仙台放送は、2023年8月16日から8月18日までタイの首都バンコクで開催された、アジア最大級の医療・福祉機器展示会「Medlab Asia 2023」に仙台市と共同出展。
東北大学と共同開発した緑内障の早期発見に寄与する視野チェックアプリ「METEOR BLASTER VR」を多くの医療・福祉の関係者に体験いただきました。
仙台放送視野チェックアプリ「METEOR BLASTER VR」
「Medlab Asia 2023」とは
東南アジアの最新の医療機器や検査サービスなどを紹介するイベントで、世界10数カ国、200を超えるブースが出展。
多くの医師や看護師などの専門家や、業界関係者が集うアジア最大級の展示会です。
開催日: 2023年8月16日(水)~8月18日(金)
会場名: Impact Exhibition Center
詳細 : https://connections.medlabasia.com/event/medlab-asia-and-asia-health-2023
「METEOR BLASTER VR」とは
本アプリは、東北大学および仙台放送が特許取得した技術を基に開発した「視野の状態を簡易チェックできるアプリ」で、VRの宇宙空間で隕石を破壊するゲームを楽しみながら、眼の健康についての自覚を促すものです。
360 度が宇宙空間という圧倒的な没入感の中で、ユーザーは宇宙船のコックピットに乗り込み、宇宙空間を高速で移動しながら隕石を破壊するという、迫力あるゲーム体験を楽しむことができます。
日本人の中途失明第1位である緑内障の早期発見に寄与することも期待されています。
会場・ブースの様子
高齢化が進みヘルスケア分野の需要が高まるタイへの販路拡大を目指そうと出展社、来訪者ともに様々な国籍の方が集まった、国際色豊かなイベントという印象を受けました。
ブースでは、体験用のVRゴーグルと、ゴーグル内に映し出されている映像が分かるようにモニターを設置。
体験者は途切れることなく多くの方からは、ゲーム性の視点から「Interesting!」「Funny!」といった言葉が聞かれました。
一方、「緑内障の早期発見に寄与する」という観点で、体験した医師などの専門家から、具体的な質問などが相次ぎました。
「METEOR BLASTER VR」体験者の声
「ゲームとチェックを組み合わせるという発想に驚いた」
「病院に行く前にMETEOR BLASTER VRで目の変調などに気づく、というのは良い」
「潜在患者を掘り起こすことが課題となっており、活用できると思う」
「導入方法や使用方法の詳細を知りたい」など。
仙台市の取り組み
仙台市ではヘルスケア分野における地元企業のタイ進出を支援するため出展企業を募集。
その結果、仙台放送含め2社の出展を決めました。
「タイはASEANの中でも高齢化が進んでいることから医療、介護、ヘルスケア分野が今後成長する産業として注目されています。
この機をチャンスと捉えこのヘルスケア分野に携わる市内の企業の皆さまと、今回のような展示会に出展して直接製品をPRすることにより、タイをはじめとする、東南アジア地域へのビジネス拡大の足掛かりにしてもらいたい」(仙台市経済局イノベーション推進部産業振興課 久本 久課長)
視野チェックアプリ(METEOR BLASTER VR)が目指すもの
仙台放送は仙台eスポーツ協会に入会し、「eスポーツの観点から目の健康を促進する」という観点での社会実装を目指しています。
また、目の変調に早く気づくことによる交通事故の減少にも寄与したいと考えており、大学や企業等と連携しながら、早期の患者の掘り起こしや、長期でサポートできるような機能拡張も計画しています。
「Japan Mobility Show 2023(=旧東京モーターショー」に出展
仙台放送では、10月28日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2023」の次世代モビリティ部門に出展します。
テーマは、「脳と目から安全運転を支える」。
会場では「METEOR BLASTER VR」を多くの方にご体験いただきたいと考えています。