有償ボランティアのマッチングサービスを活用!ノーマルライフ「ダンスレクリエーション」

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ノーマルライフは、2024年5月、スケッター制度を活用したダンスレクリエーションを開催しました。

 

ノーマルライフ「ダンスレクリエーション」

 

 

開催日 :2024年5月16日

開催時間:14:00~15:00

開催場所:デイサービス生き活き(ノーマルライフ在宅サポートセンター)

講師  :東大阪を中心に活躍するダンス講師2名

参加者 :“デイサービス生き活き”及び“グループホームおてんとさん”の利用者22名

職員6名

責任者 :有限会社ノーマルライフ代表・杉 隆司

同管理者・岩渕 孝

内容  :スケッター(「無資格・未経験の方でも隙間時間で働ける」をコンセプトとする有償ボランティアのマッチングサービス)を活用したダンスレクリエーション

 

ノーマルライフは「デイサービス生き活き」ならびに「グループホームおてんとさん」を運営し、地域密着型の事業所として、“その人らしい暮らしの継続”を支援しています。

高齢あるいは認知症になっても社会と触れ合いながら“いきいき”と暮らすことを目指し、有償でお手伝いを求める介護施設とサポートしたい人をつなぐマッチングサービス「スケッター」を活用しながら、利用者と地域の交流を図っています。

 

2024年5月には、同施設にてダンスレクリエーションを開催。

地域で活躍するダンス講師より、“軽運動要素を取り入れたダンス”の指導が行われました。

有限会社ノーマルライフと地域住民の共同による地域活性化ならびに介護予防の取組みです。

 

■当日の模様

当日のダンスレクリエーションは、腹式呼吸を用いた準備体操からスタート。

利用者は椅子に腰かけながら、ハワイアン音楽に合わせて肩を回したり、腰をひねったり、手を上げて脇を伸ばしたりと、ストレッチに励みます。

 

講師がアイコンタクトやボディタッチ、「グー!」や「OK!」、「ばっちり!」と大きなリアクションや声掛けを織り交ぜて指導すると、「忙しいな」と言いながらも、みな嬉しそうに上半身をほぐします。

 

続いて頭の体操、当てものクイズで一息ついた後は、メインの『みかんの花咲く丘』に合わせたダンスへ。

曲が流れると、それぞれが一斉に歌い出し、手のひらに鈴をつけて早速、練習に取り掛かります。

講師の振り付けで身体の動きを覚えると、いよいよ本番。

施設長が「こんなに可動域があるとは」と驚くほどの身体の動きで、真剣にダンスに興じます。

 

締めは、美空ひばりの『東京キッド』。

手元に配られた歌詞カードを見ながら合唱し、真剣な中にも楽しさの伝わるレクリエーションが行われました。

 

ダンスレクリエーション(2)

 

 

■ダンス講師に聞く、スケッターとして活動する理由

今回のダンス講師・南野和美さんは、普段はインストラクターとして、地元・東大阪でミドル・シニア世代を対象にジャズダンスやヒップホップを教えています。

脳出血で倒れ、病院で暮らさざるを得なかった母と、施設に入所した父の存在がきっかけで、介護現場でのダンスレクリエーションを始めました。

 

「どんよりとした病室の中で、ある日、母に音楽を聴かせながら踊っていると、そこにいた高齢の患者さんたちがすごく喜んで、一緒に身体を動かし始めたんです。

その時、もし動きたい衝動があるのなら、母のように寝たきりになる前に『介護予防』のようなことをできないかなと、ふっと考えたんです。」

 

南野さんは、施設に入所した父の見舞いの際にも同様の出来事に遭遇し、その想い強めます。

「ダンスで少しでも皆さんの気持ちが晴れるなら、『介護予防×ダンスレクリエーション』で楽しい時間を提供できればと思ったんです。」

 

介護現場でできるダンスレクリエーションを探す中で、南野さんはスケッターに巡り会い、生徒とともに活動を開始。

初めは認知症の方が対象ということで「反応があるのか不安だった」という生徒さんも、利用者のリアクションの良さや嬉しそうな顔に感動したと言います。

 

そして、南野さんは今、ダンスレクリエーションを通して、介護予防の重要性をより強く感じています。

「介護の前の段階であるシニアの時分に、日ごろから趣味を持ったり運動したりすることが重要だと思うんです。

それが寝たきりにならず、いつまでも自分の足で歩いて、美味しくモノを食べられて、笑って生活できる状態につながるんだと。

自分自身もそうありたいし、地域貢献としても皆さんのお役に立てればと思っています。」

 

 

■日々のレクリエーションとスケッターの相乗効果

“デイサービス生き活き”では、日々のレクリエーションとしてゲーム大会を、そして月に数回、スケッターを用いた各種レクリエーションを行っています。

 

日々のレクリエーションでは、スタッフが利用者の人数やその日の表情・体調等で、直前にゲーム内容を決めています。

お手玉投げやボウリング、かるた遊びなどで利用者の気持ちをリフレッシュし、ゲームの点数を利用者自らが計算し、ボードに記すことで、自立や認知の向上も図っています。

 

また、スケッターを活用して、ピアノやダンス、シニアヨガ等、様々なレクリエーションを開催しています。

他にも、沖縄の踊り“エイサー”や、高校生によるヒーローショーの観劇、月2回、10~15分ほどのハンドマッサージなど、利用者からの満足度の高いリラクゼーションも行っています。

 

スケッターは、高齢者の孤立を防ぎ、社会とのつながりを作る一環として、また通常とは異なる活動を行うことで、利用者から普段見られない笑顔や期待感を引き出す役割を果たしていますが、この制度をうまく活用できるのも日々のレクリエーションで培った身体能力や自立性の賜物であり、“デイサービス生き活き”では、異なる二つのレクリエーションの相乗効果により、利用者が活気ある日常を送るためのお手伝いをしています。

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