実践している節約でどれくらい節約できたか確認している女性は4割弱
昨年から食料品をはじめ、光熱費など生活必需品の値上げが続く状況で、節約をはじめたという方も多いのではないでしょうか。
日本テトラパックの調査でも、86.8%の方がここ1年の間に節約を実践したと回答しています。
ところが頑張って節約をしているのに、思うように節約につながっていないということはありませんか。
節約アドバイザー・消費生活アドバイザーの和田由貴先生によると、特に食費に関する節約でうまくいっていないという方は安く買うことに意識が向きすぎて、節約の落とし穴にはまってしまっている可能性があると指摘しています。
節約の落とし穴とはどのようなことなのでしょうか。
和田先生に調査結果と節約の落とし穴にはまらない上手な買い物、食材管理の方法について解説していただきました。
最も多い節約方法は食料品の安売り時のまとめ買い
9割近くの女性がこの1年の間に節約を実践!最も多い節約のジャンルは食料品
昨年から生活必需品の値上がりが続くなか、86.8%の女性がこの1年の間に節約を実践したと回答しています。
節約をしているジャンルについてお聞きした設問では食料品が82.7%と最多の回答でした。
節約実践方法は安く買うこと重視!?
多い回答は「まとめ買い」、「ポイ活」、「食品ロスを出さないように使い切る」
食料品の節約をしている方に実践されている節約方法について聞いたところ、「安売りをしているときにまとめて購入する(69.9%)」が最も多く、「店舗の会員ポイントを有効活用する(62.4%)」、「食品ロスを出さないようにできるだけ使い切る(62.1%)」、「安く売っているお店を探して購入する(57.4%)」が続きました。
食料品の節約では、安くお得に購入することを重視していることがわかる結果となりました。
いかに安く買うかの節約は要注意!逆に高くついてしまうことも・・・
安売り食材の大量購入が要因!?
55%の女性が節約のために行ったことで逆に失敗してしまった経験がある
節約のために行ったことで逆に高くついたり無駄にしてしまったなどの失敗をした経験があるかをお聞きした設問では、55.0%の方が失敗した経験が「ある」と回答しました。
失敗した経験のなかで最も多かった回答は「大量購入をした物を気付かぬうちに消費期限切れにしてしまったことがある(48.4%)」で、「安売りに釣られて必要ない物まで購入してしまったことがある(48.0%)」、「消費期限を考えずに値段で選んでダメにしてしまったことがある(42.5%)」が続きます。
安く購入することを重視した結果、無駄にしてしまう失敗が多いようです。
また、25.1%の方が「明らかに1食分には多い食材を無理矢理使い切ったことがある」と回答しています。
食品ロスを出さないようにすることは節約だけでなく環境のためにも大切なことです。
同様の経験をしていても、なかには失敗とは考えていない方もいるかもしれません。
しかしもったいないからと全部使い切ることだけに目をむけてしまうと、食品ロスを減らせても料理の満足度も下がってしまうのではないでしょうか。
実践している節約でどれくらい節約できたか確認している女性は4割弱
実践している節約でどれくらい支出が節約できたか確認をしているかの設問で「確認している」と回答した方は37.1%でした。
安売りのときにまとめ買いをしたり、安く売っている店を探したり、節約のためにいろいろと取り組んでいるのに、どれくらい節約できたかを確認している方が4割弱という結果は、和田先生が解説されているように「いかに安く買うことができたかで満足している自己満足の節約」になってしまっている方が多くいるというのがわかる結果と言えるのではないでしょうか。
今回の調査結果から安く買うこと、食品ロスを出さないように使い切ることは、一見、節約につながるように思えますが、それだけにとらわれてしまって、逆に高くついたり無駄にしてしまう経験をしている方が少なからずいることがわかりました。
そこで和田先生に本当に食費を節約するための賢い買い物、食材管理の方法をお聞きしました。
和田由貴先生による本当に節約につながるアドバイス 賢い買い物・食材管理の方法
無理矢理食べきる食品ロス削減はNG!
