記事ポイント
- 東京工科大学がAuracastによる補聴支援の取り組みに協力
- 9月27日MUFGスタジアムで新宿の日26-27開催
- スタジアム放送とYouTube実況の2音声から選択可能
東京工科大学は、9月27日にMUFGスタジアム(国立競技場)で開催される日本フットボールリーグ「クリアソン新宿 対 沖縄SV」(新宿の日26-27)にて、次世代の無線通信システム「Auracast(オーラキャスト)」を活用した補聴支援の取り組みに協力します。
スタジアム施設でのスポーツイベントでは国内初となる取り組みで、本学メディア学部の聴覚障害支援メディア研究室が企画設計やプロデュース、体験者へのヒアリング調査などを担います。
クリアソン新宿“新宿の⽇26-27”

- イベント名称:新宿の日26-27
- 対象試合:第28回日本フットボールリーグ(JFL)第5節 クリアソン新宿 対 沖縄SV
- 日時:2026年9月27日(日) 17時00分キックオフ
- 会場:MUFGスタジアム(国立競技場) 東京都新宿区霞ヶ丘町10-1
- イベント運営:クリアソン新宿
- イベント主催:日本サッカー協会/日本フットボールリーグ
- 音声情報アクセシビリティ(音声情報アクセシビリティの普及活動)
- Bettear社、ヒビノ(Auracast対応機器の提供および技術協力)
- アイアシステム(機器設置および運営協力)
- パナソニック コネクト(スタジアム音響の運用)
東京工科大学は、スタジアム施設でのスポーツイベントでは国内初となる、次世代の無線通信システム「Auracast(オーラキャスト)」を活用した補聴支援の取り組みに協力します。
本学メディア学部の聴覚障害支援メディア研究室(吉岡英樹講師)は、本イベントで補聴支援システムの企画設計、プロデュース、体験者への案内やヒアリング調査、学生による運営協力、今後の研究に向けた技術検証などを行います。
取り組みの背景
スタジアムなどの大規模施設では、場内アナウンスや試合実況、観客の歓声など多くの音が同時に存在し、周囲の音や会場内の反響により、場内アナウンスや実況音声を十分に聞き取れない場合があります。
補聴器や人工内耳を使用している方に加え、聴力に大きな問題は指摘されなくても騒音のある環境下で聞き取りに困難を感じる「聞き取り困難症(APD/LiD)」の方などにとっても、必要な音声情報へのアクセスが難しくなることがあります。
Auracast(オーラキャスト)による補聴支援の仕組み

Bluetooth LE Audioを基盤とするAuracast(オーラキャスト)は、公共空間における音声情報を高音質・低遅延で一斉に配信し、補聴器や人工内耳、イヤホンなどで直接受信することができます。
複数のチャンネルが配信されている場合には、必要な音声を選択して聴くことができます。
本イベントでは、「スタジアムの放送設備の音声」「YouTubeで配信される試合実況・解説音声」の2種類から選んで利用できる方式を採用し、聴覚障害のある方のみならず、聞こえにくさを感じる方、試合の実況や解説を遅延なく明瞭に聴きたい方、視覚障害のある方など、誰もが利用できる「音のユニバーサルデザイン」環境を提供します。


- 配信音声1:スタジアムの放送設備(場内アナウンスやスタジアム内の音をミックス配信)
- 配信音声2:YouTube配信の試合実況・解説(ネット接続に比べ遅延なく明瞭に聴くことが可能)
- 実施エリア:障がいのある方と同行者向けの招待席「ユニバーサル・パス」および周辺エリア
ご自身のAuracast対応デバイスで直接受信できるほか、同招待席の申込者には後日貸し出し希望の確認を行い、希望された方に専用受信機を無償で貸し出します。
東京工科大学 聴覚障害支援メディア研究室
東京工科大学メディア学部の聴覚障害支援メディア研究室は、新しいテクノロジーを活用したりコンテンツの表現を工夫したりすることにより、聴覚障害者の方々が少しでも暮らしやすい環境づくりを目指した研究をしています。
同研究室では2025年より関係団体や企業と連携し、Auracastを基盤とした実証実験や研究プロジェクトに取り組んでいます。
2022年には、難聴児の療育向けアプリ「Vocagraphy!」が、科学技術振興機構(JST)が主宰する「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞しました。
「新宿の日26-27」では、スタジアム放送とYouTubeの試合実況・解説音声をAuracast(オーラキャスト)で選んで聴くことができます。
聴覚障害のある方だけでなく、聞き取りに困難を感じる方や視覚障害のある方も、補聴器やイヤホンなどで音声情報を直接受け取れます。








