港区麻布地区総合支所は、麻布地域の新名物を作りたいというコンセプトから「麻布坂カレー」プロジェクトをスタートしました。
港区麻布地区総合支所「麻布坂カレー」プロジェクト
港区麻布地区総合支所は、麻布地域の新名物を作りたいというコンセプトから「麻布坂カレー」プロジェクトをスタート。
◆「麻布坂カレー」参画店舗を募集
麻布地区で「麻布坂カレー」を食べられるお店を増やすため、参画店舗を今後募集します。
「麻布坂カレー」のレギュレーション(例えば「ライスの形は三角にする」など)を満たせば、それ以外のレシピや価格は自由に設定できます。
レギュレーションについては現在選定中のため、改めて発表します。
◆「麻布坂カレー」とは?
麻布にはたくさんの坂があり、どれも個性豊かなエピソードが満載。
そんな麻布の魅力をカレーを通して知ってもらいたいという思いから「麻布坂カレー」プロジェクトがはじまりました。
◆麻布地域の皆でアイデアを出し合い試作品が完成
麻布地区総合支所のコミュニティ事業に携わってきた地域の人達が麻布のインフルエンサー「麻布る縁さ~(あざぶるえんさ~)」として活動し、麻布の知る人ぞ知る多様な情報を発信しています。
「縁」の字には「皆さんと麻布との縁を結ぶ存在」という意味があります。
そして「麻布る縁さ~」たちが、麻布の魅力を発信し、新たな麻布ファンが増えるように、唯一無二の物やイベントを企画・開発・実施していくプロジェクトが、「麻布地区地域活性化プロジェクト」です。
「麻布坂カレー」は、麻布地区地域活性化プロジェクトのひとつ。
「麻布る縁さ~」たちは、麻布の地形が起伏に富み「坂のまち」であることに着目。
各地の「ダムカレー」をヒントに、新しい麻布グルメとして、「麻布」の坂を象徴するカレーを、それぞれの坂の歴史やエピソードを盛り込んだカレーを作るアイデアが誕生しました。
〈「麻布坂カレー」試作品第一号〉
麻布にある坂「南部坂」をモチーフにした「麻布坂カレー」試作第一弾
◆「麻布で何故カレーなのか?」
そう疑問に思った人も多いはず。
実は麻布とカレーに纏わるエピソードがあるんです。
【麻布新龍土町とラス・ビハリ・ボースとインドカレー】
話は日本の明治~大正時代まで遡ります。
当時イギリスの統治下にあったインドでは独立の気運が高まっており、独立運動に身を投じていたラス・ビハリ・ボースは、その活動に対してイギリス政府から厳しい追及を受けます。
そこでボースが亡命し、潜んでいたのが日本の麻布の地でもありました(麻布新龍土町)。
ラス・ビハリ・ボースは支援者にインド式のカレーを振舞ったとされています。
【参考資料・引用元】
●新宿中村屋 中村屋の歴史
●中島岳志・中村屋のボース 白水社・P124