『生き延びる』ための生命倫理学!日本生命倫理学会『第35回年次大会』

投稿日:

日本生命倫理学会は2023年12月9日(土)・10日(日)に、明治学院大学が後援する『第35回年次大会』を開催します。

テーマは「『生き延びる』ための生命倫理学」です。

 

日本生命倫理学会『第35回年次大会』

 

 

日時  : 2023年12月9日(土)・10日(日)

開催方法: 対面開催、一部プログラム後日オンデマンド配信(有料)

会場  : 明治学院大学白金キャンパス(東京都港区白金台1-2-37)2号館、3号館

参加費 :・正会員:6,000円(通常)、学生会員(2,000円)

・一般非会員:7,000円、学生非会員:3,000円

※学生参加費の方は受付で学生証を提示してください。

・無料公開講座のみ参加は無料

関連URL: https://ja-bioethics.jp/conference/top35/

主催  : 日本生命倫理学会第35回年次大会実行委員会、日本生命倫理学会

後援  : 明治学院大学

<申し込み方法>

年次大会へ参加するには、事前登録が必要になります。

会員と非会員では、事前登録の方法が異なりますので、ご注意ください。

参加登録については下記URLを確認してください。

URL: https://ja-bioethics.jp/conference/top35/

※大会企画シンポジウム「世代間倫理と生命倫理」は一般無料公開されます(後日オンデマンド録画で視聴する場合は参加登録が必要です)。

参加登録期間:2023年10月11日(水)~12月8日(金)

オンデマンド配信はホームページにて案内

第35回年次大会URL 二次元コード

 

 

戦争、災害、パンデミック、地球の気候変動と続く世界に身を置くわれわれにとって、「生き延びる」ことは数年前に増して深刻な課題になっています。

そのため、本大会では、「生き延びる」ための生命倫理学とはどんなものか、他者の権利を侵害せず、次世代の他者(まだ存在しない者を含む)の生存をも見据えた生命倫理学をいかに創っていけるのか。

それを実践につなげていけるのか。

生命倫理学に新たな風を吹き込みます。

 

本大会のポイント 注目シンポジウムの紹介

●「着床前遺伝学的検査(PGT-M)の倫理について考える」

体外受精をした受精卵が発生をし始めた段階で、遺伝学的な検査を行い、特定の重篤な病気があらわれる可能性の高い遺伝子(グループ)が見つかれば、それを子宮に戻さないで廃棄する検査についての倫理を議論します。

今回は、当事者と医療者に着床前検査についての姿勢や考えを伺い、医学や法学の世界の状況を踏まえて議論します。

オーガナイザー:柘植あづみ(明治学院大学)

シンポジスト :

1. 植木有紗(がん研有明病院 臨床遺伝医療部)

「遺伝性腫瘍領域のPGT-Mに対する社会的課題と医療者における認知」

2. 太宰牧子(特定非営利活動法人クラヴィスアルクス理事長/一般社団法人ゲノム医療当事者団体連合会代表理事)

「遺伝性乳癌卵巣癌当事者の抱える思い」

3. 見形信子(神経筋疾患ネットワーク代表)

「ありのままを認めない命の選別への反対―ふるい分けられる神経難病当事者としての想い―」

4. 本田まり(芝浦工業大学)

「着床前検査(診断)に関する諸外国の法的状況」

指定質問   :加藤秀一(明治学院大学)

 

一般無料公開プログラム「世代間倫理と生命倫理」

※ 一般公開プログラムは、第35回年次大会への参加登録(有料)がなくても参加できます。

「世代間倫理」は、直近では生命の誕生に関わる生殖倫理の問題ですが、それにとどまらず、いま生きる人々と過去世代からのつながりの捉え方、また、将来世代に対して負う現世代の責任といった問題に広がります。

そのため、数十年、数百年、問題によっては数万年のスパンで〈生き延びる〉ことの倫理が問われます。

ここで〈生き延びる〉主体は人類に限らず、動物や自然なども包含されます。

本シンポジウムはそうした問題関心から、生命倫理にとっての世代間倫理のインパクトを浮かび上がらせることを目指します。

1. 戸谷洋志(関西外国語大学、倫理学)

「世代間倫理において未来とは何か──ハンス・ヨナスにおける歴史の問題を中心に」

2. 森村進(一橋大学名誉教授、法哲学)

「未来世代への配慮と保守主義」

3. 吉良貴之(愛知大学、法哲学) オーガナイザー

「長期主義と世代間倫理」

 

大会特別企画「提供配偶子による生殖医療と子どもの出自を知る権利―配偶子提供を受けて親になった人が抱える課題―」(通訳有)

 

日本だけではなく世界では、第三者からの提供精子や提供卵子を用いた生殖補助医療で生まれた人たちが、「出自を知る権利」を求める運動を始めています。

その権利を認める国が増えつつある中で、日本と台湾は、提供者の匿名性を維持しています。

とくに、日本から提供精子・提供卵子を求めて台湾に渡航して生殖補助医療を受ける人がかなりの数にのぼっていますが、提供者は匿名であることが法律で定められているため、生まれた人の「出自を知る権利」がありません。

台湾と日本で今後どんな政策が必要になるのかについて議論します。

特別講演   :

Wu, Chia-Ling, Professor, National Taiwan University

(ウ チアリン、国立台湾大学教授)

Anticipatory Governance of Gamete Donation and Anonymity Politics in Taiwan

(台湾の精子・卵子の提供と匿名提供者をめぐる政策の予期されるガバナンス)

シンポジウム :

提供配偶子による生殖医療と子どもの出自を知る権利―配偶子提供を受けて親になった人が抱える課題―

オーガナイザー:仙波由加里(お茶の水女子大学)

1. 寺山竜生(一般社団法人AID当事者支援会)

「配偶子提供で親になった当事者から」

2. 小泉智恵(獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター)

「配偶子提供を用いた生殖医療を検討する夫婦の心理カウンセリング」

3. Wu, Chia-Ling(National Taiwan University)

その他、盛りだくさんのシンポジウム、ワークショップ、一般演題(口演/ポスター)があります。

 

本大会に関するお問い合わせ

大会事務局

明治学院大学 白金キャンパス

所在地: 〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37

TEL  : 03-5421-5359(留守番電話)

e-mail: [email protected]

Copyright© Dtimes , 2024 All Rights Reserved.