リユース部品を利用したサーキュラーエコノミーへの取組みで受賞!NGP日本自動車リサイクル「第5回エコプロアワード」

投稿日:2022年9月12日 更新日:

健全な自動車リサイクル事業の構築を目指すNGP日本自動車リサイクル事業協同組合が、「第5回エコプロアワード」において、「自動車リユース部品でカーボンニュートラルに貢献~CO2削減効果の定量化と研究成果を活用した普及・啓発」のテーマで「経済産業大臣賞」受賞しました。

2022年12月8日(木)に、「エコプロ2022」の会場内(東京ビッグサイト)にて、表彰式が行われます☆

 

NGP日本自動車リサイクル「第5回エコプロアワード」経済産業大臣賞受賞

 

 

優れた環境配慮が組み込まれた製品、サービス、ビジネスモデル等を表彰することによって、これらのさらなる開発・普及の促進を図り、持続可能な社会づくりに寄与することを目的とした表彰制度「エコプロアワード」

「エコプロアワード」の第5回大会において、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合の取組み「自動車リユース部品でカーボンニュートラルに貢献~CO2削減効果の定量化と研究成果を活用した普及・啓発」が、「経済産業大臣賞」を受賞しました。

受賞活動は、「自動車リユース部品」が環境にやさしいことの根拠を定量的に示すことで、リユース部品の付加価値を高めて、利用するユーザーの環境貢献意識を向上させ、地球環境保護に貢献したいという思いから始まった取組みです。

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合では、富山県立大学工学部機械システム工学科 森 孝男名誉教授、明治大学理工学部機械情報工学科 井上 全人教授と2013年5月より「自動車リサイクル部品産学共同研究会」(座長:富山県立大学名誉教授・NGP技術顧問 森 孝男)を立ち上げ、自動車リユース部品を活用した場合のCO2削減効果値算出についての産学共同研究を開始しました。

LCA※1の計算ソフトを使用してCO2削減効果の定量化に成功し、2016年4月に記者会見を行ってそれまでの研究成果を公表。

同時に専用のホームページ「NGPエコプロジェクト」を開設し、ホームページ上にて研究成果を公開しています。

ただし、研究は一度CO2削減効果を算出して終わりではなく、2022年8月までに92回の勉強会と、19回の工場調査を実施し、現在も継続しています。

研究成果は、NGPの2030年のSDGs達成に向けた目標設定や、廃車になった自動車の取扱説明書をアップサイクルした「環境教育ノート」に活用するとともに、環境展(エコプロ)や自動車リサイクル工場見学会を通じて、子どもたちや一般ユーザーに対しても、リユース部品の普及・啓発に取り組んでいます。

また、NGPのリユース部品が使用(販売)されることで削減されたCO2の量については、毎月ホームページ及びNGPニュース(社外報)で公開。

削減されたCO2の量に応じて、「瀬戸内オリーブ基金」(自動車リサイクル法制定の契機となった、不法投棄事件が起こった香川県豊島の環境保全・再生活動を行うNPO法人)に寄付を行い、NGPとしても豊島の環境保全・再生活動に取り組んでいます。

2022年12月7日(水)~9日(金)に開催予定の「エコプロ2022」においては、研究成果を活用した展示が行われる予定です。

 

選評

 

「第5回エコプロアワード」経済産業大臣賞受賞における選評を紹介します。

 

「リユース部品の付加価値向上が図られ、産官学連携、教育効果も高く素晴らしいものであり、自動車部品の網羅的なLCAを実施し、リユース部品の環境貢献度合いを数値化し、伝える取り組みをしている点が環境面・経済面共に優れている。

また、新品部品の50%の販売価格を実現することで、利用者側もリユース部品を選択しやすくなり、経済性及び社会全体への普及という観点でも優れている。」

 

「産学共同研究によるCO2の定量化を長年実施し、結果の公表や普及啓発を継続して実施していることで、安全や性能面を重視する自動車製品でリユース修理が普及していると思われる。

これはユーザビリティの工夫を重ねている結果で、地道なサーキュラーへの取り組みが評価できる。」

 

今後も、自動車リサイクルを通じて持続可能な社会の実現に貢献!

「第5回エコプロアワード」において「経済産業大臣賞」を受賞した、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合の「自動車リユース部品でカーボンニュートラルに貢献~CO2削減効果の定量化と研究成果を活用した普及・啓発」の活動紹介でした☆

※1 LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、部品を生産する時に発生するCO2だけではなく、部品を作るための資源採掘から、原料生産、部品生産、使用、処理までライフサイクル(生涯)、アセスメント(評価)する手法のことです。

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