食品ロス削減は大事。常温で長期保存できる食料品で賢く食材管理
京都市食品ロスゼロプロジェクトで公開されている情報によると、1世帯あたりの食品ロスを金額に換算すると年間で6万円(食べ残した食品の購入費+ごみの処理費)にのぼるそうです。※
食品ロスによって年間で6万円も失っていることを考えると、食品ロスを減らすことは節約の観点からも確かに重要です。
しかし食品ロスを減らすために食材を使い切ることだけに目をむけてしまうと、食事の楽しみや味の満足度も減ってしまいませんか。
※出典:京都市食品ロスゼロプロジェクト 調査より
<ポイント1>冷蔵庫に入れなくても食材管理できる常温・長期保存可能な食品を活用
まとめ買いをした食料品が使い切れない理由のひとつに冷蔵庫に入りきらないということもあるのではないでしょうか。
安いからだけでなく、毎日忙しいので休みの日に1週間分の食材をまとめて買ってしまい、冷蔵庫がいつもパンパンというご家庭も多いと思います。
その場合、冷蔵庫の奥にしまっていて奥から出てきたときには気づいたら消費・賞味期限が切れていたということもよくあります。
それも食品ロスにつながってしまいます。
食品ロスを減らすなら冷蔵庫のパンパン問題の解消にもなる常温で長期保存できる食品が便利です。
冷蔵庫のスペースを埋めがちな牛乳や豆腐も風通しの良い場所においておけば、かなりの日数持つロングライフ紙パックのものがあるので有効活用しましょう。
安いからでまとめ買いをするのはNG!
当たり前のようでも『必要な分を必要なだけ買う』が節約の第一歩
節約をしているときに安く売っている物を見ると、本来それほど必要でないのに手が伸びてしまったり、食べきれないのに多めに購入してしまいがちです。
購入するときに食料品の消費・賞味期限は確認していますか。
<ポイント2>割高に思えても冷凍食品を賢く活用
例えば生の野菜は安く購入しても使い切れないことが多々あります。
であれば、割高でも冷凍野菜を購入して必要な分だけ使う方が1品あたりの単価は安くなります。
冷凍野菜に限らずそのときは割高だと思っても、長期的に見れば1品あたりは安くなる食料品はたくさんあるので、目先の安さにとらわれずに消費・賞味期限をみて、冷凍食品を活用する計画的な買い物をしましょう。
安く買う、無理にでも使い切るは節約をしているようで実際には節約になっていないケースもよくあります。
「必要な分を必要なだけ買う」、「常温で長期保存できる食料品で食材管理」は、これが節約になるの?と、疑問に思うかもしれませんが、簡単にできることなのでまずは実践してみてはいかがでしょうか。
【プロフィール】
日本女子大学家政学部卒業。
消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。
私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。
「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。
ロングライフ紙パックについて
ロングライフ紙パックは、あまり聞きなれない名前かもしれませんが、実はほぼすべての人が一度は手にしたことがあるくらい、身近な紙パックです。
野菜・果物ジュース、豆腐やスイーツなどの食品、牛乳・乳飲料、コーヒー、茶飲料、栄養補助飲料、レトルト食品など、幅広い食品を包んでいます。
保存料を使わず、常温保存ができる
紙パックへの充填技術とアルミ箔を用いた素材構成により、中身の食品を劣化させる酸素の透過を防ぐとともに光を遮断し、食品の品質を長期間保ちます。
そのため保存料を使わずに常温長期保存が可能となっています。
収納しやすく、処分しやすい
直方体のコンパクトな形状なので収納スペースもとりません。
また、使い終わった容器はたたんでおけば、リサイクルに出すまでの間もかさばらずに置いておけます。
リサイクルができる
ロングライフ紙パックはリサイクルが可能で、トイレットペーパーなどの原料として使われています。
お近くのスーパーマーケットの回収ボックスや学校のベルマーク運動などのリサイクル方法があります。
枯渇しない持続可能な資源を使用
ロングライフ紙パックは、枯渇しない持続可能な資源である木材を使用しており、なおかつ、適切に管理された森林から資源を調達しています。
ロングライフ紙パックお役立ちシーンいろいろ
日本テトラパック社が、子どもがいる25歳から49歳の働く女性500名を対象に実施した、節約に関する意識調査の結果レポートの紹介でした。