八王子市のダイニングバー「ブレスゲート」を営む鏡智也氏へインタビュー!東京都企業立地相談センター「ブレスゲート・八王子ブロッサム」鏡 智也氏インタビュー

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東京都企業立地相談センターは、八王子市でダイニングバー「ブレスゲート」や和テイストのバー「八王子ブロッサム」を営む鏡 智也氏へのインタビュー記事を2023年12月5日に同センターホームぺージにて公開しました。

 

東京都企業立地相談センター「ブレスゲート・八王子ブロッサム」鏡 智也氏インタビュー

 

 

八王子市でダイニングバー「ブレスゲート」を営む鏡 智也氏は、2023年12月、市内に2店舗目となる「八王子ブロッサム」をオープン。

オーナーとして店を切り盛りする傍ら、ウイスキーをテーマにしたイベントを立ち上げ、八王子のまちを盛り上げています。

改修工事が進む新店舗に鏡氏を訪ね、開業のきっかけやお店の特徴、立地のメリットを伺いました。

イベントを立ち上げた経緯、今後の展望についても語ってもらいました。

 

八王子で長く飲食業に携わり独立

 

 

新店舗は和テイストのバー。

鏡氏は山形県出身。

自分の店を出す以前から、長く八王子で飲食業に携わってきました。

 

「八王子で長く飲食業を営む会社で26年間お世話になり、さまざまな店舗を経験しました。

特に23歳から30歳まで勤務したカウンターバーでウイスキーとカクテルの知識を深め、店長を務めたイタリアンレストランでは厨房にも入り、シェフにイタリアンとフレンチを仕込んでもらいました」

 

そんなキャリアを活かして、2018年6月、八王子駅北口にダイニングバー「ブレスゲート」をオープン。

ウイスキー200~300種類、ソムリエでもある鏡氏がセレクトしたワイン50~60種類が揃い、ドリンクに合わせて食事を楽しめるお店です。

 

 

 

「スタッフが育ってきたタイミングで2店舗目を考え始めました。

昨年、『桑都(そうと)テラス』がオープンし、このあたりで和テイストの店をやりたいなと。

周辺を探しましたが適当な物件が見つからず、しばらくしてテラス内はどうかという話が舞い込んだんです。

予約済みの区画がキャンセルになったとのことで、願ってもない場所に店を持てることになりました」

 

「桑都テラス」は、八王子市の中心市街地活性化基本計画の一環としてつくられた伝統文化継承・交流スペース。

花街があるエリアにちなんで黒板塀がふんだんに使われ、八王子芸者の芸妓をはじめ、車人形、お囃子などのコンテンツを多数体験できる話題のスポットです。

 

「今度の店は国産ウイスキーと日本の料理を楽しめる和風バー。

日本のウイスキーは国際的な賞に輝いており、海外ではとても高額です。

それを気軽に楽しめるとなれば海外からのお客様にも興味を持ってもらえるのではと期待しています」

 

出店の際は、八王子市空き店舗改修費補助金を利用。

中心市街地にある空き店舗を活用して出店した事業者を対象にしたもので、改修費用の一部を賄うことができたそうです。

 

2階はテーブル席とテラスも。

壁や階段にも和のテイストが散りばめられています。

 

昼は気軽に楽しめるランチメニューを用意

 

飲食店と連携し八王子を盛り上げるウイスキーイベントを開催

2019年には、鏡氏が発起人となり「八王子ウイスキーストリート」というイベントがスタート。

コロナ禍での中断を経て、2022年に第2回、2023年に第3回を開催。

イベントを立ち上げた経緯を伺いました。

 

「八王子の飲食店さんへの還元と、八王子を目指して来られるお客様を増やしたいという想いが原点です。

ウイスキーの人気が高まっていることに加え、多摩地区でウイスキーのイベントを行っているところはない。

それなら八王子でやろうと、後輩と2人で発起人に。

初回は、市内のバーを一軒一軒訪ねてイベントの手伝いをお願いして回りました。

前日夜中まで仕事をして翌日朝からボランティアで働くなんて、断られて当然です。

ところが『おもしろい!やりましょう』と多くが賛同してくれて、感激しました」

 

イベントは八王子駅北口の西放射線ユーロード沿いにメーカーのブースを展開し、国内外のウイスキー500種類以上を取りそろえ、専用のグラスを使ってテイスティングを楽しんでもらうというもの。

 

「2023年は約1000人が来場。

ウイスキーメーカー37社と三多摩地区のバーテンダー約60人の協力もあり、大勢の方にウイスキーを楽しんもらうことができました。

広域から人が集まる楽しいイベントとして評価され、手応えを感じています。

来年以降も継続し、八王子にウイスキー文化を根付かせていきたいです」

 

10月28日に行われた「八王子ウイスキーストリート2023」は多くの来場者で賑わった(鏡氏提供)

 

東京八王子に立地するメリット~

新施設により来訪者が増加。

人と人のつながりが活性化の原動力に

 

八王子市は人口約58万人を抱える首都圏有数の大都市。

東京都の市部では人口・面積ともに最大で、多摩地区のリーダーともいえる存在です。

今の立地にどんなメリットを感じているのでしょう。

 

「八王子駅周辺には多種多様な店舗があり、西放射線ユーロードでは毎週末にイベントが行われ賑わっています。

そこに桑都テラスや東京たま未来メッセなど新しい施設ができて、より広域から人が訪れるようになったと感じています。

また、八王子には国内外からたくさんの観光客や登山客が訪れている高尾山があります。

これまでは多くが高尾山だけが目的でしたが、桑都テラスのような日本の伝統文化に触れられるスポットが近くにあれば、帰りに立ち寄る人も増えていくでしょう。

そういう意味でも新店舗は楽しみです」

 

そして何より、人と人のつながりが大きな魅力だといいます。

 

「八王子の人は仲間意識が強く、人と人とのつながりをとても大事にします。

私がここまでやってこられたのも、前職から通ってくれるお客様の支えがあってこそ。

ウイスキーイベントを通じて同じ飲食業界の人たちと横のつながりができたのも大きな収穫だと感じています」

 

最後に今後の展望を伺いました。

 

「近年は飲食業から人が離れつつあります。

夢があっても稼げないとあきらめたり、開業に踏み出せなかったり。

そうした若い人を応援する意味でも、4店舗ぐらいまで店を増やしたい。

人材を育てて店を任せ、将来的には譲渡してもいいと考えています」

 

「八王子ブロッサム」の2階テラス。

桑都テラスで行われるイベントを眺められる特等席

 

店舗概要

店舗名 : 八王子Blossom 桑都テラス

所在地 : 〒192-0085 東京都八王子市中町11-8 桑都テラス内

アクセス: JR八王子駅から徒歩7分

営業時間: 火~日、祝前日

11:30~14:29

15:00~翌0:00 (料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:30)

定休日 : 月

席数  : 40席

 

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