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電子カルテ解析で患者スクリーニングを自動化! NTTデータ「リアルワールドデータを活用した治験候補患者抽出の技術検証」

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記事ポイント

  • NTTデータと近畿大学病院腫瘍内科が、電子カルテ等のリアルワールドデータを活用した治験候補患者の自動抽出を技術検証
  • 従来は医師やCRCの手作業が中心だったスクリーニングをプログラム解析で効率化
  • 2026年秋に学会発表予定、同年6月以降の実用化をめざす

 

NTTデータと近畿大学病院腫瘍内科は、電子カルテデータ等のリアルワールドデータを活用した治験・臨床試験の候補患者抽出に関する技術検証を完了します。

データに基づいて候補患者を抽出する手法の有効性が確認され、治験プロセスの効率化と迅速化に向けた取り組みが加速しています。

患者スクリーニングの自動化により、医療現場の業務負担軽減と患者への適切な治験機会の提供につながることが期待されます。

 

NTTデータ「リアルワールドデータを活用した治験候補患者抽出の技術検証」

 
治験・臨床試験の候補患者抽出フローを示す図解。実施計画書から検索式作成、千年カルテデータベース(レセプト・DPC・電子カルテ)実行、候補者抽出までの4段階プロセスをアイコンと矢印で図示。

 

  • 実施主体:NTTデータ・近畿大学病院腫瘍内科
  • データ基盤:千年カルテ®(次世代医療基盤法認定事業)
  • 検証完了発表:2026年5月25日
  • 学会発表予定:2026年秋
  • 実用化目標:2026年6月以降

NTTデータと近畿大学病院腫瘍内科は共同で、リアルワールドデータを活用した治験・臨床試験の候補患者抽出における技術検証を完了しました。

検証では、近畿大学病院が参加する次世代医療基盤法認定事業「千年カルテ®」が蓄積する電子カルテデータ等を解析し、適格基準に基づいて対象集団を大幅に絞り込める可能性が示されます。

本検証は、近畿大学病院で過去に実施された医師主導型の治験・臨床試験実施計画書における適格・除外基準を用いて実施されます。

プログラムを用いた解析手法を採用することで、従来は医師や治験コーディネーター(CRC)の手作業に依存していた患者スクリーニングを、機械的かつ迅速に実行できることが確認されます。

 

治験スクリーニングの課題と背景

 

製薬業界において、治験の円滑な推進には実施計画書で定められた適格基準を満たす患者を迅速に組み入れることが重要とされています。

従来の患者スクリーニング業務は医師やCRCによるカルテ確認等の手作業が中心であり、時間と労力を要する点が業界全体の課題となっています。

適格基準に合致する患者を網羅的に把握できないことも、治験開始の遅延要因のひとつに挙げられています。

本取り組みでは、実診療の中で蓄積される医療ビッグデータ「リアルワールドデータ」を活用することで、この業界課題の解決に向けた検証が実施されます。

リアルワールドデータとは、医療機関における日常診療や医療提供など、実臨床環境下の過程で蓄積される医療・健康関連データの総称です。

 

技術検証の仕組みと成果

 

検証のフローは、実施計画書からの検索式作成、千年カルテ®データベース(レセプト・DPC・電子カルテ)への実行、候補者抽出という4段階で構成されています。

NTTデータは、認定匿名・仮名加工医療情報作成事業者であるライフデータイニシアティブのもと、認定医療情報等取扱受託事業者として認定を受けており、非構造化データを含む医療情報の取り扱いや分析に関する知見を蓄積してきています。

NTTデータの分析知見と近畿大学病院が有する臨床知見を組み合わせることで、実診療データの特性を踏まえたプログラム設計と検証が実施されます。

本検証の詳細な評価結果は、2026年秋に予定されている学会で公表される予定です。

 

今後の展開と実用化

 

近畿大学病院とNTTデータは本検証成果を踏まえ、候補患者抽出および組み入れプロセスの効率化に向けた取り組みを継続します。

NTTデータは医療機関および製薬企業との連携を通じた関連サービスの検討を進め、2026年6月以降の実用化をめざしています。

さらに、大規模言語モデル(LLMs)などの技術活用も視野に入れ、抽出プロセスの高度化に向けた検討が進められています。

患者スクリーニング業務に要する時間の短縮や、適格・除外基準に合致する患者の把握プロセスの効率化、医療現場における業務負担の軽減が期待されます。

 

千年カルテ®が蓄積する電子カルテデータ等と近畿大学病院の臨床知見を組み合わせた本手法は、プログラム解析によって対象集団を大幅に絞り込める可能性を示した点で、治験の迅速化に向けた実証的な一歩となっています。

2026年6月以降の実用化をめざし、医療機関・製薬企業との連携を通じた関連サービスの検討が進められます。

NTTデータ「リアルワールドデータを活用した治験候補患者抽出の技術検証」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 千年カルテ®とはどのようなデータベースですか?

 

A. 次世代医療基盤法に基づき、ライフデータイニシアティブとNTTデータが国から認定を受けて実施する事業の名称です。

医療機関等から取得した医療情報を統計処理または匿名・仮名加工したうえで利活用者に提供し、健康・医療分野における先端的な研究開発に活用されています。

「千年カルテ®」は日本国内におけるライフデータイニシアティブの登録商標です。

 

Q. 治験コーディネーター(CRC)とはどのような役割ですか?

 

A. CRCはClinical Research Coordinatorの略称で、医療機関において医師の指示のもと被験者対応や治験実施に関する調整・支援業務を担う専門職です。

従来の患者スクリーニング業務では、医師とともにカルテ確認等の手作業を担う中心的な存在とされてきています。

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