記事ポイント
- 図面がない段階から相談できる
- 木工・レーザー加工・UVプリントを同じ工場で実施
- 福岡市産材も提案、1点から複数台まで対応
福岡市城南区の木材店・ひぐち木材のデジタル加工ブランド「ナノナノファクトリー」が、店舗什器・展示什器・イベント什器などを手がける新事業「木材什器製作」を2026年10月19日から本格展開しています。
木工とレーザー加工・UVプリントを組み合わせ、図面がない段階から相談できる体制で、1点ものから複数台まで製作します。
杉やヒノキなどの一般流通材に加え、福岡市内で育った木材を使う提案も可能です。
ナノナノファクトリー 木材什器製作

- サービス名:木材什器製作
- 提供開始日:2026年10月19日
- 対応範囲:店舗什器/展示什器/イベント什器/商品ディスプレイ/サイン什器/什器に付随する棚・台・カウンター等
- 加工技術:木工加工、レーザー加工(彫刻・切文字)、UVプリント、塗装
- 対応数量:1点から複数台まで
- 使用木材:杉、ヒノキ、広葉樹、各種木質材料など
- 地域材対応:福岡市産材を活用した製作にも対応(樹種・在庫・数量により要相談)
- 対応エリア:全国対応(配送可能なサイズに限る)。大型什器の納品・設置は、福岡県内および近隣地域を中心に個別相談
- 価格:都度お見積り(仕様・数量・納品条件により異なります)
- 相談方法:製作内容を正確に確認するため、原則としてナノナノファクトリーのお問い合わせフォームから受け付け
「木材什器製作」は、福岡市城南区の木材店・ひぐち木材が運営するデジタル加工ブランド「ナノナノファクトリー」が、これまで個別に対応してきた店舗什器・展示什器・イベント什器などの製作を新事業として本格展開するものです。
木材店として50年以上培ってきた素材の知識に、木工とレーザー加工・UVプリントなどのデジタル加工技術を掛け合わせ、図面がない段階から相談できます。
杉やヒノキなどの一般流通材のほか、要望や用途に応じて福岡市内で育った木材を使う什器も提案します。
ひぐち木材は1970年に福岡市城南区で個人創業し、2012年に法人化、2020年に木材販売の知識とデジタル加工技術を組み合わせたブランド「ナノナノファクトリー」を立ち上げました。
木材流通の主役が大規模なプレカット会社やホームセンターへ移るなかで掲げてきた言葉が「木を大切に」です。
食品ロスと同じように、木材にも活用されないまま失われる資源があります。
育てられてきた木材を無駄なく活用して生まれ変わらせる「Reborn」の取り組みを形にする事業のひとつが、什器製作です。
建築用としては寸法や木目、節などの条件が合わず用途を失った木材や、加工時に生まれる端材も、サイズの異なる部材を組み合わせる什器なら活用できる場合があります。
すべてを一律に廃材利用とするのではなく、用途と安全性を確認しながら、その木材が最も活きる使い方を考えます。

福岡市内で育った杉やヒノキなどの地域材を使う製作にも取り組んでいます。
地域で育った木を地域の店舗やイベント、公共空間で使うことは、その土地の木を身近な場所で使い続け、地域の森林や木材を知るきっかけにもなります。
福岡市産材の樹種や在庫、必要数量を確認しながら、商品ディスプレイ、サイン什器、記念品を組み合わせた売場づくりなど、木材の特徴を活かした提案を行います。
設計の出発点は「何を入れるか」ではなく、「そこに置かれる商品やブランドがどう見えるか」です。
素材、形、手触り、色、佇まいが商品の見え方やブランドの世界観、手に取ってみたいという気持ちをつくると捉え、木材の温かみを商品の魅力を引き立てる方向に働かせます。
木材には木目、色、節、硬さ、香りなど一枚ごとに異なる特徴があり、同じ設計でもまったく同じ表情にはなりません。
均一性が求められる量産什器では個体差を揃えるのが一般的ですが、ナノナノファクトリーはその違いを木材ならではの表情として活かす方法も提案します。
使い込むことで生まれる傷や色の変化も含め、時間とともに育っていく什器を目指しています。
木材店が母体であるため、用途やデザインに合う木材を選ぶ方法と、手元の木材の特徴が魅力になる使い方を逆算する方法の、どちらからも検討できます。
木材の切断・切削といった木工加工に加え、レーザー加工による彫刻・切文字・細かな加工、UVプリンターによるロゴ・グラフィック印刷にも対応します。
木材、レーザー加工、UVプリントを組み合わせれば、ブランドロゴ、商品説明、グラフィックなどを什器そのものに直接取り入れられます。
主要な工程を同じ工場内で行うため、素材と加工の相性を確認しながら、仕上がりの調整や仕様変更にも対応できます。

製作対象は店舗什器、商品ディスプレイ、展示什器、イベント什器、サイン什器、什器に付随する棚・台・カウンター等で、1点ものから複数台まで対応します。
製作事例には、製材スラブを再利用したカウンターがあります。

もうひとつの事例が木製ディスプレイで、バッグを掛けたり衣類を置いたりできる、キャスター付きの高さの異なる陳列棚です。
依頼はまず、お問い合わせフォームから作りたいもののイメージを伝えるところから始まります。
手描きのスケッチや参考写真でも相談でき、用途、設置場所、サイズ、数量、予算、納期などを確認して適した木材や仕様を検討します。
続く設計・提案では、サイズ、構造、木材、加工方法を示し、「見た目はこうしたいけれど、どう作ればいいか分からない」という相談にも製作の立場から実現方法を提案します。
加工では木材の切断や切削を行い、必要に応じてレーザー加工、彫刻、UVプリント、塗装を組み合わせます。
組み立てでは各部材を組み上げ、仕上がりや強度、使用時の状態を確認します。
納品は最終確認のうえで行い、サイズや仕様、納品場所によっては、分割構造や運搬方法も製作段階から検討します。
代表取締役の樋口 英隆は「木材店を続けていると、『まだ使えるのに、行き場がない』という木に出会うことが本当に多くあります。寸法が少し足りない、節がある、色が揃わない。建築材料としては使いにくくても、什器にすると、その違いがむしろ面白さになることがあります。」と話しています。
さらに「福岡市で育った木が、福岡のお店で商品を並べる什器になり、それを見た人が地域の木を知る。そんな小さな循環も増やしていきたいと考えています。図面がなくても、『こんなものを木でつくれない?』という段階から、気軽に相談していただけたらうれしいです」とも語っています。
同サービスを紹介した過去の記事は次のとおりです。

木材什器製作は、木の個体差を表情として活かしつつ、ロゴやグラフィックまで什器に取り込める、ブランドの見せ方まで考える木製什器サービスです。
価格は仕様・数量・納品条件に応じた都度見積りで、全国対応は配送可能なサイズに限ります。
大型什器の納品・設置は福岡県内および近隣地域を中心に個別相談となります。








