シュワン細胞を介した 神経の活性化と保護および肌の修復を促す効果を発見!ノエビアグループ「シャクヤク」

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ノエビアグループは、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培した「シャクヤク」が、神経のシュワン細胞から分泌される成長因子を増加させ、肌の修復力を高めることを発見しました。

 

ノエビアグループ「シャクヤク」

 

「ブルガリアンローズ」と「シャクヤク」のシュワン細胞を介した効果

 

ノエビアグループは、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培した「シャクヤク」が、神経のシュワン細胞から分泌される成長因子を増加させ、肌の修復力を高めることを発見。

さらに、「ブルガリアンローズ」と「シャクヤク」を組み合わせることで、相乗的にシュワン細胞から分泌される神経栄養因子を増加させ、神経の炎症を抑制することを明らかにしました。

「ブルガリアンローズ」と「シャクヤク」の組み合わせにより、神経がすこやかに保たれ、肌の修復力がさらに高まることで、ゆらがない美しい肌へ導く効果が期待できます。

この研究成果の一部は、2024年9月15日から16日にかけて開催された「日本生薬学会第70回年会」で発表しました。

【研究成果】

1. シュワン細胞が肌の修復を高めることを確認

肌の神経細胞を支えるシュワン細胞は神経をすこやかに保つだけでなく、肌の機能維持に対しても重要な役割を果たしています。

肌の傷を模したモデルにシュワン細胞を培養した培養上清(※)を添加すると、肌細胞の修復力が高まることが確認されました。

これにより、シュワン細胞が肌の修復を促す因子を分泌することが示唆されました。

※培養上清:細胞を培養液の中で培養した際に得られる上澄み。

細胞が分泌した因子が含まれる。

シュワン細胞による肌の修復力

シュワン細胞による肌の修復力

2. 「シャクヤク」がシュワン細胞から分泌される成長因子を増やすことを発見

シュワン細胞が分泌するさまざまな因子のうち、成長因子が肌の修復を促すことが近年明らかになっています。

シュワン細胞からの成長因子の分泌を促進する有用な植物を探索した結果、自社栽培した暑寒別産「シャクヤク」に特に高い効果が認められました。

成長因子の量

成長因子の量

シャクヤク

学名:Paeonia lactiflora Pallas

科名:ボタン科

属名:ボタン属

白や紅色の美しく高貴な花を咲かせる。

根は古くから生薬として鎮痛や婦人薬、肌疾患など幅広く活用されている。

自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」

https://www.noevir.co.jp/about/farm/

シャクヤク

シャクヤク

3. 「ブルガリアンローズ」「シャクヤク」の組み合わせが神経の活性化・保護効果を高めることを発見

また、シュワン細胞は神経栄養因子を分泌することで神経細胞の成長や再生を促進させ、神経を活性化することが明らかになっています。

シュワン細胞に「シャクヤク」の抽出物を添加した結果、神経栄養因子の増加とともに高い抗炎症効果が認められました。

さらに効果を高めるために有用な植物成分の組み合わせを検討したところ、「ブルガリアンローズ」と「シャクヤク」の組み合わせにより相乗的に神経の活性化・保護効果が高まることが分かりました。

これにより、神経への作用を通じて伝達がすみずみまで届くことで、すこやかな肌を保つことが期待できます。

神経栄養因子の量/炎症性物質の量

神経栄養因子の量/炎症性物質の量

ブルガリアンローズ(ブルガリア産のダマスクローズ)

学名:Rosa × damascene

科名:バラ科

属名:バラ属

7~8万枚もの花びらから得られる精油はわずか1gという稀少価値をもった花香の女王。

ブルガリア共和国の首都ソフィアから東に約200km、“バラの谷”で栽培され、毎年5月中旬から6月にかかる開花時期に初夏の朝日が昇る前から1輪1輪手摘みで収穫している。

ブルガリアンローズ

ブルガリアンローズ

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