リーフラススポーツスクール会員を対象にした非認知能力測定システム「みらぼ」にて、累計10万人のデータを分析した結果、リーフラススポーツスクールに通う子どもたちの非認知能力の成長が明らかになりました。
リーフラス「みらぼ」
リーフラスが運営する子ども向けスポーツスクールにて、リーフラススポーツスクール会員を対象にした非認知能力測定システム「みらぼ」にて、累計10万人のデータを分析。
リーフラススポーツスクールに通う子どもたちの非認知能力の成長が明らかになりました。
リーフラススポーツスクールは、全国4,500ヶ所以上で運営しており、約60,000名(2024年2月現在)の会員が在籍しています。
「みらぼ」とは?
子どもたちが今後の社会を強く逞しく生きていく力(非認知能力)を数値化(視える化)したツールが「みらぼ」です。
リーフラススポーツスクールでは2022年より「みらぼ」を導入し、スクール会員の子どもたちの非認知能力の測定が行われています。
その測定データを統計分析し、非認知能力のさらなる研究を行いながら、リーフラススポーツスクールに所属する子どもたちの非認知能力向上に繋げる指導、教育サービスを提供。
【非認知能力とは?】
これまではIQテストや学力テストで測定できる「認知能力」が現代社会の教育の基準となっていましたが、近年では学力テストなどでは測れない「非認知能力(生きる力)」のほうが社会的成功と関連があるとされ、注目されている能力です。
リーフラススポーツスクールにおいても、スポーツを通じた非認知能力の向上は、お子さまにとって最重要と認識しています。
【リーフラススポーツスクールの掲げる「非認知能力」を伸ばすための5つの力】
非認知能力に含まれる力は、200種類以上あると言われていますが、リーフラススポーツスクールでは、その中でも「挨拶・礼儀」「リーダーシップ」「協調性」「自己管理力」「課題解決力」の5つの能力を非認知能力として定義しています。
この5つの能力は、子どもたちの非認知能力を飛躍的に育むために同社が独自に設定したアプローチポイントです。
やみくもに多くの能力にアプローチするのではなく、すべての能力の源泉となるこの5つの能力を中心に育んでいきます。
【分析結果】
1) 2022年度、2023年度の2度「みらぼ」測定を行ったリーフラススポーツスクール会員で比較分析した結果、非認知能力の向上が明らかになりました。
2) リーフラススポーツスクールに通う期間が12カ月以下と13カ月以上の2つのグループで非認知能力の比較を行った結果、継続して13カ月以上通っている子どもたちの方がより非認知能力が高い結果となりました。
この結果よりリーフラススポーツスクールが提供するスポーツ指導、教育サービスが子どもたちの非認知能力を育むことができていること、そしてスクールに13カ月以上通った会員の非認知能力が向上しているということがわかりました。
【リーフラススポーツスクールの取り組み内容】
子どもたちの「ココロに体力を。
」という指導理念のもと、子どもたちの非認知能力育成を実現するために、リーフラススポーツスクールでは、以下の指導・教育サービスのサイクルを実施しています。
(1) 「みらぼ」で非認知能力測定し、非認知能力の現在地を把握する
(2) 測定結果を基に子どもたちの目標設定や指導方針を決める
(3) リーフラススポーツスクール指導者が同社にて独自開発した「子どもたちの非認知能力を育むスポーツコーチングメソッド」を活用し、スクールにて子どもたちの非認知能力を育む指導に取り組む
これらのサイクルを活用した結果、全国的にリーフラススポーツスクールに通う子どもたちの非認知能力が向上することが明らかになりました。
【「みらぼ」の特徴】
「みらぼ」には、非認知能力の測定を通して子どもたちや保護者が成長を実感できるような5つの特徴があります。
(1) 子ども自身の現在の力がわかる
(2) 子どもの持つ力を子ども、保護者、指導者で共有できる
(3) 成長につなげるための目標設定ができる
(4) 目標ができることで子どものモチベーションが上がる
(5) 子どもの努力と保護者や指導者のサポートにより成長を実感できる
(1) 公教育機関など社外団体への「みらぼ」の提供
リーフラススポーツスクールの会員のみを対象にサービスを提供していますが、今後はより多くの子どもたちの非認知能力を育んでいきたいと考えているとのこと。
そのためにも、小学校や教育サービス事業者など外部教育機関へのノウハウ・ツール提供ができるように現在、開発を進めています。
(2) 「みらぼ」を活用した縦断的、かつ横断的な調査と研究の継続
「みらぼ」での測定を継続していくことによりいまだ明らかにされていない非認知能力を研究し、解明。
子どもたちの非認知能力を育むための教育・指導方法を確立させていき、社会を担っていく子どもたちの非認知能力向上に寄与できる環境構築をしていきたいと考えているそうです。
【みらぼ研究成果・実績】
受賞歴
・2023年 第17回 キッズデザイン賞 研究部門:非認知能力と学習有能感に着目して
論文掲載
・国際学術論文ジャーナル「Digital Life」論文掲載 「Creating a scale for measuring non-cognitive abilities developed through sports for elementary school students」
学会発表
・2023年度 日本スポーツ心理学会:非認知能力が育つ環境 子どもと保護者の会話時間と満足度に着目して
・2023年度 日本スポーツ産業学会:リーダーシップの育み方
取材
2022年 首都圏模試センター創刊 中学受験情報誌「myTYPE」掲載