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臭気判定士35年の専門会社、AI分析機能を追加! カルモア「LIMOS」

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記事ポイント

  • 臭気を"監視するシステム"から"問題解決支援ツール"へ進化
  • AIへ自然な文章で質問するだけで臭気データの傾向を自動分析
  • 2026年5月20日〜22日の東京ビッグサイトで機能を初公開予定

 

工場や事業所の臭気管理において、データは蓄積できても分析や原因特定に時間がかかるという声が増えています。

創業35年の臭気対策専門会社・カルモアは、クラウド対応版 定点式におい観測システム「LIMOS(リモス)」に、AIによる臭気分析サポート機能を追加することを発表します。

 

カルモア「LIMOS」

 
クラウド版LIMOSへのAI分析サポート機能追加を告知するテキスト主体の告知ビジュアル。AI×臭気測定器の組み合わせと臭気監視から解決支援への展開を紺色の大見出しで訴求している

 

  • 名称:クラウド対応版 定点式におい観測システム LIMOS
  • 機能追加予定:2026年夏ごろ
  • 追加機能:AI分析サポート機能
  • 開発・発売元:株式会社カルモア

LIMOSは、工場・事業所の敷地境界線付近で24時間常時臭気をモニタリングするシステムです。

設定した閾値を超えた場合には担当者へアラームメールを自動送信する機能を備えており、日常的な臭気監視に活用されています。

今回追加されるAI分析サポート機能により、蓄積した臭気データの傾向分析や原因推定を、自然な文章でAIに質問するだけで実施できるようになります。

悪臭は、日本の「典型7公害」のひとつに位置づけられる感覚公害です。

1971年制定の悪臭防止法に基づき、規制地域内の工場・事業場は敷地境界線における臭気指数などの基準を遵守する義務があります。

令和6年度に全国の地方公共団体が受理した悪臭苦情件数は11,076件にのぼっており、継続的な臭気管理と迅速な原因把握が企業に求められています。

 

AI分析サポート機能の特長

 
クラウド版LIMOSのAI分析サポート機能の操作画面。期間・機器・LM値・臭気指数などの条件を選択してグラフ表示し、右側のチャット欄にAIが風向との相関分析レポートを出力している

 

操作画面では期間・機器・LM値・臭気指数などの条件を選択してグラフを表示し、右側のチャット欄にAIが分析レポートを出力する構成になっています。

なお、画面は開発中のものであり、実際のサービス内容と異なる可能性があります。

AIへの質問は自然な文章で行うことができます。

「臭気が強くなる時間帯を分析して」「休日と平日の違いを教えて」「風向との関係を分析したい」といった問いに対して、AIが測定データを解析し傾向や特徴をフィードバックします。

これまで経験者によるグラフ確認やデータ比較に依存していた臭気分析を、専門知識を持たない担当者でも実施できる体制が整います。

臭気苦情が発生した際や異常値が検知された際には、AIが対象期間のデータを分析することで、臭気発生のタイミング・継続時間・傾向変化を迅速に把握することが可能です。

設備異常や工程由来の臭気発生原因の特定支援にも活用できます。

 

開発の背景と臭気データの活用

 
クラウド版定点式におい観測システムLIMOS 検知部

 

LIMOSの検知部は、事業所の敷地境界線付近に設置して臭気を常時計測する装置です。

カルモアは国家資格である臭気判定士による臭気コンサルティングを主軸に、消臭剤・脱臭装置の開発販売や空気環境測定を手がける臭気対策専門会社として1990年の創業以来35年の実績を持ちます。

これまでLIMOSが取得した臭気データの分析や原因推定は、ユーザー自身の経験や知識に依存する部分があります。

行政や周辺住民から臭気苦情が発生した際にデータが蓄積されていれば、「いつ」「どの程度」の臭気が発生していたかを確認し、対策すべき工程や設備を逆算して検討することが可能です。

こうした背景から、カルモアはLIMOSを臭気の監視にとどまらず臭気問題の解決を支援するシステムへ発展させるためにAI分析サポート機能の開発を進めてきています。

 

初公開と今後の展開

 

AI分析サポート機能は、2026年5月20日〜22日に東京ビッグサイトで開催される『2026NEW環境展・地球温暖化防止展』にて初めて公開されます。

展示会後はさまざまな業界・事業所での試用を経てフィードバックが反映されながら改良が進められ、2026年度内の正式リリースが予定されています。

 

令和6年度に全国で11,076件にのぼる悪臭苦情への対応を求められる工場・事業所にとって、蓄積した臭気データをAIが自動で解析し傾向変化や発生タイミングを可視化するLIMOSのAI分析サポート機能は、自社防衛と迅速対応の両面で実用性の高い選択肢となっています。

カルモアが35年の臭気コンサルティング知見を背景に開発したこの機能は、専門知識がない担当者でも臭気問題の原因調査に取り組める環境を提供します。

カルモア「LIMOS」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. AI分析サポート機能はいつから利用できますか?

 

A. 2026年夏ごろの機能追加が予定されており、2026年度内の正式リリースを目指して開発が進められています。

まず2026年5月20日〜22日の『2026NEW環境展・地球温暖化防止展』にて初公開されます。

 

Q. AIへの質問はどのような内容に対応していますか?

 

A. 任意の期間を指定したうえで、「臭気が強くなる時間帯を分析して」「休日と平日の違いを教えて」「臭気が急上昇している日を確認したい」「風向との関係を分析したい」といった内容を自然な文章で入力することができます。

AIが測定データを解析し、傾向や特徴を分析レポートとして返答します。

 

Q. LIMOSはどのような事業所に導入されていますか?

 

A. 敷地境界線付近での臭気管理が必要な工場・事業所での活用を想定しており、悪臭防止法の規制対象となる施設での日常的な臭気監視に利用されています。

製品の詳細情報はカルモアの公式サイトおよび製品サイトに掲載されています。

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