5年分の開発ノウハウを200以上のプロンプトに凝縮!Hora Kit

Hora Kitの仕組み

記事ポイント

  • Open Reach Tech株式会社が2026年8月22日「Hora Kit」をOSS公開
  • Apache License 2.0で利用は無償、実行にはClaude Code環境が必要
  • 2026年9月28日より内製化支援の提供を開始

 

Open Reach Tech株式会社(東京都江戸川区、代表取締役 山本次郎)は、2026年8月22日、AI開発フレームワーク「Hora Kit」をオープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHubで公開しました。

ライセンスはApache License 2.0で、Hora Kit自体の利用は無償です(実行には別途、コーディング支援AI「Claude Code」が動作する環境が必要です)。

また同社は2026年9月28日より、Hora Kitを企業の開発チームに導入する内製化支援の提供を開始しました。

 

目次

Hora Kit

 

Hora Kitの仕組み

 

  • 公開日:2026年8月22日
  • ライセンス:Apache License 2.0(Hora Kit自体の利用は無償)
  • 実行環境:Claude Codeが動作する環境が必要(Node.js 20.19.0以上、npm 10以上)
  • 内製化支援:2026年9月28日より提供開始
  • テンプレート:hora-boilerplate(テンプレートリポジトリとしてそのまま利用可)
  • 中核エンジン:hora-core(npm: @openreachtech/hora)
  • スキルパッケージ:core・renchan・furo・supportの4種
  • 対応スタック:バックエンドrenchan(Express基盤のGraphQL/REST)、フロントエンドfuro(Nuxt)

 

Hora Kitは、仕様書の作成から実装・テスト・セキュリティ検証・検収までを、あらかじめ定めた手順でAIに実行させる開発キットです。

1機能ずつ実装と検収を通してから次の機能へ進む構造を取り、人がコードを細かく読まなくても本番に出せる状態を目指します。

生成AIの利用でコードを書く速度は上がったものの、生成されたコードをそのまま本番環境に出せるかという問題は残っています。検証を省いた開発では動作する画面が数日で出てくる一方、テストの網羅性や脆弱性の有無を人が後から確かめ直すことになり、手戻りが増えます。

Open Reach Techは、社内のリードエンジニアやCTOが持っていたレビューの指針をAIが実行できる形式に落とし込み、全案件で同じワークフローを回すことでこの問題に対処してきました。その仕組みを自社内に留めず検証可能な形で公開するため、今回ソースコードをGitHub上に公開しました。

開発の工程は5つのコマンドに分かれています。利用者はリポジトリをテンプレートから作成し、コマンドを順に実行するだけで同じ手順を再現できます。

工程を層で区切るのではなく機能単位で区切るのが特徴で、1つの機能をユースケースの確認、DB・APIスキーマの設計、スタブAPIの作成、実装、セキュリティ監査、画面の作成、検収など18段階のチェック(関所)に通してから次の機能へ進みます。

仕様書の段階、API完成後、画面設計後の3回にわたり、同じユースケースが成立するかを検証します。

機能を追加するたびに変更範囲だけでなく全リポジトリの全テストを実行し、既存機能が壊れていないかを確かめます。画面操作を再現するE2Eテストも自動実行します。

セキュリティ監査は「読むだけで直さない」専用のエージェントが担当し、実装した主体が自分で監査も兼ねることによる見落としを防ぎます。

バックエンドのrenchan、フロントエンドのfuroは、いずれも同社が2021年・2024年に自社開発し、自社案件で使い続けてきたフレームワークです。

公開以前から自社の受託開発で使われており、海外のオークションサイト運営企業向けの複雑なAIワークフローシステムの構築、CRMシステムのゼロからの構築、20年以上稼働した基幹システムの再構築をそれぞれ2週間、上場企業の社内教育システム(数十万行規模)の実装を1週間、WordPress製サイトの自社スタックへのリプレイス(数万行規模)を3〜4日、100万行を超える既存システムの脆弱性診断を1日で完了した実績があります。

同社は現在、40以上のプロジェクトを並行して稼働させ、400以上のリポジトリを1日あたり800以上のコミットで更新しています(2026年9月時点)。

代表取締役の山本次郎氏は、「AIでコードを書くこと自体は、もう珍しくありません。難しいのは、出来上がったものを本番に出す判断です。私たちは5年間の受託開発で、その判断を支えてきたレビューの基準を持っています。それを人の頭の中に置いたままにせず、AIが毎回同じように実行できる手順にしたのがHora Kitです。開発手法は、中身を見られて初めて評価できるものだと考えています。宣伝文句ではなく、実際に動くコードで判断していただくために、オープンソースとして公開しました。この仕組みが広く使われることで、事業に必要なシステムを作る際のコストと期間の前提が変わると考えています。」とコメントしています。

内製化支援では、仕様・テスト・検収の回し方を含む開発フローの導入と顧客の技術スタックに合わせた調整を行い、あわせてHora Kitのドキュメント整備と対応スタックの拡充を進めます。バグ報告と機能リクエストはGitHub Issuesで受け付けています。

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