東海道四谷怪談・お岩さん題材のホラー短編映画 「Stay Pretty, No Pity」が世界最大級の国際短編映画祭「ロサンゼルス国際短編映画祭2022」正式入選!
お岩さんは、欲に目が眩んだ夫に毒を盛られ、美しい顔が二目と見られない醜い姿にされて自害の末、幽霊となって夫に復讐しますが、この悲劇のヒロインを一つのモチーフとして用いながら、全く新たなストーリーが展開されていきます。
ホラー短編映画『Stay Pretty, No Pity』
東海道四谷怪談・お岩さんを題材にしたホラー短編映画「Stay Pretty, No Pity」が、米国アカデミー賞(OSCAR)及び英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)公認世界最大級の国際短編映画祭「ロサンゼルス国際短編映画祭2022」に入選。
日本3大幽霊の一人、東海道四谷怪談のお岩さんを題材に全編英語で撮影したホラー短編映画「Stay Pretty, No Pity」は、日本のホラーの特徴でもある、肌に纏わりつくような湿り気を帯びた恐怖がひたひたと感じられる作品となっています。
主演の小澤 マリアの現代的な存在感、そしてお岩さんに扮した大和田 紗希の張り詰めた表現力が恐怖を盛り立て、全編を緊張感で貫いています。
監督は、日本で活躍するオランダ人の映画監督ウィルコ・C・ルレンス。
幼い頃から日本映画に親しみ、その美学やエネルギーに心酔し来日したという経歴からも察せられるように、日本文化に造詣の深い西洋人の視点からホラー映画を捉えた本作品は、洋の東西が美しく調和するものとなっています。
また、幽霊の静的な佇まいには日本の伝統への敬意を感じさせつつ、会話のドライさなどには現代的なエッセンスが散りばめられています。
本作品に登場する幽霊は、日本の最も有名な怪談の一つである『東海道四谷怪談』のお岩さんをモデルとしています。
お岩さんは、欲に目が眩んだ夫に毒を盛られ、美しい顔が二目と見られない醜い姿にされて自害の末、幽霊となって夫に復讐しますが、この悲劇のヒロインを一つのモチーフとして用いながら、全く新たなストーリーが展開していきます。
大のホラー映画ファンを自認する監督のウィルコ・C・ルレンスは、「邦画のエネルギーや雰囲気と洋画を融合させたスタイルのホラー映画を作りたい」と語っており、本作品におけるその試みが世界的に認められた形となりました。
今回入選したことを受け、「このプロジェクトを実現できたのは僕にとってとてもラッキーです。このコンセプトをもって長編映画版を撮りたいです。」と喜びを語りました。
「Stay Pretty, No Pity」概要
作品名: ホラー短編映画『Stay Pretty, No Pity』
監督・脚本: ウィルコ・C・ルレンス
出演: 小澤 マリア、大和田 紗希、児玉アメリア彩
ストーリー:
鏡の中に突然幽霊が現れ、「美しいままでいたいか?」と尋ねられたら。あなたは何と答えますか…?
彼氏と別れたばかりの美しいルーシーは、心機一転アメリカ人の男性とルームシェアをすることにした。
そんな時、突然幽霊が目の前に現れ、一見意味のわからない“幻覚ビジョン”を見せられる。
どうやら、それをヒントにある謎を解かなければならないようだ。
幽霊はルーシーに3日間の猶予を与える。
ルーシーが“美しいままでいる為”には期間内に謎を解く必要がある。
幽霊の望みを叶えられなければ、“容赦”なく死が訪れる…
この短編映画に登場する幽霊は、日本の最も有名な怪談の一つである『東海道四谷怪談』のお岩さんをモデルとしている。
お岩さんは、夫に裏切られ、美しい顔が二目と見られない醜い姿にされて自害の末、幽霊となって夫に復讐するのだが、お岩さんの夫は、発狂して自殺するまで幻覚に悩まされたとも伝えられている。
この映画では、数百年後の現代が舞台だが、お岩さんが今でも『(心が)醜い人』を罰するために呪いをかけ続けていたとしたら…
真夏に相応しく背筋がゾッと凍るショートホラー!
(C)「Stay Pretty, No Pity」Tokyo Bay Films Entertainment株式会社