記事ポイント
- 自然言語で解析設定から結果確認まで自動化する「AI Expert」を搭載
- 位相最適化の計算時間を短縮し、固有振動数を制約条件などに設定可能
- AMG法、新摩擦モデル、位置合わせ機能で解析範囲と評価精度を強化
株式会社アライドエンジニアリングが、CAE構造解析ソフトの最新バージョン「ADVENTURECluster2026」を2026年10月1日にリリース予定です。
株式会社アライドエンジニアリング「ADVENTURECluster2026」

- リリース日:2026年10月1日予定
- 製品サイト:https://www.alde.co.jp/service/advc/index.html
「ADVENTURECluster(アドベンチャークラスター)」は、数千万から一億節点を超える大規模メッシュモデルの構造評価を超高速で実現する国産ソフトウェアです。
最新バージョン「ADVENTURECluster2026」には、自然言語による指示で解析条件の設定から実行、結果確認までを自動化する「AI Expert」が新たに搭載されます。
位相最適化の計算時間短縮や振動特性を考慮した設計への対応をはじめ、大規模モデルへの適用範囲、接触解析、変形評価も強化されます。
AI Expert

「AI Expert」は、自然言語による指示だけで解析条件の設定から実行、結果確認までを自動化します。
設計者は「最大応力はどこか」と質問するだけで、解析結果を迅速に確認できます。
解析担当者に対しては、AIが過去の類似モデルとの違いを判断しながら解析条件の設定を支援し、繰り返し発生する設定作業の負担を軽減します。
振動特性に対応した位相最適化

位相最適化の計算時間を短縮し、振動特性(固有振動数)を取り扱えるようになりました。
計算アルゴリズムの改善により、計算時間を数割削減し、モデルによっては従来の15%程度まで短縮する効果も確認されています。
固有振動数を評価関数や制約条件に設定でき、軽量化と振動性能を両立する形状を最適化の段階から導き出せます。
薄物形状やゆがんだ要素を含むモデルへのAMG法対応

薄物形状やゆがんだ要素を含む大規模モデルへ、解析の適用範囲を広げます。
AMG(Algebraic Multigrid)法への対応により、従来は収束が難しかったモデルにも適用できるケースが広がりました。
比較的少ないメモリー使用量で解析を実行でき、幅広いモデルへの解析活用を支えます。
Hashiguchi摩擦モデル

接触部で発生する複雑な挙動を、より高精度に評価できるようになります。
適用例の一つが、繰り返し荷重によるボルトの緩み挙動の予測です。
新搭載の「Hashiguchi摩擦モデル」が接触面で生じる微細な滑りの蓄積挙動を再現し、従来より高精度な接触解析を可能にします。
位置合わせ機能

製品品質に影響する「そり」や「ゆがみ」を、より正確に評価できるようになります。
変形前後の形状を自動的に重ね合わせ、評価したい形状変化だけを可視化します。
部品のそり評価や収縮補正、治具の精度評価などで、変形の原因をより正確に把握できます。








