記事ポイント
- テレビ新広島の報道特別番組がニューヨーク・フェスティバル2026でファイナリスト選出、同局初の受賞
- 被爆者・小倉桂子さんを約5年にわたり取材したドキュメンタリー作品
- 紙芝居から英訳へと広がる"継承"の連鎖を描き、世界40か国以上の作品と競い合った
テレビ新広島が2025年8月6日に放送した報道特別番組が、世界最大規模の国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル2026」でファイナリストに選ばれました。
被爆80年という節目に制作されたドキュメンタリーが、世界40か国以上の映像作品と肩を並べ、国際的な評価を受けています。
テレビ新広島「被爆80年報道特別番組 彼女が世界に語る理由」

- 番組名:被爆80年報道特別番組 彼女が世界に語る理由
- 放送局:テレビ新広島
- 放送日:2025年8月6日
- 受賞:ニューヨーク・フェスティバル2026 ドキュメンタリー・Human&Concerns部門 ファイナリストディプロマ賞
テレビ新広島が制作した本ドキュメンタリーは、ニューヨーク・フェスティバル2026のドキュメンタリー・Human&Concerns部門でファイナリストディプロマ賞を受賞しました。
ファイナリストディプロマ賞は最終選考作品に贈られる賞であり、テレビ新広島にとって同コンクールへの初受賞となります。
授賞式は日本時間2026年5月22日(金)午前7時よりオンラインで開催されました。
「ニューヨーク・フェスティバル」は1957年に創設された国際的なコンクールで、テレビ・映画・ラジオ・広告・インターネットなど幅広いジャンルの映像作品を審査・表彰します。
世界40か国以上からエントリーがある、業界最大規模の映像アワードのひとつです。
5年間の取材が映し出す"継承"の物語
本作は、英語での証言活動を続ける被爆者・小倉桂子さんを2021年から約5年にわたり追ったドキュメンタリー作品です。
小倉さんの被爆体験は広島市の高校生によって紙芝居として形にされ、その紙芝居をアメリカの学生たちが英訳するという形で国境を越えた"バトン"が広がっていく過程を描いています。
核兵器の記憶をどのように次世代へ継承するかというテーマを、具体的な人々の行動を通して浮かび上がらせた作品となっています。
作品は英語版での配信も行われており、海外からもアクセスできる形で公開されています。
担当した石井百恵ディレクターは、海外の視聴者や審査員に小倉さんの言葉と行動が届いたと受け止めていると述べています。
被爆者・小倉桂子さんと証言の広がり
小倉桂子さんは英語での被爆証言活動を長年続けてきた人物で、その活動は国内の若い世代から海外の学生へと波及しています。
広島市の高校生が紙芝居に起こした証言をアメリカの学生が英語に訳すという連鎖は、ひとりの被爆者の言葉がいかに多くの人々を動かすかを示す具体的な事例です。
テレビ新広島は2021年からこの一連の動きを継続的に記録し、約5年分の映像素材をもとに本作を構成します。
被爆80年という特別な年に放送されたこの番組が、国際的な審査の場でも評価されたことで、小倉さんの証言と継承の物語は日本語圏を超えた広がりを持つことが改めて示されます。
テレビ新広島がおよそ5年の歳月をかけて記録した小倉桂子さんの証言活動は、広島の高校生からアメリカの学生へと受け継がれる紙芝居の旅を通じて、被爆の記憶が言語や国境を越えて生き続ける現実を映し出しています。
作品は英語版でも配信されており、今回のファイナリスト選出を機に新たな視聴者へ届く機会が広がっています。
テレビ新広島「被爆80年報道特別番組 彼女が世界に語る理由」の紹介でした。
よくある質問
Q. 「ニューヨーク・フェスティバル」とはどのようなコンクールですか?
A. 1957年に創設された国際的な映像コンクールで、テレビ・映画・ラジオ・広告・インターネットなど幅広いジャンルの作品を審査・表彰します。
世界40か国以上からエントリーがあり、業界最大規模のコンクールのひとつです。
Q. 『彼女が世界に語る理由』は現在どこで視聴できますか?
A. 英語版での配信が行われており、テレビ新広島の公式サイト(tss-tv.jp)のアーカイブプロジェクトページに案内が掲載されています。