記事ポイント
- 訪問介護の求人が月給を実額明示し2ヶ月で13応募
- A型事業所は見学OKで2ヶ月11応募
- 多拠点法人は健康支援を訴求し6ヶ月16応募
求人媒体の運用代行サービスHRShakerを運営するShakeが、介護・福祉職の求人で応募を集めた3事業者の運用データと施策を公開しました。
対象は2025年5月〜2026年8月のデータで、給与の実額明示や応募前の見学OKなど、決まり文句に頼らない求人設計が示されています。
HRShaker(Shake)介護・福祉求人の実測データ

- 分析主体:HRShaker(Shake)
- 分析対象:採用支援を行う中小企業107社のうち、介護・福祉事業者の運用データ(本実例3社:応募13件/2ヶ月、11件/2ヶ月、16件/6ヶ月)
- データ期間:2025年5月〜2026年8月
- 集計条件:応募数はWeb経由のみ計上(電話応募は含まない)。実例企業は特定を避けるため業種・地域のみ記載
HRShakerは、Indeed・Airワーク採用管理などの求人媒体の運用代行サービスです。
求職者のニーズ起点で求人原稿を量産し、媒体内での上位表示を狙う「採用のSEO」という考え方で運用しています。
介護・福祉の資格者は、「高待遇」「アットホーム」「やりがい」といった常套句を比較の材料にしにくいとされています。
応募を集めた求人は、抽象語ではなく具体的な数字・制度・行動の選択肢で語っていました。

首都圏の訪問介護は給与を実額で明示し、47求人で求人表示32,473回、クリック率7.3%、2ヶ月で13応募でした。
北陸の就労継続支援A型は応募前の見学OKを訴求し、6求人で求人表示14,820回、クリック率9.1%、2ヶ月で11応募でした。
北陸・中部の福祉法人は健康支援と多拠点の面展開を訴求し、277求人で6ヶ月16応募でした。
給与は1円単位まで書く(訪問介護)
訪問介護事業者は「月給34万3,000円に加えて、処遇改善手当や夜勤手当などの支給あり」と明示しました。
「高待遇」の4文字より「34万3,000円」の7文字が、業界経験者の目を止めました。
「利用者様宅への直行直帰が可能で、原付バイク・車・自転車も相談可」という訪問介護ならではの自由も言語化しています。
地方出身者に効く「帰省休暇10日間」という独自制度も掲げました。
週1日OK・夜勤専従・完全週休2日と勤務形態をメニュー化し、資格者の生活事情ごとに入口を作っています。
応募より軽い一歩を用意する(A型事業所)
A型事業所は「応募前の職場見学OK」を掲げ、福祉未経験者の「自分に務まるか」という不安に行動の選択肢で応えました。
「ガスメーターやパソコンの解体作業サポート ※3kg程度の物を運ぶ作業もあります」と、作業を重量まで具体化しています。
賞与年3回という待遇も明示し、6求人で11応募を集めました。
健康支援で体力不安に応える(多拠点法人)
多拠点法人は「社内ジム無料&InBody測定で健康支援」を打ち出しました。
介護職の離職理由の核心である体力不安への回答であり、職員の体を大事にする法人というメッセージが一行から伝わります。
多角経営によるリスク分散を「潰れにくさ」として職員目線に翻訳した点も、倒産ニュースが続く業界では効果的でした。
介護・福祉事業者向けの4つのポイント

給与は「高待遇」ではなく1円単位の実額で書き、処遇改善加算の設計結果を最大の訴求資産にします。
訪問系は「直行直帰・移動手段自由」という施設にない自由を前面に出します。
「応募前の見学OK」は応募ボタンより軽い一歩で、未経験・復職層の受け皿になります。
週1/夜勤専従/フルタイムは別の母集団のため、勤務形態・資格区分ごとに求人を分けます。
HRShakerの運用の特徴

HRShakerは、広告費を積む採用ではなく、運用で広告費を下げる採用を掲げています。
ペルソナ設計に基づき、週単位で原稿をリライトし、専門スタッフがスカウトを送信します。
Indeed・Airワーク採用管理上の効果測定をもとに改善を続けます。
今回の3事例は、給与の実額、直行直帰や勤務形態の選択肢、見学OKといった応募前の一歩が、資格者や未経験者に届く求人づくりの軸になることを示しています。
介護・福祉の求人では、決まり文句を具体的な数字と制度に置き換える設計が、2ヶ月13応募などの成果につながりました。
応募数はWeb経由のみ計上しており、電話応募は含みません。








