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SBTiが承認!エールフランス航空・KLMオランダ航空「CO2排出削減目標」

投稿日:2022年12月28日 更新日:

SBTi(Science Based Targets initiative)がエールフランスKLMの2030年のCO2排出削減目標を承認!

2030年までに航空燃料のWell to Wake(生産から使用に至るまで)温室効果ガス排出量を、2019年を基準値として収益トンキロメートルあたり30%削減することを目指します。

 

エールフランス航空・KLMオランダ航空「CO2排出削減目標」

 

 

エールフランスKLMグループ、エールフランスグループ、KLMオランダ航空によるCO2排出量削減目標が、SBTi(Science Based Targets initiative)に承認されました。

エールフランスKLMグループおよびグループ各社は、2030年までにWell to Wake(生産から使用に至るまで)温室効果ガス排出スコープ1および3を2019年を基準年として収益トンキロメートル(RTK)あたり30%抑制するなど、透明で責任ある環境フットプリント削減対策に取り組んでいます。

今回グループによるスコープ1および3の削減目標はSBTiにより承認され、2015年のパリ協定で定められた『世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below 2℃)に抑えることを目指すもの』に求められる水準と整合していることが認められました。

エールフランスKLMグループは、脱炭素化目標の達成に向けた3つの指針を「デスティネーション・サステナビリティ」として包括し、環境に対する企業の責任に取り組みます。

はじめに、2028年までにグループの保有機材の64%を、CO2排出量20~25%の削減効果が見込める新型航空機に更新することを目標とします。

現在最も環境性能に優れたエアバスA220、エアバスA320-およびA321neo、エアバスA350、ボーイング787、エンブラエル195-E2の取得に年間20億ユーロ以上を投資しています。

次に、持続可能な航空燃料(SAF)を使用します。

エールフランスKLMが採用するSAFは、食糧や動物用飼料と競合しない産業廃棄物または一般廃棄物を原材料とし、循環型サプライチェーンに貢献。

SAFは化石燃料に比べライフサイクル全体でCO2排出量を最大80%削減する効果が期待できるもので、エールフランス航空とKLMオランダ航空は先駆的にSAFの採用を進めてきました。

2022年11月にはフィンランドのNESTE社とアメリカのDG Fuel社の2社と締結したオフテイク契約により、グループが目標とする2030年までのSAF混合率10%達成に必要な3%相当量の調達を確保しました。

そして、シングルエンジンでのタキシング、連続降下などを取り入れ、フライトオペレーション由来の排出抑制を図ります。

エールフランスKLMはネットゼロ排出を実現するため、航空事業に関わる産業間の連携をけん引し、航空機の設計とメンテナンス、エンジン、および合成燃料のためのソリューションの開発をサポートします。

 

SBTiが承認した環境保護のための指標。

エールフランス航空・KLMオランダ航空「CO2排出削減目標」の紹介でした☆

※SBTiは、WWF(World Wildlife Fund)、CDP(Carbon Disclosure Project)、WRI(World Resources Institute)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアティブで、2015年のパリ協定の採択とともに発足。気候変動による世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ1.5度に抑えるという目標に向けて、企業の温室効果ガスの削減目標設定を最新の科学的知見と整合させることを支援しています

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