木という再生可能資源を使って家具の製造や木造建築事業を行うオークヴィレッジ。
オークヴィレッジが策定した2022年度から2024年度までの3か年の中期経営計画の中で、2024年度までに事業活動で排出するCO2をゼロにする「脱炭素経営目標」を設定しました。
今回は、オークヴィレッジが、今後「脱炭素経営目標」の実現に向けて推進していくCO2削減活動の内容を紹介します。
オークヴィレッジ「CO2削減活動」
1974年の創業以来、「100年かかって育った木は100年使えるものに」、「お椀から建物まで」、「子ども一人、ドングリ一粒」、という経営理念の下、木という再生可能資源を使って家具の製造や木造建築事業を行ってきたオークヴィレッジ。
オークヴィレッジは、2022年度から2024年度までの3か年を期間とした中期経営計画の中で、2024年度までに事業活動で排出するCO2をゼロにする「脱炭素経営目標」を設定しました。
今後その実現に向け以下のようなCO2削減活動を推進していきます。
CO2排出実績
脱炭素経営の第1歩は、自社で年間どのくらいのCO2を排出しているかを把握することです。
オークヴィレッジの2021年度実績では、木材加工、空調・照明用の電力で82トン、木材乾燥、暖房用の灯油で39トン、車両用の軽油・ガソリンでそれぞれ41トンと60トン、全社合計で222トンのCO2を排出しています。
CO2排出削減策
CO2フリー電力の調達
オークヴィレッジのCO2排出源で最も大きいのは電力でした。
しかし、2021年4月よりバイオマス発電由来の電力供給に取組むE社と調達契約を締結した結果、高山本社での電力使用によるCO2発生はゼロにすることができ年間72トンのCO2を削減できました。(表(a))
太陽光発電
太陽光発電は発電した電力を自家消費あるいは売電することにより、化石燃料を使った電力を削減する効果があります。
オークヴィレッジでは、高山市内で10キロワット位の太陽光パネルで年間7.7トンのCO2削減効果があることが実証されています。
そのため、2022年度以降、毎年10キロワット位の太陽光パネルが設置される予定です。(表(b))
自社林によるCO2吸収と自社林拡大計画
オークヴィレッジは、飛騨高山の市街地から西へ10kmほどに位置し標高720m、周囲を豊かな広葉樹の森に囲まれており、5.8ヘクタールの山林を所有しています。
その山林のCO2吸収量は、岐阜大学流域圏科学研究センターの高山演習林(標高1,400mの原生林)でのCO2吸収量測定値を参考に、1ヘクタール当たりのCO2吸収量を年間約9トンと見積もれます。
現在5.8ヘクタールの山林で年間52トンのCO2を吸収していますが、2024年度までに12ヘクタールまで拡大し、年間のCO2吸収量を108トンまで増やすことで、CO2排出実質ゼロの目標達成を目指します。(表(c))
なお、今後、計画の進捗状況を、オークヴィレッジホームページ上で随時公表予定。
オークヴィレッジのCO2削減活動の活動内容紹介でした!