業務用インクジェットプリンターを製造・販売する「ローランド ディー.ジー.」は、2023年10月、リトアニアに設立した新たな合弁会社DG DIMENSE(ディージーダイメンス)で開発、製造された、ユニークで立体的なエンボス表現ができるデジタルプリントソリューション「DIMENSE(ダイメンス)」の販売とサポートを世界各地で順次開始します。
DIMENSEが生み出す新しい付加価値を世界中に提案していくことで、インテリアデコレーション市場のデジタル化を加速していきます。
ローランド ディー.ジー.「DIMENSE(ダイメンス)」販売・サポート
DIMENSE Dimensor S 製品外観
DIMENSEソリューションは、熱を加えると発泡する性質を持った専用メディアと、発泡をコントロールするストラクチャーインク、そして安全性の高い水性樹脂のCMYKインクを搭載したインクジェットプリンター「Dimensor S(ダイメンサーエス)」で構成されています。
印刷後にプリンターに搭載されているヒーターでメディアを加熱することで、ストラクチャーインクを塗布していない箇所が最大1.5mmまで発泡するため、思い描いた凹凸感のあるデザインを忠実に具現化。
立体的で存在感のあるグラフィックをオンデマンドに出力できる革新的なソリューションです。
DIMENSEメディアは、環境にも人にもやさしいPVCフリータイプを専用開発。
マット、スエード、メタリックシルバー、メタリックゴールド、パール、カメレオンなど、さまざまなタイプを取り揃え、壁紙をはじめとする多彩なインテリア装飾の製作が可能です。
また、3D表現のみを施した壁紙の上に、一般的に流通する壁紙用の塗料をペイントすることで、デジタル印刷とは一味違った、重厚感のあるアーティスティックな演出も可能です。
さらに、インテリア装飾用のメディアの他にも、テンションファブリックやロールアップバナー、POPといった屋内用看板に最適なテキスタイルメディアもラインナップ。
AgBBやA+認証などの屋内安全基準にも準拠しており、さまざまなシーンで安心して利用できます。
グローバルセールス&マーケティング本部 本部長Tony Millerは、
「壁紙印刷のデジタル化は、まだ5%未満と言われており、今後ますますデジタル化が加速していくと思われます。
また、人々に忘れられない体験を提供する商業施設、自分たちらしいオフィスや生活空間へのニーズも高まっており、インテリアデコレーション用途におけるデジタルプリントソリューションの活躍の場はますます広がっていくでしょう。
DIMENSEは、ただ単に目立つだけでなく、企業のビジョンや歴史、ブランドのイメージやストーリー、商品のコンセプトといったものまでをも演出し人々を魅了する、唯一無二の特別な表現力を持ったソリューションです。
ローランド ディー.ジー.のグローバルに広がる販売・サポートネットワークを最大限に活用していくことで、この素晴らしいソリューションを世界中に普及させていきたいと考えています」
と述べています。
<主な仕様>
製品名 :Dimensor S
印刷幅 :最大1,580mm
メディア幅 :最大1,600mm
印刷ドット解像度:最大720×1,440dpi
対応インク :水性「DIMENSEインク」 1,000mlインクパウチ
「DIMENSEストラクチャーインク」 1,000mlインクパウチ
色 :水性「DIMENSEインク」
シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)/ブラック(K)
外形寸法 :3,375(幅)×1,543(奥行)×1,520(高さ)mm(排気装置を含む)
インターフェイス:イーサネット(10BASE/100BASE-TX/1000BASE-T)
ローランド ディー.ジー.株式会社について
ローランド ディー.ジー.株式会社は、デジタルプリンティング分野におけるソリューションプロバイダーです。
主力製品である業務用のインクジェットプリンターやカッティングマシンは、産業・商業印刷のデジタル化を推進し、広告看板やポスター、ステッカー・ラベルの製作からアパレルやグッズ、スマートフォンケースなどの身の回り品への加飾印刷まで、幅広い用途で活用されています。
近年では、ユーザーのプリンティングオペレーションに安心と快適をもたらし、ビジネスの生産性向上をサポートするコネクテッドサービスや、個人のお客様が気軽にオリジナル印刷を楽しむことができるデザインプラットフォームを開発するなど、デジタルトランスフォーメーションによる新たな価値創造にも積極的に取り組んでいます。