記事ポイント
- ピクセラ、Fidesmo ABと技術協業でウェアラブル決済に参入
- ウェアラブル決済市場、2030年に1,488.8億米ドル・年成長率17.1%予測
- Fidesmo Pay、40カ国860以上の金融機関が採用する非接触決済基盤
ピクセラは、スウェーデンのFidesmo ABとの技術協業を開始し、ウェアラブル決済領域への本格参入を発表しました。
スマートリングをはじめとする次世代ウェアラブルデバイスに非接触決済機能を実装する取り組みで、デバイス単体の販売モデルを超えた事業構造への進化を目指すものです。
ハードウェア販売に継続的なサービス価値を重ねる新たな事業基盤の構築が始まります。
ピクセラ「ウェアラブル決済領域への本格参入」

- 協業相手:Fidesmo AB(本社:スウェーデン)
- 協業内容:ウェアラブルデバイスへの非接触決済機能実装
- 発表日:2026年6月18日
- 対象デバイス:スマートリングをはじめとする次世代ウェアラブル
ピクセラは、テレビチューナー「Xit」シリーズやウェルネスブランド「Re・De」など、映像・ネットワーク・IoT領域を中心に事業を展開してきた大阪発のデジタル機器メーカーです。
1982年の創業以来、デジタル機器の開発・販売を手がけており、近年はデバイス単体の販売にとどまらないデータとインセンティブ設計による生活向上を掲げ、事業領域をウェアラブルを含む次世代デジタル機器へと広げてきました。
今回の協業相手であるFidesmo ABは、非接触型デバイス向けに決済機能や各種サービスを実装するための技術基盤を提供するテクノロジー企業です。
同社が提供するFidesmo Payは、VisaおよびMastercardのトークン化基盤に接続する非接触型デバイス向けの決済ウォレットで、OEM向けにSDK提供やホワイトラベル対応を含む実装支援を行っています。
ピクセラはこの協業により、ウェアラブル決済領域への参入にあたって自社でゼロから決済接続基盤を構築するのではなく、Fidesmo ABの確立された実装基盤を活用することで、開発スピードと資本効率の両立を図ります。
市場投入までの時間短縮、導入・運用コストの低減、拡張性の確保が見込まれており、ピクセラは自社商品と顧客体験の向上にリソースを集中できる体制になります。
協業の背景と市場規模
世界のウェアラブル決済デバイス市場は、2024年に579.8億米ドルの規模があり、2025年には677.5億米ドル、2030年には1,488.8億米ドルへの拡大が見込まれています。
2025年から2030年にかけての年平均成長率は17.1%と予測されており、キャッシュレス化の進展とスマートウォッチやスマートリングなど常時装着型デバイスの普及がこの成長を後押ししています。
決済機能の実装には、国際決済ブランドとの接続、トークン化、セキュアエレメント対応、ユーザー認証、アプリケーション連携など、高度かつ多層的な技術対応が求められます。
Fidesmo ABの基盤を活用することで、これらの技術課題に対して実績ある仕組みを活かしながら製品開発に臨めます。
試行錯誤のコストを抑えつつ、信頼性の高い決済体験の実現が可能です。
健康管理や日常利用と親和性の高いウェアラブルに決済機能が加わることで、デバイスの利用頻度と日常接点が高まります。
将来的なサービス拡張余地を持つ新たな顧客基盤の構築にもつながる取り組みです。
スマートリングを日常の決済インフラとして活用する世界が、この協業を通じて具体的な形を帯びてきます。
Fidesmo Payの技術基盤
Fidesmo Payは、VisaおよびMastercardのトークン化基盤に接続する非接触型デバイス向けの、セキュアかつスケーラブルな決済ウォレットです。
40カ国860以上の金融機関に採用されており、OEM向けにSDK提供やホワイトラベル対応を含む実装支援の実績を持ちます。
各社が自社ブランドの顧客体験を維持しながら、多様なデバイスへの決済機能実装を進められる環境の提供が、Fidesmo Payの特長です。
ピクセラの製品開発力と販売ネットワーク、そしてFidesmoのプラットフォームインフラを組み合わせることで、次世代ウェアラブル製品でのシームレスかつセキュアな決済体験の実現を目指します。
Fidesmo ABのCEO兼共同創業者であるMattias Eldは、ピクセラの製品開発力と販売ネットワーク、そしてFidesmoのプラットフォームインフラの組み合わせが、日本にとどまらずグローバルな規模での成長につながるものとして期待を示しています。
今後の展開
今後は、ピクセラが企画・開発するウェアラブルデバイスにおいて、決済機能実装に必要なデバイス仕様の検討、アプリケーション連携、ユーザーオンボーディング設計、技術検証および実装準備を段階的に進める予定です。
個別製品の発売時期、提供エリア、対応金融機関、対応機能の詳細については、今後の開発・認証・協議の進捗に応じて決定されます。
この協業は単なる新機能の追加ではなく、ウェアラブルを起点とした高頻度接点の獲得と、ハードウェア販売に継続的なサービス価値を重ねる事業モデルへの進化を目指すものです。
スマートリングが健康管理デバイスにとどまらず、日常生活の中で繰り返し使われるインフラへと進化する方向性を見据えています。
スマートリングなどの常時装着型デバイスが決済の手段となり、かざすだけで買い物が完結する日常が、ピクセラとFidesmo ABの協業によって一歩近づきます。
健康管理のために身につけているリングで、そのまま決済できる体験の実現に向けた取り組みが動き出しています。
ピクセラ「ウェアラブル決済領域への本格参入」の紹介でした。
よくある質問
Q. Fidesmo Payとはどのような決済基盤ですか?
A. VisaおよびMastercardのトークン化基盤に接続する非接触型デバイス向けのセキュアかつスケーラブルな決済ウォレットです。
40カ国860以上の金融機関に採用されており、OEM向けにSDK提供やホワイトラベル対応を含む実装支援を行っています。
各社が自社ブランドの顧客体験を維持しながら、多様なデバイスへの決済機能実装を進められる環境を提供しています。
Q. ピクセラのウェアラブル決済対応製品はいつ発売されますか?
A. 個別製品の発売時期、提供エリア、対応金融機関、対応機能の詳細については、今後の開発・認証・協議の進捗に応じて決定される予定です。
現時点では技術協業の開始が発表された段階で、デバイス仕様の検討やアプリケーション連携などを段階的に進めていく計画です。
Q. 世界のウェアラブル決済デバイス市場はどのくらいの規模ですか?
A. 2024年に579.8億米ドル、2025年に677.5億米ドルで、2030年には1,488.8億米ドルへの拡大が見込まれています。
2025年から2030年にかけての年平均成長率は17.1%と予測されており、キャッシュレス化の進展や常時装着型デバイスの普及が市場拡大を後押ししています。